ラパスと海外で食べる日本食について【前田家の世界一周】
5ヶ月間にわたり旅をしてきた中南米、最後の街、ラパスに行きます。わーお!最後の街!
スクレからラパスへ
「体調をすこぶる壊した街」として認定されたスクレに大きく手を振り(体調が万全になったので、元気)、ボリビアの事実上の首都とされるラパスへ向かいます。飛行時間はわずか1時間。
ラパスとは
ラパスは、標高約3,650メートルにある、世界で最も高い標高にある首都(ボリビアの法律上の首都は、スクレです)の1つです。つまり、高山病待ったなしな街です。
私たちは、想定より長くスクレに滞在したことで、高度順応ができていましたが、ラパスでボリビア入国をする場合は、体調に気をつけた方が良いレベルです。
ラパスは、夫が前に世界一周をしていた時に来たことがある街でした。数十年前のことで、ラパスの様子も大分変わっていることに驚いていました。
特に、ケーブルカーの便利さ、です。
ラパスでは、山側に住めば住むほど、貧しい階級であるとされています。ケーブルカーができる前までは、それらの住民がラパスに行く術はバスのみ。高低差が1,000メートルもある街なので、電車のシステムを作るのも難しく、住民の移動問題は、貧困さを逼迫し、渋滞を悪化ささせる問題になっていました。
そんな問題を解決するため、2014年に作られたのが、「Mi Teleferico」です。今では色んな線が開通され、合計で9路線が開通しています。夫は、昔訪れた時よりもケーブルカーが普及していて、線を乗り継げば街の端から端まで容易に行けるようになっていたことに驚いていました。
ケーブルカーは、ラパスとその周辺に住む住民の重要な交通機関ですが、同時に観光資源ともなっています。ラパス市内から伸びるケーブルカーはいくつかありますが、どれに乗ったとしても、このようにラパス市内を一望できるようになっています。すり鉢のような地形だからこそですね。
街中のオレンジと、それを囲むゴツゴツとして山。ラパスのユニークさを目の当たりにできました。
ちなみに、私はケーブルカーで少し高度を上げたことで、めっちゃ気持ち悪くなって速攻下に降りました。体、弱すぎ。
ラパスの滞在先
ラパスでは、セントロエリアど真ん中あるAirbnbに滞在していました。
高層マンションの上階にあり、ラパスが見渡せました。
安定したWi-Fi、良いキッチン設備、洗濯機など、欲しいものは全て揃っている良い宿でした。
欠点は、シャワーカーテンがやけに短くて、シャワー後はバスルームの床が水浸しになること。バスルームから下水っぽい臭いがずーっと漂っていたことくらいです(ドアを閉めれば臭わない程度)。
オーナーさんは、スペイン語話者なので英語で会話はできませんが、とても優しくて良い人でした。おすすめです!
このAirbnbが良い理由はもう1つあります。それは、ラパスで長年営業している日本食レストラン「けんちゃん」が徒歩15分くらいの場所にあるからです。
日本食の名店、「けんちゃん」へ
「けんちゃん」はラパス、いや、ボリビアの中で1番有名と言っても過言ではない日本食レストランです。夫が以前ラパスに来た時よりも大きなお店になっていたようなので、繁盛している様子が伺えます。
「けんちゃん」に入店すると「いらっしゃいませ」と声をかけられて、ウェイターのお兄さんも日本語で話しかけてくれました。BGMは昭和ポップス。一瞬、imaseの曲が流れ始めたのですが、なぜかサビに入る前に美空ひばりに戻されました。
けんちゃんでは、カツ丼、唐揚げ、ラーメン、お寿司などバラエティに富んだ日本食が食べれます。
お寿司は、おそらく近くで取れるトラウトを使っていて、むしろ日本ではあまり食べれないお寿司をいただくことができました。もちろん、美味しいです。
けんちゃんで感動したのは、小鉢がたくさんついてくること。小鉢って、日本食っぽさを表しているんだなと改めて感じました。酢の物、久々に食べました。
しかもけんちゃん、現地の人で溢れかえっていました。入店まで少し待ったくらいです。日本食がラパスでも受け入れられていることが、嬉しく思いました。
あと、けんちゃん、2日連続で行きました。2日目に行った時は、ウェイターのお兄さんに「あっ!」って驚かれました。私が日本食大好きすぎて、世界の日本食を食べまくっています。
知り合いの方から、けんちゃんのラーメンは美味しいと聞いていたので、肉ラーメンを頼みました。もやしのシャキシャキに、濃いめのシンプルな中華そばスタイルです。麺が明らかに大盛りの量で、大満足できました。
そして豚キムチ。やっぱり美味しい。
けんちゃんをはじめ、世界各国で日本の食事を、バカ高くない金額で提供してくれているお店を各国で見てきました。中には、現地の人が頑張って再現してくれているものもあれば、日本から移民として住んでいる方が立ち上げたお店もありました。
海外では、日本と同じ食材は簡単に手に入りません。現地で購入できる食材と、輸入した食材をうまく使いこなす必要があります。面倒なはずなのに、日本食という、私からしたら世界一美味しいと感じる食事を、様々な地域で広めてくれている方々がたくさんいます。本当に、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。特に、東欧で店舗を誰か立ち上げてください。
ラパス観光
ラパスには1.5日しか滞在しなかったので、あまり遠出はしませんでした。街中をうろうろしたくらいです。
ラパス市内で行くところといったら「魔女通り」。
古くから伝わる儀式に使うような、ラマの剥製など、初めて見たら思わず声が出ちゃいそうな物が売っています。
そんな黒魔術的なもの以外の方が売っている物としては多く、ほぼほぼお土産物屋さん通りです。
あまり大きくないエリアなので、1時間もあれば十分回れるくらいの広さでした。
夫が前に世界一周をしていたときは、この魔女通りの近くにあるホステルに滞在していたそうで、そのホステルを見つけた時には感動していました。昔、お金を切り詰めながら旅をしていた頃と、今のノマド的なライフスタイルをしながら旅をしている姿を見て、自分の成長を感じたようです。10年間、頑張ったね。
まとめ
ラパスは、こんな土地に誰が好んで街を作ったんじゃい!と思うくらい不思議な地形にできた都市でした。近代的なビルもありつつ、まだまだ南米っぽい街のジャンキー感がある場所だったことも印象的です。
ここが、中南米旅行の最後の街。次は、ヨーロッパへ向かいます。中南米各国の皆様、大変お世話になりました!
(余談)ラパスの空港タクシーは、嫌いです
ラパスでは、一応Uberが機能していますが、私たちが到着した時は空港からのUberがうまく捕まりませんでした。タクシーは色々と面倒なので、なるべく避けているのですが、致し方なくタクシーに乗ることに。
ぼったくりがないように、ざっくりとタクシー料金がエリアごとに定められています。が、普通にタクシーの運転手に過大請求されました。
乗車前に行く先の住所、地図を見せた後に、料金が80ボリビアーノと聞いていました。到着したら、90ボリビアーノを出せと。理由は、元々降ろそうとしていた場所(見せていた住所から1-2ブロック離れていた)ではなく、もう少し先で降ろしてくれと伝えたから、だそうです。
よくわからん理由を言われキレましたが、5ボリビアーノだけ渡したら渋々去っていきました。っていうかそれで納得するんだ!?
ということで、ラパスのタクシーはろくでもないです(根に持つタイプ)!
\私はこんな人です/
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