リオといえばサンバカーニバル!でも、もっと色々あるから知ってほしいリオの観光名所、バスの乗り方、レストランまとめ【前田家の世界一周】
最近、リオのサンバカーニバルがありましたね。多くの旅人がカーニバルに合わせてブラジルを訪れていました。
このnoteを書いているのは、たまたまカーニバル後なのですが、私たちがリオにいたのは2024年1月。混むのが嫌なので外しました!とかではなく、何も考えずにただブラジルに行った結果です。
普段のリオに滞在しましたが、十分すぎるほど楽しく、見どころが多い街でした。父が「サンパウロはビジネスの街で、リオは観光」と言っていた意味がわかります。
リオ・デ・ジャネイロについて
リオ・デ・ジャネイロ(Rio de Janeiro)は、ブラジルの東部に位置し、大西洋に面しています。人口で見ると、サンパウロに次ぎ、ブラジルで2番目に大きい都市です。
都市の名前、リオ・デ・ジャネイロ (Rio de Janeiro)は、ポルトガル語で「1月の川」という意味を持ちます。この名前は、ポルトガル人がリオ・デ・ジャネイロの地域に到達した際に、誤ってリオ・デ・ジャネイロ湾を河川と勘違いしたことから名付けられました。
実際のリオは川ではなく、大西洋に面した湾です。
リオでふと感じたブラジルの国旗み
私がリオを訪れた時に感じたのは、「あれ、なんだかブラジルの国旗みたいな街だな」でした。すっごく、なんとなくの感覚だったのですが。
上の写真にもある通り、リオの街は、丘と湾の間にあるような形で、緑と海の両方が見えます。そして、街中にはカラフルな観光名所もあり、派手です。そう、ブラジルの国旗みたいに。
そういえば、ブラジルの国旗の意味って何だろう?と思い調べてみました。
文字の意味
国旗の真ん中に書いてある"Ordem e Progresso"(秩序と進歩)という言葉は、フランスの哲学者オーギュスト・コントの言葉です。これはブラジルの発展と社会的秩序を象徴しています。星の意味
青い円の中に配置された27個の白い星は、ブラジルの26の州と首都地区を表しています。星の配置にも意味があり、ブラジルの国土の形を示しているとのこと。1つの星が他の星よりも大きくなっているとのこと(どれだ)。これはブラジルの国家のリーダーシップと統一を象徴しているそうで、ブラジル帝国時代の国王ペドロ1世を表しているとも言われています。色
緑はアマゾンをはじめとした豊かな自然と自然資源、青はブラジルが面する幅広い湾岸線と平和、黄色は、富と豊かさ、そして太陽の光を表しています。
私が想像していたよりも深い意味を持っていましたが、色が持つ意味合いは、まさしくリオに滞在していた時に感じたことでした。右に緑、左に青、上に黄色といった形で、ブラジルの色に囲まれながら過ごしていました。
サンパウロからリオへ行くバスの乗り方
そんなリオへは、サンパウロから長距離バスで移動します。6〜7時間ほどで着きます。これが「楽勝」と思えるようになったのは、私が旅に慣れてきたでしょうか。
今回お世話になったのは、1001と呼ばれるバス会社です。サンパウロ入りした時に到着したターミナルの「Terminal Rodoviário do Tietê」から乗車しました。
ここからは、ブラジルにおける長距離バスのチケット購入から到着までの流れを、リオで乗車した際の例をもちいて書いていきます。基本的な流れはどのバス会社でも変わりませんでした。ブラジルで乗るバスは、大体この流れであると考えていただいて大丈夫です!
