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世界一周も残り100日。得たことをまとめてみました【前田家の世界一周】

昨日気づきました。帰国予定日から逆算すると、旅の残り日数が100日を切っていました。旅が終わりつつあることが、悲しいというよりは残念に感じています。

2023年8月に旅を始めて1年半。始まった頃は、いつ帰国するんだろう。いつまで海外にいるんだろう、とよく考えていました。先が不透明な旅も、いよいよ終わりが見えてきました。無期限の世界一周が、終わるぞ。目覚まし時計をかけない生活が終わるぞ。帰国後の仕事、そろそろ応募しなきゃ。

しかし、母に言われました。「先のことを考えすぎると、今が楽しめなくなると勿体無いよ」と。

確かにそうだね。まだ100日ある!旅中にたくさん出来ることはある。実際に、今後行く国もたくさんあります。旅が終わることを悲しむだけではなく、この旅で得たものを考えることで、前向きに残りの100日を迎えよう。そのような思いで、このnoteを書いています。

なお、各国の旅の様子は、こちらのマガジンにまとめておりますので、もしご興味があればご覧ください。



周りへの感謝の気持ち

世界一周を終える頃には、50カ国強を旅してきたことになります。国土が大きい国、小さい国。イスラム教の国。キリスト教の国。セレブが集まる国。目の前にある日々を必死に生きている国。色んな場所がありました。

電気が安定して供給されていない国もありました。失業率が20%を超えている国もありました。自国のパスポートで、自由に観光へ行けない国もありました(最近は、中央アジアの色んな国で、日本人は色んな国へビザなしで行けるから羨ましい、と現地の人に言われるようになりました)。日本も完璧な国ではありませんが、比較するならば、色んな意味で日本は、大分、ラッキーです。

ビザなしで行ける国が192カ国あります
The Official Passport Index 2024

では、電気が不安定な国で生まれ育っているからといって、不幸かと言われると、そうではないと思います。色んな豊かさがありますし、幸せがあるはずです。でも、環境が整っている国の方が、人生の選択肢は多いと思います。

例えば、私が30代後半で、仕事を辞めて、1年強に渡る旅行をするという選択肢ができたこと。仕事はあるけれども、もっと良い環境を探す選択肢があること。思い立って、ウズベキスタンへ行けること。これらの選択ができる環境で住むことができているのは、ラッキーです。

ラッキーであるからなんじゃい、って思うかもしれません。自分のラッキーな境遇を俯瞰的に認知することにより、周りに対する感謝の気持ちが生まれました。自分自身の努力で得たこともありますが、それ以上に、周りの人や環境のおかげで、今の自分があると認識できました。これが、旅で得たことの1つ目です。


国境を渡る度胸

世界一周に行く前も、海外旅行に行っていましたが、国境を越える頻度は1年に1度あれば良いくらいでした。たまにしか出国・入国を経験していなかったので、イミグレーションを通るのが毎回怖かったんです。

厳しい質問をされるのではないか。国に入れなかったらどうしよう。強制送還とか嫌だ。

そりゃそうですよね。会社をわざわざ休んで来ている海外旅行です。中には、行った先で予定されていた用事もありました。入国できないと困るので、毎回ドキドキでした。

世界一周を終える頃には、50カ国強を旅してきたことになります。50回の出入国を経験しました。陸で国境を越えたこともありますし、ビザが必要だった国もあります。いずれの国でも、特別に厳しい質問をされることは一切ありませんでした。入国を断られそうになることもありませんでした。

パラグアイ・ブラジルの国境を、スーツケースを膝の上に乗せてバイクで渡った時もあった

イミグレーションは一切怖くないと学びましたし、「別に追い返されたってええやん。」と余裕を持てるようになったのは、大きな進歩です。

日本という島国にいると、国境を越えることが大きなことに感じます。物理的にも離れていますし、壁が高いように感じるのは致し方ないのかもしれません。さすがにこれだけの国境を渡ってくると、そのハードルはガクッと下がりました。これからは、気軽に色んな国へ行けると思います。


世界との繋がり

パリオリンピックが開催されていた期間は、アフリカ大陸にいました。開会式が行われた日の7月26日は、ザンビアのリビングストンへ入った日です。

その日のXでは、開会式で出てきた色んな国の選手たちのファッションが注目されていました。「ボツワナの選手のユニフォームがかわいい」や、「ルワンダのユニフォームが素敵」など、その時に訪れていた国の名前をたくさん見ました。今までであれば、それらのポストをしている人と同じように、かわいい!素敵!などの感想を述べていたと思います。

開会式当日の私です

ボツワナやルワンダへ行ってみた今は、その感想に加えて、ボツワナのチョベ国立公園でゾウをたくさん見たな。とか、ルワンダの首都キガリの道は、静かで綺麗だったな。って、記憶と経験につなげることができるようになりました。

ルワンダ・キガリにて

イスラエル・パレスチナの情勢が悪化した時、ロシア・ウクライナの戦争が始まった時、ほぼそれぞれの国へ訪問したことがあった夫は、本当に心を痛めていました。あの時に出会ったあの人は、どうしているのだろうか。次に、あの土地に行けるのはいつなのだろうか。

オリンピックのように、良い意味で、色んな国との繋がりを見出すこともできますし、世界情勢が悪くなった時には、他人事として見れなくなることも出てくるでしょう。どんなことでも、自分ごと化できるようになると、何か得られるものがあるはずだと思います。

この旅が終わる頃には、50カ国ほどの国と「つながり」ができます。大きな財産です。


体力的な辛さの意義を知る

私は、体力面で疲れることが嫌いでした。特に、汗をかくことに抵抗がありました。

この旅は、そこまでフィジカルの限界を試されることはないものの、たまに、1日中トレッキングをしたり、1時間ずっと上下に激しく揺れる車に乗ったり、10数時間炎天下の中歩いたりすることがあります。この最中は、「何をやっているんだろう」「辛い」と頭の中でずっと思っていますが、その先には、必ず、絶景がありました。

ブラジル・シャパーダ・ジアマンチーナ国立公園にて
キルギス・アラ・アルチャ国立公園にて

これに気づいてからというものの、体の疲れからくる精神的な限界をコントロールできるようになりました。自然は、裏切らない。辛い道のりの先には、素晴らしい景色がある。というか、私は単純に自然が好きなのかもしれない。

コスタリカで見た幻の鳥、ケツァールも見に行くのが大変でした

「辛い先には絶景がある」という気づきは、普段の生活においても同じことが言えるかもしれない、と一瞬頭をよぎりましたが、多分そんなことは無いです。辛い時には逃げた方が良いことの方が、普段は多いです。そのため、この学びは旅のアクティビティに限定します。


まとめ

残り100日の世界一周。素晴らしい景色、人、食、文化と出会い、一生大事にできる思い出ができました。世界一周で得たこと、なんて細分化したら、いくらでも書けると思いますが、まとめると4つです。

・周りへの感謝の気持ち
・国境を渡る度胸
・世界との繋がり
・体力的な辛さの意義を知る

この旅がなければ、得られなかったことばかりです。改めて、思い切って世界一周に出てみてよかった。残りの3ヶ月ちょい、まだまだ楽しみます。


\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

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