見出し画像

海外ノマドの夫と過ごした2024年

2024年が、あと4日で終わる。今日は金曜日なので、一般的には締め日なのかもしれない。会社員であった時代から、早1年半が過ぎようとしていて、1年の流れの感覚も、曜日の感覚も無くなった。

私は、無職で世界一周をしている。昔は1日に8つ以上のミーティングに入っていたこともあったけど、今のカレンダーは真っ白。むしろ、カレンダーを見ることすらない。時計もほぼ見なくなった。気ままに生きながら、旅行をする。シンプルに、最高。

どこでも寝るくらい気まま(危ない)

一方で、私の夫は「海外ノマド」。海外ノマドってなんぞや、って思う方は、夫のYouTubeを見てください(宣伝)。


要するに、夫は、世界一周をしながら、仕事をして、納税をしている。


世界一周とまではいかなくとも、場所は関係なく、お金を稼げるなんて理想だと思う。日本の家からでも仕事ができるし、海を眺めながらモルディブのコテージで仕事をすることだってできる。それで、収入にも何にも影響がないなら、それって良くない?

理想的な仕事のスタイルだからこそ、楽に実現できるわけではない。楽に継続できるわけでもない。

だから、私はノマドにならない。

って話を今日したいのではなくて、そんなノマドの夫と一緒に過ごした2024年をばっくりと振り返ってみようと思う。


深夜から始まるミーティング

2024年1月。私たちは、ブラジルのサンパウロにいた。「ブラジルの皆さん、聞こえてますかー?」のブラジル。ブラジルのオリンピックの閉会式で、マリオが土管を通じて、地球の反対側へ移動したブラジル。

地球の裏 = 日本との時差も真反対

1月で日本は冬だけど、ブラジルは夏。全部が真反対だった。

これは、ノマド的にどんなことを意味するかと言うと、日本時間で仕事をしている場合は、ミーティングが深夜1時からとか、とんでもない時間から始まる。

そして、そのノマドと同じ部屋にいる私からすると、寝ている横で難しいディスカッションが始まる。次の日のスケジュールが、全体的に後ろ倒しになる。

1番大変なのは、ノマド張本人の夫であることは間違いない。そして、中南米まで来なければ、日本時間で仕事をしていなければ、こんな苦労はしないと思う。ただ、時差という、どう頑張っても変えられない軸と戦うノマドを見る時期だった。

休みは作らないと、無い

2月。南極クルーズに乗っていた。

クルーズに乗っているお客さんって、半分くらいは、仕事をリタイアした人生の先輩たち。後の半分は、絶賛バケーション中の家族。クルーズの辞書に、「仕事」という文字は無い。

はずじゃん?

これは、「ノマドニア」を夫と共同運営しているKohさんのポストなんだけど、なんと、夫、クルーズの食堂からStarlink(クルーズ期間中使えるプランで3万くらいする)に繋いで、ウェビナーやってた。

なんなら、Kohさんもノマドで、この方も北極付近から繋いでいる。やはり同類か(愛を持って言う)。

ノマドにバケーションは無い。

だって、そうだよね。どこでも、いつでも仕事ができてしまうが故に、仕事から解放される時間との境目が薄い。むしろ、無い。

ノマドであったとしても、休む時間と仕事の時間を分ける人もいると思います。でも、固定の休日や、誰かから定められた休みや業務時間が無ければ、休む選択って難しいのかもしれない。

選択というか、意識。

あと、数年に1度訪れる40度台の熱に襲われたのもこの時期。身体が壊れるかと思った。


インターネット環境と旅

気づけば半年も中南米にた。国数も多いし、面積も広い。旅がお腹いっぱいになるくらい、色んな国へ行ったな。

3月になり、ついにヨーロッパ入り。シェンゲン協定に含まれる国が多く、陸路続き。電車、バス、飛行機と、とにかく移動が多いシーズンだった。

数日おきに都市と国を移動していくわけですが、そうなると、住む環境もコロコロ変わります。数日おきに寝るベッド、キッチンの仕様、ゴミの捨て方…全てが変わる。

住む環境が安定しない。これは、どれだけ時間が経っても慣れることはなく、むしろ時間が経つにつれて、耐え難い気もしてきたのがこの時期。なんで、こんなに大変なことを、自ら望んでやっているのだろうか。

夫にとっては、もっと大変だったと思う。生活するだけではなくて、仕事をしなければならない。それぞれの宿で、インターネットの状況はどうなのか。安定しない可能性も考えて、テザリングの準備もしなければならない。

強いネット環境があるだけでもダメ。良い机や、静かな環境も必要。例えば、スロベニアのリュブリャナで滞在していた場所は、ネット環境は良いけど、壁が薄く、普通の話し声でも隣に響いてしまう。ビデオ会議の声が他の人の迷惑になる。