チケットの購入〜乗車まで
1001バスは、公式サイトからチケットの購入をすることができました。CPFの入力を求められましたが、ダミー番号で決済ができました。購入した際に、乗車に必要なQRコード等が発行されていたので、あとはバスに乗るだけです。PDFをスマホで見せるだけで乗れました。
バス停に到着した際には、出発のプラットフォームを1001のチケットカウンターで聞きました。出発する15分前くらいにプラットフォームへ向かい、まずは荷物を預けます。荷物の重さ制限が多分ありますが、全く測られませんでした。預ける際には、番号が書いてあるシールが荷物に貼られて、その半券が渡されます。
乗車してから
1001バスは快適で、席の一部にビニールが付きっぱなしだったり、匂いが新車だったので、多分新しい車両でした。ラッキーです。USBケーブルだけではなく、Cケーブルでも充電ができるポートもありました。
セミレト(Semi-Leto)と呼ばれる席で、座席を120度くらいまで倒せたので、これもまた快適。完全にフラットな席もありましたが、数10レアル高かったです。1日の移動であればフラットが良いですが、リオまでは6〜7時間くらいなのでここは我慢です。
半日以上の移動の場合は、大体ご飯休憩が入ります。いつがご飯休憩なのか非常にわかりにくいですが、何回か乗って分かったのは「運転手さんがバスのエンジンを切って降車した時」がご飯休憩です。
(ちなみに)前田家的おすすめのバス席
ブラジルの長距離バスは大体2階建てで、フルフラットの席が1階、それ以外は2階になっているケースが多いです。何回か乗ってみておすすめの席は、以下2つのエリアです。
2階席の1番前
目の前がフロントガラスなので見晴らしが良い他、足を思いっきり伸ばすことができます。この席は売り切れていることが多いイメージです。大体のバスでフットレストもあるので、快適です。背が高い人は前の席が楽だと思います。
なお、フロントガラスにはカーテンが付いています。眩しすぎることもありません。
2階席へ上がる階段の前
バスを予約する時の席図には明記されていませんが、右側の列に空白の箇所があります。これは、階段がある場所です。そのため、階段の前の席に座ると、席を思いっきり倒すことができます。
他の席でも、あまり遠慮はせずに倒しても誰も何も言いませんが、やっぱり気を遣うかも、という方はここがおすすめです。
リオの滞在先
詳しくはブラジルのルートをまとめたnoteに記載していますが、リオでは私の手配ミスがあったので、滞在先が2ヶ所ありました。いずれも、シダーデ・ノバ(Cidade Nova)と呼ばれる、セントロの隣にある地区にあります。
セントロまで地下鉄で15分もあれば出れる、ローカルが多い場所でした。特に観光名所は無く、住宅地という雰囲気です。
リオのメトロの乗り方
リオのメトロは、かなり使いやすかったです。
駅にあるチケットブースで、片道のチケットを買うこともできますが(現金のみの受付)、多くの乗車はSuicaみたいなカードを使って乗ります。
私はRiocardを使いましたが、この他にもGIROというカードもあります。違いはよくわかりません。チャージする時に使うマシンがは、カードの種類によって異なります。下のマシンはGIRO用。なお、チャージする際にはカードが使えます。
メトロの公式サイトを見ていたのですが(リンクはこちら)、Apple Payやタッチ式のクレカであれば、それをタップするだけで通れるっぽいです。便利すぎる!
片道6.9レアル=209円なので、激安!というわけではないですが、その分きれいでしたし、テクノロジーも発展していました。
メトロの中はかなり無骨で、ワシントンDCのメトロを思い出しました。
オフピークシーズンに行ったからかもしれませんが、全体的にメトロは空いていて、落ち着いて乗ることができました。
あ、バスも何回か乗りましたが、簡単に乗れました!
