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中東に少しだけ戻ってアブダビへ。物価は高いが質は良い【前田家の世界一周】

中央アジア、ラグマン、バイバイ。

いざ、アブダビへ

中央アジアまで来たら、次は南アジアにでも行きそうですが、ちょっくら中東へ戻ります。ウィズエアーでアラブ首長国連邦・アブダビへ!フライト時間は5時間ちょいと、少し長め。

アブダビに到着したのは0時を周る直前でした。でもアブダビ空港には、これから入国する人でたくさん。さすが観光大国、UAEです。アブダビ空港から、ドバイへ移動するシャトルも出ているので、もしかするとドバイ行きの人もいるのかもしれません。


SIMカード購入

中央アジアで楽天SIMを無くしたことに気づいたので、本来なら楽天モバイルでデータ通信ができるのですが、SIMカードを買うことになりました。空港内のetisalatのカウンターでSIMのメニュを見ていると、

etisalatの公式サイトはこちら

た、高い…!!!1番推されていたUnlimitedプランは、有効期限7日間でなんと約8,000円。その下のプランでも、8GBだけで5,200円。アブダビには7日間いる予定なので、8GBあれば安心できるけど、さすがに高い。

空港のカウンターで準備されていたメニュー表では、Unlimitedか8GBしか書いていなかったのですが、「ごめんなさい、これは高いのですが、他にプランはないですか?」と聞いたら、4GBと2GBの案内をしてくれました。(公式ウェブサイトには分かり易く記載されているので、隠しているわけではないと思います)。

最終的には4GB(3,300円)を選び、eSIMを発行してもらい手続きを終えました。カウンターのお姉さんはとても優しく、選ぶ際に一切急かすこともない方で、深夜と疲労で頭が周っていない私でも楽に買い物ができました。


最高品質のUber

アブダビでは、主に中東で人気の配車アプリCareemのほか、Uberを使うことができます。両アプリで表示される運賃に大きな差はなく、使い慣れているUberを使うことにしました。

空港の外には、UberとCareemのピックアップエリアが準備されており、そこには既に大きくて、ピカピカの車がズラッと並んでいました。空港職員の方で、Uber/Careemの乗り入れを助けるバトラーさんみたいな方も。ここはホテルなのか?

私はてっきり、いつものノリで、半分ぶっ壊れた車がピックアップの場所とは別に来ると思っているので、炭酸飲料を片手にがぶ飲みしながらピックアップエリアで適当に座っていました。

すると、配車の依頼をした1分以内に、めちゃめちゃ大きくて、めちゃめちゃ綺麗で、めちゃめちゃ新しい車がヒュッつと目の前へ。私が立ち上がる前に、スーツケースやらが全て車の中へ収納され、それを追いかけるように車に乗りました。

乗った瞬間思いました。あれ、ここは、もしかして富裕層が住む場所とかなのか?(そうです。)

Uberの車内はゴミひとつなく、運転席と助手席は前へ倒してあるため、後部座席の私たちは足元が広々。おまけにエアコンもちょうど良い温度で設定されていて、運転手さんはシートベルトを着けて、安全に運転しながらも早く目的地へ向かっていました。

そういえばUberの金額も113AED、約4,700円と、安くはなかったんです。価格を考えたら、サービス質は妥当なのでは?と思いそうですが、私の感覚はもうバグっています。旅先でサービスの質を求めるなんて、いくら金額が高かろうとナンセンスだと思っていました。

アブダビは、お金を払えば、良いサービスが帰ってくるのかもしれない。

久々に期待値を上げて旅ができそうで、ワクワクします。


ちなみに、空港 -- 市内間の移動は、バスでも移動することができます。バスであれば、市内の行き先にもよりますが、4AEDほどで移動が可能です。Uberの金額を考えると、経済的すぎます。

シャトルではなく、あくまでもバスなので、混んでいると荷物の置き場にちょっと困ること。途中で停留所がいくつかあるため、1時間強時間がかかること以外は、快適なバスです。私たちは、アブダビを出発する時にバスを利用して空港へ向かいました。


アブダビのおすすめ宿

初日のAirbnb以降に滞在していたのは、主要な道路沿いにあるサービスアパートでした。時間をかけずに選んだわりには、すっごく良かったです!

