世界の真ん中へ。エクアドル・キトに行く前に呼んでほしい簡単ガイドブック!SIMカード購入、市内交通、観光地のまとめ【前田家の世界一周】
メリークリスマスイブ!!!
私は今、タンクトップにハーフパンツでこれを書いています。やっぱりクリスマスは寒くて、息が白くならないと気が入らないですね。例年に比べるとクリスマス映画も見たくならないですし、マライア・キャリーも刺さりません。
ちょっぴり寂しいですが、その分、他のことをやる時間はたくさんあります。今日も元気に旅の記録を残していきます。
エクアドルのキトに行ってきました。
キトとは
キトはエクアドルの首都であり、アンデス山脈の中心に位置しています。そのため、市内から周りを見渡すと、山だらけです。標高は約2,850メートルで、南アメリカでも高地に位置する主要な都市の一つです。その標高の高さから、ちょっぴり呼吸がしづらいなと感じました。
私が持つキトへの期待値は高めでした。何故なら、ラス・ベガスで再開した学生時代の大親友M(過去のnoteはこちら)が激推ししていたからです。それまではキトのイメージってほぼ無かったので、楽しみにしていました。
コロンビアからエクアドルへの移動と入国
コロンビアのメデジンからエクアドルのキトへの移動は、Aviancaでボゴタ経由で行きました。メデジンからボゴタまでは1時間弱、ボゴタからキトは2時間くらいです。乗り継ぎはありますが、楽ちんなスケジュールです。
ってたかを括っていたら痛い目に遭いました。
いつもの如く、Airbnbから空港へ向かいました。空港に着いてUberから降りた瞬間、夫が大きな声で「Waaaaaaaaiiittt!!!!!(待ってーーー!)」と言いながら走り去るUberを追いかけます。しばらく経って顔面蒼白で戻ってきました。
「けいちゃん。カバンUberに置いてきちゃった。」
これだけ長い旅です。どこかに何かを忘れることは絶対にあるはずだと思っていました。私は冷静でしたが、忘れた張本人は絶望の顔をしています。本来であればUberのアプリ経由で運転手へ連絡をすれば良いのですが、アプリの仕様上、折り返す電話番号の入力が必要でした。私たちは、エクアドルで使える電話番号を持っていません(楽天SIMを使っていますが、使える国が限られている)。お詰み申しました。
あまりにもアタフタしているので、近くにいたタクシードライバーさんが見かねて、携帯番号を貸してくれました。それでも運転手さんへは繋がりません。チェックインの時間も迫っています。
そういえば、カバンに何が入っていたのか聞いてみると「充電器、ケーブル、ウィンドブレーカー」とのこと。パスポート、財布、スマホはリュックに入れていたので無事でした。私からすると、簡単にリプレースができるもので良かった〜!だったんですが、入念に忘れ物がないか確認夫からすると絶望だったのでしょう。とにかく、落ち込みまくっていました。
運転手さんやUberのカスタマーサポートからの連絡を、荷物を預け入れるギリギリまで待っていたのですが、結局、連絡はありませんでした。カバンとその中身は諦めざるを得ず、幸先が悪い状態でメデジンを出発しました。
皆さん、忘れ物には気をつけてくださいね。特に海外のUber内は詰むかもしれません。
さて、ボゴタに着きました。次のフライトは国際線なので、一回ゲート外に出てから、改めて荷物検査などを受けます。預け入れの荷物はスルーバゲッジだったので救われました。
ボゴタの国際線ターミナルには、プライオリティパスの2019年ラウンジオブザイヤーを獲得したラウンジがありました。
中は広々としていて、マッサージ(有料)、スポーツ観戦エリア、会議室エリア、シャワーなどがあります。無料のフードはサンドイッチなどの軽食ですが、ガッツリ食べたい場合は有料のビュッフェ(確か1人、11USドルくらい)もあります。施設が充実していたので、受賞するのも納得です。
マッサージを受けたい気持ちをグッと我慢して、大人しくキトへ向かいました。
キトの入国
キトの入国審査は、特に普段と変わったことはなく、滞在日数、滞在理由、職業を聞かれました。たまたま他の飛行機と到着時間が重なったため、入国審査の列で40分ほど待ったのが面倒でしたが、それ以外はスムーズでした。
ただ、困ったのはWi-Fiです。キトに到着した時点で、滞在する予定のAirbnbのホストへ連絡を取り、チェックインの方法を確認する必要がありました。しかしキトの空港Wi-Fiは控えめに言ってクソでした。すみません、汚い言葉を使って。本当に繋がらないし、安定もしなくて、エクアドルってそんな感じ!?とびっくりしたんです。
結局、Wi-Fiには繋がらぬまま入国を完了しました。
キトの空港に着く前に、ネットが必要なことは済ませておくことをお勧めします。
SIMカードの購入場所
いつもに増してSIMカードを速攻入手する必要があった我々は、出口を出てから速攻SIMカード屋さんを探しに行くことにしました。