リオの街並み
1月の初旬のリオは、気温が30度くらい。季節は夏でしたが、過ごしやすい夏でした。ベトベトしていない、カラッとした夏。湾が近いので、湿気が多そうですが意外とそうでもなかったのが驚き。
5日間滞在していましたが、オール晴れ。その前日までは雨が降っていた様なのでラッキーでした。
天気にも恵まれたおかげで、リオの街並みが美しく見えました。
リオはファベーラ (Favela) と呼ばれスラムも存在していますが、セントロのエリアはこの写真の通りでした。他の南米の国と比較して飛び抜けて危険だとは感じないし、めちゃめちゃ汚い場所でもない。雑多な道と古い建物は多いかもしれません。
そんな街中に「幻想図書館」と言われる、Royal Portuguese Reading Room があります。
この図書館は1887年にポルトガルの文化を称えるために設立されました。ポルトガルの文化や文学に関する本が保管されている場所で、その建物の内装が素敵なことで知られています。
上のポストにある左上の写真は、エントランスから撮ったもので、図書館というよりは「図書室」という感じ。かなり小さい場所なので、10分もあれば楽しめるサクッと観光スポットです。(そして無料!)
実際に本を読んでいる方が数名いる様な、図書館として機能している場所なので、あまりパシャパシャ写真を撮ると嫌がられそうと思いましたが、多くの観光客が自分よりもたくさん写真を撮っていました。騒音をたてなければ、ゆったりと建物を楽しむことができます。
ブラジルの食べ放題「ポルキロ」の文化
この図書館に行く前に立ち寄ったランチがツボだったので、その話も忘れずにしたい。
と、その前にブラジルの食べ放題文化にも触れておきます。
リオに限らずですが、ブラジルには「ポルキロ (Por Quilo/Kilo) 」と呼ばれるスタイルのレストランが多くあります。ポルキロは「キロ単位」という意味で、量り売り形式のレストランのことを指します。
お店に入ると伝票を渡され、ビュッフェ形式で食べたいものをお皿に盛り、計量し値段を教えてもらう。飲み物が欲しければ別に頼み、最後にまとめてお会計といった流れです。
リオのランチで初めてこの形式のレストランに行きいましたが、感動しました。おかずの量が30種類くらいある他、サラダ、スープ、デザート、ライス(複数)、パスタ(複数)がずらっと並んでいます。誰でも食べれるものが必ずありました。この形式であれば、お腹の空き具合によっても調整できます。
図書館に行く前に行ったレストランは、ローカルの人がランチで来ていて満席になるような、良レストランでした(上記ポストの場所です)。特にお肉が美味しかったです。いつもの如く、Google Mapのピンへのリンクを貼りたかったのですが、Google Mapで見つからないので場所が不明です。
図書館の通り沿い、2ブロックくらい離れた場所にありました…誰か…ピンの場所教えて…
ブラジルには、ポルキロと同じくらい食べ放題のお店も多いです。どうしても生魚が食べたくて、行ったお店「Samurai-san」はブラジル風日本食レストランです。
サーモンを中心とした寿司&刺身、天ぷら、餃子などが食べ放題できます。値段は平日ランチは、73レアル=2,200円、土日祝日であれば、109.90レアル=3,300円と、決して安くはない値段です。
私たちは土日に行ったので、お値段とおいしさ(美味しかったですが)を比較して考えると頭を悩ませるレストランでした。平日だったら、まあ、という感じです。
Samurai-sanはあまり良くない例だったかもしれませんが、リオには他にも食べ放題のお店がたくさんありましたよ!というお話です。
同士と出会ったチャイニーズレストラン
中南米の旅を始めてから、世界一周をしているカップルとよく出会うようになりました。前の私の世界ではそんな人ひとりもいなかったのに、意外といるもんだなと感心します。
リオでは、世界一周しているご夫妻とランチをさせていただく機会がありました。境遇はさらに似ていて、旦那さまが起業&ノマドをされていて、奥さまは日本でやっていた仕事を辞めて一緒に旅をしています。
このご夫妻は、2023年4月から旅を始めたとのことで先輩です。アフリカにも既に行かれていたり、ヒマラヤのベースキャンプまで登られたこともあるそうです。つ、強い。私たちよりも100倍アクティブな旅をされている様子を伺い、己の体力の無さを呪いました。