夫には気持ちよく仕事をして欲しい。家計のマイナスは夫が頑張って補填してくれているので、そういった意味でも、仕事環境を整えることは、私の命題でもあった。

生活面でも、仕事面においても「次の宿は、どんな宿なんだろう(ワクワク)」ではなく、「次の宿は、どんな宿なんだろう(恐々)」という気持ちが続く毎日。

春先は、とにかく疲れた。旅を辞めたくなった。


憧れを実現に

体力的ではなく、精神的に疲れたいた春先を乗り越え、5月中旬。何年も何年来たくても来れなかった、ヨルダンへ。

私にとっては、1番意味のある旅行先。

詳細は、こちらのnoteに記載しておりますので、もしよろしければご覧ください。

この時期は、見たかった景色、やりたかったことが次々と実現していった時期だった。

スイスで見たマッターホルン
モロッコで見たサハラ砂漠
エジプトのピラミッド
ケニアのマサイマラ国立保護区

世界一周に行く前は、「世界一周なんて、いつかやってみたい」と思っていた。色んな国へも「いつか行きたい」って思っていた。

少しずつ「〜したい」願望を叶え続けてきたことによって、大体の願望は、本気を出せば叶うんだと気づいた。特に、どこかに行きたい系は、想像しているよりも簡単に叶う。だって、そうだよね。どれだけ閉鎖的な国であっても、入国できる術はあるくらいだもん。

視野がぐわーっと広がった。行きたいところって、行けるんだ。自分が、なんとなく強くなった気分。

ノマドの夫を持つことによって、行きたい場所や、やりたいことを一緒にできる人が常にいた。友だちとなると、予定が合わない人もいるけど。場所も時間も自由が効く夫がいるので、これも、願望を叶えやすかった要因の1つかもしれない。


アフリカ、中東など、初めて足を踏み入れる地域に行って、警戒度MAX状態が続いた夏頃。決して完全に安全です!とは言い切れない国や、生活のインフラが不完全な国で過ごしていた。世界は広い。まだまだ未来がある。


普通の人生とは何ぞや

夫と同じようにノマドをしている人や、私たちと同じようにカップルで世界一周をしている方と多く会った。特に、ジョージアとタイで。

私は、もともと会社員。会社員の頃は、1年のうちに海外旅行に出かける人がいるかな?くらいだった。周りの人は、当たり前のように会社勤めをしていた。

世界一周に出かけると、その当たり前は変わった。会社員じゃなくて当たり前。仕事を辞めて、世界一周をしていて当たり前。普通の生き方ってなんなのかな。

普通かどうかもそうだし、いろんな仕事の仕方、人生の生き方がある。生きる場所がある。1つの生き方が合わなかったら別を選べば良い、っていう考えは、色んな方と出会って得たものの1つ。

ちなみに、東南アジアに着いた頃、フリーランスノマドの生き方はやっぱり合わないから、帰国したら会社員に戻ろうと思い、就活をし始めた。

私には、ノマドを実現できるほどの覚悟がなかったから。そして、就職先も決まった。キャリアブレイク終了のチャイム。

仕事も決まったし、食事は日本に近いものが多いし、周りにいる人の見た目が似てきた。外でスマホが出せる。移動も楽。

もう、日本に帰国した気分になってきた秋。


どこにいても、変わらない毎日

そして、冬。帰国するまで、あと9日。今は、韓国にいて、夫はカフェで仕事をしに行っていて、私は家でこれを書いている。時刻は21:13。

韓国で過ごした2024年のクリスマス

韓国は、日本と同じくらい安全なので、夜にカフェで仕事をして歩いて帰っても不安な気持ちにならない。だからこそ、気軽にカフェで仕事をするのができているんだけど、他の国にいても、夜まで仕事をして、私は何か別のことをやって…というルーチンは変わらない。

素敵な景色もたくさん見てきたけど、根本的な生活の部分はあまり変わらなかった。何もやらない日もたくさんあるし、自炊する日の方が多いから、現地のグルメを楽しむのもソコソコだったりする。

旅しているけど、生活をしていた1年だった。

数少ない現地グルメ

普通に世界一周をしていたら、もっと観光に重きを置いているかもしれない。でも、ノマドをしている夫と一緒なので、動く生活の中に、観光が入っている感覚だった。

落ち着かない毎日だったし、一言で言うと、今年も大変だった。もちろん、楽しくもあった。そんな今年も、旅も、もう終わる。


今年訪れた国は、42カ国。大陸的には、北米以外は全部行った。人生で1番飛行機に乗った年だったかも。2024年、お疲れさまでした。楽しかったよ、今年も。




いいなと思ったら応援しよう!