案外早く救世主が現れました。国際線の出口を出てすぐのところにSmartSimと呼ばれるSIMカードの代理店ブースがあります。24時間営業です(鬼)。
ここでは南米大手のClaroともう1社のSIMを取り扱っています。Claroはガラパゴス諸島でも使える唯一の通信会社で、私たちはガラパゴスへ行く予定があったためClaroを選びました。30日間使える15GBのSIMで45USドルとお手頃です。クレカで支払うと50.40USドルになります。ちなみに、エクアドルの通貨はUSドルです。
空港の真向かいにショッピングモールのような施設があり、そこでもSIMカードは売っているのですが、私たちが行った夜6時頃には閉まっていました。確実にSIMを早く手に入れたい方は、ここで買ってしまう方が良いかもしれません。
空港前のキト・エアポートセンター
空港を出ると、Quitoの大きな文字が並ぶサインがあります。こういうわかりやすいサインは前田家の大好物です。写真を撮りまくりました。
このQuitoサインの後ろにあるのが、キト・エアポートセンターです。
エアポートセンターの中には、仮眠できる簡易ホテルやお土産物やさん、クリニック、SIMカード屋さんなどがあります。3階に行くとフードコートがあり、ここで夕飯を食べました。値段が特別高いわけでもなく、10USドルあれば、お腹いっぱい食べれるお店が多いです。
先ほど空港のWi-Fiがイケてないと書きましたが、エアポートセンターのWi-Fiはすぐに繋がり、安定しています。
また3階のフードコートにあるBanco GuayaquilのATMは、手数料がお安かったです(夫のWISEだと1.5USドルでした)。
空港からキト市内への移動
空港からキト市内へ移動するには、レンタカー、タクシー、シャトルバス、公共のバス、Uberなどの配車アプリの5つの方法があります。
預け入れ荷物をピックアップするエリアに、わかりやすい案内表示がありました。
私たちの滞在先はRio Cocaターミナルの近くにあったので、上の写真の「Public Transportation」の緑ラインに乗って市内まで出ようとしていました。空港の外に出ると、それぞれのバスラインの名前が表示されている待機エリアがあります。
まあ、バス来なかったんですけど。
なんとなく係員の人が言っていたのは、Rio Coca行きの運行は終わっていると。私たちがバス停にいたのが19時くらいで、バスの運行は22時くらいまであるはずなので、この日だけ特別スケジュールだったのかもしれません。
結局、Uberで市内まで出ました。ちなみにUberは相変わらずグレーゾーン扱いで、法律的には認められていないけれど、オペレーションはしている感じです。ここでも夫は助手席に座り「運転手さんの友達の体」で乗車しました。
キトの滞在先
Uberの運転手さん、はるか昔に大阪で4ヶ月ほどJICAのプログラムで滞在していたそうです。ちょっとした日本語を話してくれて、なんだか嬉しくなりました。日本からとっても遠くの場所で日本を知ってくれていて、「美しい国だ」と言ってくれる人がいるって、こんなに嬉しいんですね。
さて、今回滞在していたのはキトの中でもイニャキト(Iñaquito)と呼ばれる場所でした。ここは、在外大使館が点在する裕福なエリアだそうで、割とハイエンドなショッピングモールもあるエリアです。
そして今回のAirbnbも、とてもきれいで、広く、あと1週間長く滞在したいと思えた場所でした。
なお、このような超当たりのAirbnbを探すコツは、こちらのnoteでまとめています。
エネルギーの供給事情
着いてから知ったのですが、2023年10月頃からアマゾン地域で続く干ばつによる水力発電の減少による、エネルギーの供給不足があり、計画停電が行われています。
2023年12月中旬に訪問した際には、平日はお昼の時間帯で2〜3時間、計画停電が行われていました。週末は対象外です。
計画停電中は、AirbnbのWi-Fiやエレベーターが止まる若干の不便さはあったものの、ショッピングモールは普通に開いていました。観光客として訪れていたので、大して支障はなかったです。
便利なショッピングモールのQuicentro
イニャキトにはいくつかショッピングモールがありましたが、Airbnbから歩いて5分ほどの距離に、Quicentro(Google Mapのピン)と呼ばれるスーパー付きのショッピングモールがあったので2度ほど訪れました。
夫がメデジンで色んな小物を無くしていたので、このモールが近くにあってかなり助かりました。
私たちが訪れた時のキトは、気温が15℃くらいで肌寒かったのですが、クリスマスの気温かと言われると全くそうではなく、クリスマスが近いことを忘れていました。これを書いている今日もクリスマスの3日前ですが、半袖でアイスコーヒーを飲んでいます。
そんな中で、久々にクリスマス感を味わうことができたのが、ここのショッピングモールでした。半袖で過ごすクリスマスは何だか変な感じです。