お話をしている中で何が1番楽しかったかって、奥さまと「旅中に仕事をする夫あるある」が話せたことです。「夫が日本にいる人とミーティングをするのに、深夜からミーティングを始める」とか、「横でがっつり仕事をしている姿を見ても、余裕でベッドに横になりながらNetflixを延々と見続けられる」とか、他の人とは共有できない話。
やっぱり色んな生き方があるよなあ。と改めて感じたランチでした。
ちなみに行ったレストランはここです(Google Map)。本格的なチャイニーズが食べれてなかなか良かったです。
コルコバードの丘への行き方と感想
さて、私がリオで1番行きたかった場所。それは「コルコバードのキリスト像」。巨大な銅像ってあまり好きではないのですが、この世のものじゃない感じがあり、見たくないけど見たくなる存在です。
コルコバードの丘にあるキリスト像の正式名称は「キリスト・レデンプター」(Cristo Redentor)で、ポルトガル語で「贖い主、キリスト」を意味だそうです。30メートルにも及ぶ巨大な像は、ポルトガルからの独立の100周年を記念し、1931年に完成しています。
キリスト像の見に行き方は、登山電車の駅がある場所まで電車、バス、Uberなどで行ってから、専用の登山電車に乗ります。キリスト像がある丘に入る入場料には電車賃も含まれています。
私たちは、当日に現地でチケットを購入しました。入場時間の枠が決まっているチケットなので、購入後1時間ほど待つことになりました。近くにカフェはなく、公園しかないのでひたすらぼーっとする時間です。
ちなみに、観光ツアーのバスで丘に登ることもできますし、事前にオンラインで購入することもできます(公式サイトはこちら)。
時間になったら、登山電車で15分ほどかけて丘を登ります。電車から見える景色には期待していませんでしたが、木の合間から見えるリオの街並みは思わず声が出るレベルでした。進行方向の右側にいると写真がうまく撮れるので、もし乗る場合はぜひ右で。
丘に登ると、さっそく現れます。
おおお〜牛久大仏みたい、と思いましたが、キリスト像は30mなのに対し、牛久大仏は120mだったので、全然違いました。
実は、キリスト像よりも感動したものがありました。それは、丘から見下ろすリオの街です。
上の写真は一切、編集を加えていません。自然の濃い色がとても美しく、キリスト像よりも景色の写真の方を多く撮っていました。リオって、こんなにキレイなんだ。
行く前は「キリスト像大きい〜!」で終わるかなと思っていましたが、普通に景色がめちゃめちゃ感動しました。行ってよかった。
セラロンの階段の場所と感想
リオでもう1つ有名な観光スポットといえば「セラロン階段」です
これを見ると映え映えで、同じ場所で同じような写真を撮りたくなります。
実際のセラロン階段に行くと、人が多すぎてそんな写真ぜっっったいに撮れないのですが、ビタミンカラー全開で元気が出るのは間違い無いです。
この階段は、ジョルジ・セラロン(Jorge Selarón)として知られるチリ出身のアーティストによって、世界各国から集められた陶器やタイルで飾られています。 日本のものもあるのだろうか。
なお、行ってみてわかった「割と人がいなくてセラロン階段の色味がわかる写真が撮れる場所」は、階段を上まで登り、ブラジルの国旗がタイルで作られている場所の前です。
観光客の多くは、階段の下から上を見上げる形で撮影しようとします。そのため、階段の入り口から真ん中にかけては激混みです。写真を撮ったとしても、人だかりの写真になります。そもそも階段の上まで行く人が少ないので、頑張って登れば(段数は結構多い)写真が撮りやすかったです!
まとめ
リオの前に行っていたサンパウロでは何もしなかったので(noteはこちら!)、ブラジルに来た感動が薄く、南米の巨人はこんなもんかいな(失礼)と思っていました。リオに来て、やっと私が思っていたブラジルの熱気というか、カラーが見えた気がします。
ここからやっと始まる、ブラジル旅。
\私はこんな人です/
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