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猫好きは行って欲しい。モロッコの港町エッサウィラでまみれ【前田家の世界一周】

モロッコに来てから7日目。マラケシュからエッサウィラへ向かいます。

エッサウィラとは

エッサウィラは、モロッコの西部、大西洋沿いに位置する港町です。紀元前から交易の拠点として利用されていました。マラケシュからは、バスで3時間です。

エッサウィラのメディナ(旧市街)は、ユネスコの世界遺産に登録されており、その独特な建築様式が特徴的と言われています。

また、毎年6月には「グナワ音楽祭(Festival Gnaoua et Musiques du Monde)」と呼ばれる音楽イベントが開催されたり、風が強いことで知られているためウィンドサーフィンやカイトサーフィンが盛んに行われているなど、アクティビティも多く存在しています。

*グナワ音楽は、アフリカン・ルーツを持つ伝統的なモロッコ音楽

港町ということもあり、漁業も盛んです。モロッコ料理で使われるタジン鍋で、魚を蒸したメニューがあったりと、シーフード好きにはたまらないグルメの街でもあります。

そして、なんと言っても、猫が大量にいます。


猫の街、エッサウィラ

そもそも、なぜ猫が多いのか。

イスラム教では、猫は特別な存在とされています。イスラム教の預言者ムハンマドが猫を非常に大切にしていたという伝承があり、この影響から、モロッコを含むイスラム教圏の国々では猫を大切にする文化が根付いているようです。

加えて、エッサウィラは港町。ネズミやその他の小動物が繁殖しやすい環境なので、猫はこれらの害獣を駆除する役割も果たしています。

モロッコ全体で猫の数は多かったですが、エッサウィラは特別多かった印象です。地元の人も、猫を追い払う様子は全くなく、むしろ市民の一員として大事に扱っていました。

道のど真ん中で立ち往生していた子猫を、地元のおっちゃんが安全な場所へ避難してあげていたり、ベーカリーの机の上で堂々と寝ている猫がいたり。

猫好きにはたまらない街でした。

ここからは、エッサウィラ滞在中に撮影した猫アルバムです。興味がない方は、次の章立てまで飛ばしてください。

ふう。ね、かわいいでしょう?エッサウィラ滞在中に撮った写真は、ほぼ猫だけでした。


エッサウィラの街

エッサウィラは、今回訪れた街の中でも、大好きになった場所の1つでした。猫がめっちゃかわいかった以外にも、理由はあります。


安全に歩き回れるメディナ

エッサウィラには、5泊6日滞在していました。普段の旅のスタイルだと、この内の1日は家に引き篭もるのですが、エッサウィラで過ごした数日は、毎日外に出ていました。

暑すぎない気温と、カラッと晴れた天気。そして、安全な街。お散歩をするにはもってこいな場所です。猫の写真を大量に撮影できたのも、スマホを出して、パシャパシャ写真を撮っても、身の危険を感じない環境だったからです。

メディナは観光客が多く、地元の人も観光客の扱いに慣れていました。英語を話せる方も多いです。かといって、過度な営業をされることはありませんし、女性1人で歩いていても、変に声をかけられることもありませんでした。(夜は一切出歩いていないため、雰囲気は分かりません)

あまりにも安心したので、お母さんとビデオ通話をしながら歩いたくらいです。

表の通りは、上の写真の通り、広々としていますが、少しでも横にそれると、細く、入り乱れた路地が見えてきます。細い路地は、住宅地が並んでいるので見るものはないですが、写真に収めたくなる景色ばかりでした。メディナ側へ行くと、アンティークショップや雑貨屋さんがあったりするので、探検しがいがあります。

中東やアフリカは、女性1人で歩くことは推奨されていませんが、エッサウィラであれば自由に歩き回ることができます。


新鮮なシーフード

エッサウィラでは、漁港でとれた新鮮な魚を食べることができます。モロッコらしく、魚のタジンがあったり、魚市場で買った魚をお店に持って行ってグリルにしてもらうこともできます。

私は、せっかくなので魚市場で新鮮な魚を買い、生で食べることに挑戦してみました。

魚市場は2ヶ所あり、私のおすすめは、より海に近い場所にある「Pescador Mogador」の方です。メディナ内にある魚市場は小さく、カモメの大群が群がっているので落ち着いて買い物ができませんでした。