Quicentroにはフードコートやカフェもあります。ここで食べたランチが激うまだったので、ぜひ行ってほしい。
Los Cebiches de la Rumiñahui
このお店はチェーン店なので、キトの至る所でお店があります。ランチセットを頼むと、チャーハン的なライス(具材は色んなものから選べる)とセビーチェ(エビか魚)、ドリンクとバナナチップス&ポップコーンが付いてきました。
カフェ兼お土産ショップとしてお勧めなのは、República del Cacaoです。空港でも売っているチョコレートブランドのカフェがありました。
この他にもゲーセンやボーリング場も入っているモールなので、何か困ったらここへ来ると解決しそうです。
観光名所のMitad del Mundoへ
Mitad del Mundo(ミタッド・デル・ムンド)は日本語で「世界の真ん中」という意味です。そう、エクアドルは赤道が通っています。キトから北へ20キロほどの場所に赤道の記念碑が建てられています。
キトの市内交通と記念碑へのルート
記念碑はキトのセントロから離れた場所にあります。タクシー等で行くと便利ですが、今回は公共のバスを乗り継いで行くことにしました。
キト市内では、12月初旬に開通したメトロ(電車)とバスが走っています。記念碑に行くためにはバスを乗り継いで行きました。今回は電車に乗るチャンスはなかったのですが、地元の人によると、とてもきれいだそうです。
バスの経路はGoogle Mapに従えば問題ないです。乗り場も表示されます。ただ、Google Mapで表示されるバスの番号や、上記の写真に書いてあるルート番号は、実際のバスに一切書いてありません。
では、正しいバスをどう判断するかというと、バスの窓に無数に書いてある行き先と、バス会社名です。停留所によっては、以下のような標識があり、ルート番号の横にOperadora(運行会社)が記載されています。バスのフロントガラスの上に運行会社が書いてあるので、その名前と一致すれば多分合っています。
本来であればバスの運転手さんに聞くのが1番確実なのですが、キトの場合は、バスが停留所にほぼ停留せずに去るので(停まりながら進んでいる感じ)、乗る前に確認することは難しかったです。
バスの運賃は乗ってから確認することになりますが、大体1人あたり25セント〜50セントでした。チャージ式のカードなどは無いので、現金支払いです。大きなお札で支払うことは難しそうですが、ある程度のお釣りはもらえます。
バスによっては運転手さんに支払いをせず、中にいる添乗員さんみたいな方が回収しに来るケースもありました。
また、バスの途中で物を売りに来る人やパフォーマーが乗って来ることもありました。売っているものは様々で、アイス(車内なのに)や靴の中敷(何故)の売り子さんもいました。
バスのルート208は、バスのフロントガラスの上に「Mitad del Mundo」とデカデカと書いてありました。おそらく、どこからきても最終的にはこのバスに乗って赤道の記念碑へ行くことになるかと思います。
Mitad del Mundoへ入場
私たちが訪問した日は、ここで特別なイベントをしていたため、普段は駐車場の入り口であろう場所から入場しました。入場料は、外国人だと大人1人5USドルです。
中の様子
中にはレストランやお土産物屋さんが並んでいて、ちょっとしたテーマパークのようになっています。中へ進むと、メインの塔が現れます。
写真を無数に撮りたくなる衝動に駆られる場所で、とにかく写真や動画を撮りまくっていました。
周りには観光客が多くいるため、誰かに写真の撮影をお願いすることも簡単です。
ここに来たらやらなければならないのは、「北半球!南半球!」の往復ですよね。厳密にいうと、赤道はここではないらしいのですが←、別にそんなことどうでも良いので、真ん中の黄色い線で遊びまくります。
奥の塔は登れるようになっていて、無料で展望台へ行くことができます。上から見ると、北・南と書いてあるのが見えます。加えて、周りの山脈が美しいので、訪れた際には上まで登ることをおすすめします。階段で登りますが、そこまでキツくはありません。
1階はお土産ショップになっていて、雑誌の表紙のフリができるフォトブースもあります。
キトの市内から少し離れますが、メインの観光名所であることは間違いないです。行ってみるとテンションが上がるので、ぜひ足を運んでみてください。
まとめ
キトは、来る前まではあまり印象がなく、来てみてとても暮らしやすいと感じました。ちょっと息苦しい(高山病)以外は。バスも乗りやすく、メトロも新しいらしいですし、中南米の中ではイージーな場所かもしれません。もう少し長くいたかったくらいです。
あまり観光をせずにキトは去りましたが、他にも教会や火山など見る場所もたくさんあります。中南米に来た際には、ぜひ立ち寄ってほしい場所でした!
\私はこんな人です/