部屋は清潔で、キッチン、洗濯機があり、Wi-Fiのルーターも各部屋に準備されているため、リモートワークもガンガンできます。

近くには、大きなAl Wahdaショッピングモール(大きめのスーパーあり)や、割と何でも揃うコンビニ、クリスピークリームもあったので、生活をするにも困りませんでした。セントラル・バスステーションからも徒歩15分ほどなので、観光客にとっても超便利な立地です。

改めて、アブダビの旅が始まる。
地域猫もいます


アブダビってこんなところでした

アブダビとは

そもそもアブダビってどんなところ、という話をしていませんでした。

アブダビは、アラブ首長国連邦(UAE)の首都です。そもそもUAEは、連邦制国家で、7つの首長国から成り立っていますが、アブダビはその中でも最大面積(国土の約87%!)を誇る首長国です。

UAEにある首長国
・アブダビ
・ドバイ
・シャルジャ
・アジュマーン
・フジャイラ
・ラス・アル・ハイマ
・ウンム・アル=カイワイン

UAEといえば、ドバイと思う方もいるかもしれません。アブダビからの物理的な距離は近く、バスで1時間ほどで行ける距離にあります。アブダビとドバイを両方を訪問する方も多いかと思いますが、スケジュールの都合から、私たちはアブダビのみを楽しむことにしました。


アブダビの公共交通事情

アブダビには地下鉄がなく、バスのみが街中を走っています。

バスに乗車するためには、Hafilatカードと呼ばれるSuica形式のカード(1人ずつ必要、カード代10AED)が必要です。空港のアライバルを出たロビー(カウンターもありますがマシンからの購入もできるため、24時間買えます。クレカOK)か、セントラル・バス・ステーションでも購入できます。

市内を移動するのみであれば、1回の運賃は2AEDですが、郊外へ行く場合(例えば、空港やグランド・モスク)は、2AED+距離ごとに追加運賃がかかります。距離ごとに加算されるため、カード残金が中途半端になることもしばしありました。

距離を計算するため、カードは乗る時と降りる時にタップをする必要があります。多くの国では、移動する距離は関係なく、1回につきいくら、みたいな考えでしたが、アブダビは日本の公共交通と似たような考え方でした。

アブダビのバスで興味深かったのは、メキシコシティのバス以来の、性別毎の座席エリアが分かれていたことでした。厳密に言うと、「女性・男性」での分け方ではなく、「ファミリー・一般・女性(2席ほど)」の分け方です。

ファミリー席は、子供や女性を連れた男性であれば座れます。一般は全員が対象です。しかし、私がバスに乗っていた時は、男性は一般席、女性はファミリー席のような形で分かれて座られていました。そのため、夫と一緒にファミリー席に座るのに気が引けてしまい、バスに乗る時は2人別々のエリアで座りました。

もう1つ特徴的だったのは、バス停には、ほぼ必ず、エアコン付きの待合室が準備されていたことです。真夏の蒸し暑い時は45℃くらいまで気温が上がるアブダビです。このような隔離スペースが無いと、確かに溶けちゃいそうです。

とはいえ、同じくらい気温が上がる他の国で全てで、このような待合室があるわけではありません。やっぱりお金を持っている国なんだなと感じました。


ピンを刺しておこう!セントラル・バス・ステーション

Hafilatカードが購入できる場所として先述した「セントラル・バス・ステーション」は、アブダビを観光するにあたり便利な場所なので、ピンを刺しておくことをお勧めします。

ここから、ドバイ行きのバスや空港シャトルが発着しています。その他、市内を走るバスのバス停もあるので、何かとお世話になるバス停です。


アブダビのショッピング事情

アブダビでは、とりあえずショッピングモールが多くありました。中の店舗は、欧米諸国と変わらないようなブランドばかりで、使い慣れた品物を揃えやすいです。むしろ、日本には無いブランド(Bath and Body Works、Victoria's Secret、Sephoraなど)もあるので、海外ショッピング好きにはたまらん環境です。

なんとなくハワイを思い出させるようなモール
無印もあった

大きめのスーパーが入っているところも多く、便利な作りになっています。

スーパーに行けば、食材は一通りなんでもありました。アジアン食材のコーナーも、中国、韓国、タイ、日本と、同じアジアでも細かく棚が分かれていましたし、欧米系の食材ももちろんありました。そして、陳列もきれい。

基本、輸入品が多かったです

アブダビの買い物で不自由をすることは一切ありませんでしたが、タクシー運賃と同じく、基本的に割高になっています。アメリカで買い物をする時の値段感に近い感覚でした。うっかり買いすぎると痛い目を見ます。

そんな割高な環境なので、買い物をする際には気を付けていたのですが、どうしても欲しくて買ってしまったTシャツはこちらです。

中東に来てアラブ文字に心惹かれています。このTシャツはメンズ用でしたが、無理やり来ています。

ちなみにHollister以外にも、AdidasやNIKEでアラブ文字を使ったオリジナル製品が売られていました。お土産に最適すぎ!