Pescador Mogadorは港沿いなので、広々としていますし、お店の数もメディナ内よりは多かったです。

船が停められている横に、露店形式の魚屋さんが並んでいます。朝に行けば、もっと多くのお店が並んでいるのかもしれませんが、お昼過ぎに行った際には2〜3メートルおきに、7件ほどのお店しか並んでいませんでした。

露天の中でも1番観光客に人気なのは、オイスターバーです(下の写真で言うと、手前の青いスタンド)。牡蠣やウニを食べることができるそうですが、私は牡蠣にあたりやすいので遠慮しておきました。

その代わりに、とある魚屋さんで、小さなタコと、なんとなく新鮮そうだった魚の切り身を買ってみました。「生で食べられる?」って聞いたら、「僕は魚を生で食べないだよね…」と言われてしまいましたが、1番新鮮なのをくれと伝えて渡された魚なので、多分、生食OK。

お兄さんに、魚はここの漁港で、自分で獲ったものなのかかと聞いてみたら、実際はそうでもないらしく、魚のバラエティを持たせるために色んな場所から仕入れているそうです。

家に帰り、タコはアヒージョ風に。魚の切り身は、芽ねぎと一緒に醤油に漬けて丼ものにしてみました。

前に、イタリアのシチリアでも魚の生食に挑戦していて、その時はびっくりするくらい食中毒になっていました。今回も怖かったですが、なんの影響も出ませんでした。よかったー!

あ、あと、ちゃんと美味しかったです!

ちなみに、海では海水浴もできます。


思わず買いたくなる雑貨

エッサウィラのメディナは、雑貨屋さんが並んでいる、ショッピングエリアになっています。お土産物屋さんが多いので、量産的なものもありますが、クリエイターの方が作っている品物もたくさん見ることができます。

モロッコで伝統的に着用されている、衣装の端切れなどを使った洋服を売っているお店で、サマーコートを購入しました。このお店にある服は、全部ユニークで、派手で、ドストライクでした。

縫い方はちょっと荒く、糸が解けてきた部分もあるのですが、この後に続くいろんな国のテイラーさんで縫い直しをしてもらいながら、一緒に旅をしています。

もし気になる方は、行ってみてください。

お店のIG↓


おしゃれレストラン

外食カルチャーも、なかなか良い感じでした。

Fishburger Essaouiraでは、ローカルの魚をを使ったフィッシュバーガーを楽しむことができます。メディナの大通り沿いにあるので、アクセスもしやすいです。

お値段は、バーガー1つで60MAD(約900円)と観光地価格ですが、味は確実においしいです。油っこくなく、さっぱりと食べれます(レモンやコリアンダーの味もする)。魚がふわふわだったのが意外でした!


もう1件は、カフェレストランのMandala Societyです。こたらも、メディナの大通り沿いにあります。

ビーガン、ベジタリアン向けのメニューが豊富で、ローカルの野菜を使ったメニューが多く取り揃えてあります。肉料理は無く、魚のみです。

モロッコでは煮込み料理が多いため、フレッシュな状態で食べれる野菜は少ないですが、シャキシャキした食感を味わえる数少ないレストランです。

雰囲気もとても良く、窓際のカウンター席であれば、PCを開いて作業をしてもOKです。もちろん、Wi-Fiもあります。エッサウィラの景色を眺め、海の風を感じながらやる作業は、かなりリフレッシュになりました。

この他にも、地元民が来るようなお手頃レストランが豊富にあります。たこ焼きが食べたくなったら、日本式のたこ焼きも食べれます(Google Map)。港で買ってきた魚を調理してくれる場所もあるなど、外食には困らない街です。


エッサウィラに、さようなら

行ってみて、本当に良い場所だなと心から感じられたのが、エッサウィラでした。できればもう少し居たかったくらいです。しかし!次の場所へ向かいます。

メディナを離れ、バス会社のCTMのバス停へ向かい、そこからカサブランカを目指します。

バス停の場所↓

CTM公式サイトはこちら(オンラインでチケット購入できます)

バス停へ向かうにはタクシーを利用しました。ちなみに、青いPetit Taxiと呼ばれるタクシーは、エッサウィラの市内であれば、金額は固定の8MDHです(夜は9MDH)。

タクシーは2度利用し、その内の1回(バス停へ向かう時)に値段をふっかけられましたが、基本的には明朗会計なようです。

ちょっと値段をふっかけられたタクシー。この番号に気をつけて!

エッサウィラ、離れたくなかったなあ(2回目)。



\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

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