ちなみに、私が何度か足を運んでいて、おすすめのモールはこちらです↓



シェイク・ザーイド・グランド・モスク、すごい

シェイク・ザーイド・グランド・モスクとは

シェイク・ザーイド・グランド・モスク(以下、グランド・モスク)は、UAEの建国者であるシェイク・ザーイド・ビン・スルターン・アル・ナヒヤーンの遺志を継ぎ、2007年に完成しました。

82のドーム、1000本以上の柱、世界最大級の手織りカーペット、そして24金で装飾された、直径10メートルを超える大きさシャンデリア!と、存在感抜群な建物です。

グランド・モスクはアブダビの中で1番有名な観光スポットですが、実は、市内から離れた場所にあります。どちらかというと、空港に近いです。

市内からバスに乗って、グランド・モスクへ向かいました。セントラル・ステーションからバス1本で行けるるようになっており、グランド・モスクの敷地内にバス停が準備されています。乗車時間は45分ほど。

白い宮殿が見えてきた時は興奮しました!

バスの途中で、キャピタルゲートビルと呼ばれる、ピサの斜塔くらい斜めに建てられている建築物も見えました。行く方向の右手にちょこっと。


入場の仕方と注意点

グランド・モスクに入場するためには、入場時間の枠を確保する必要があります。現地に到着してからも予約することはできるようですが、私たちは事前にオンラインで予約を済ませてから向かいました。なお、入場自体は無料です。

公式サイトから予約ができます↓

オンラインで予約を済ませると、メールアドレスにQRコードが付いたチケットが送られてきます。入場ゲートでQRコードをスキャンし、中へ入りました。

こんな感じの簡単なやーつ
印刷の必要はありません


グランド・モスクの訪問は、いくつか気を付ける必要があります。

詳しいルールは公式サイトにも掲載されていますが、特徴的なものは以下の通りです。

・服装は、なるべく肌が隠れたもの(女性は、首・手首・足首、髪の毛が隠れている必要あり。男性は、膝より上のパンツ、タンクトップは禁止)
・ぬいぐるみ等、キャラクターのグッズは持ち込み禁止
・過度なスキンシップ禁止
・写真を撮る際のポーズ禁止

これらのルールは、かなり厳重に管理されていると考えた方が良いです。

私は、以前トルコで手に入れていた紙のスカーフがあったので、それを頭に巻き、ウィンドブレーカー、長いパンツの上にロングドレスを着て入場しました。それでも、ウィンドブレーカーの袖口を肘下までまくり上げて時に、注意されました。

写真を撮る際も、ついつい癖で、右手を顔の横に上げ、「どうぞ!」みたいなポーズをした時に注意されました。

モスク内の至るスポットで警備員の方が立っています。ルールに反する行為があると、怒られはしませんが、すぐに注意されます。建前だけのルールではない、ということを分かった上で訪問せねばなりません。厳しい!


いざ、グランド・モスクの中

さて、グランド・モスクです。バス停を降りたすぐ横に、ドーム型のビジターセンターがあります。モスクの真向かいに建てられており、モスク自体からは少し離れた場所にあります。訪問する際には、必ずここから入場することになります。

中に入り、下の階へ降りると、ピッカピカのショッピングモールみたいな空間が現れます。一応、ビジターセンターなのですが、お土産ショップや大きめのフードコートがあるので、ほぼモールです。

この中に入場ゲートがあり、モスク側に地下通路がつながっていました。暑さを回避するためなのか、エアコンが付いた屋根付きの通路で移動でき、さすがアブダビ…と感心せざるを得ませんでした。

通路を5分ほど進むと、地上に出て、いよいよモスクへ入場します。

どーん!と背が高く、横に広い、真っ白なモスク。建物の周りにある水に映る建物がとにかく絵になりました。

ビジターが入れるエリアは区切られていて、写真が撮りやすい位置に撮影エリアが設けられていました。観光客の数は多いですが、敷地は広く、撮影エリアも多くあるので、誰も映らない写真はたくさん撮れました。

モスクの中は、絨毯エリアに入ることはできませんが、その手前までであれば入ることができます。植物の柄をモチーフにした内装で、メルヘンチックでした。

お祈りの時間が書かれている時計

そして、グランド・モスクのベストショットはこれです。

今までもいくつかモスクを訪問してきましたが、美しさでいうとNo.1でした。メンテナンスされている度合い、セキュリティ、同線など、観光スポットとして見たとしても、一流!という感じ。

世界一周中に絶対に行きたかった場所の1つで、期待を上回る場所でした。とてもおすすめです!


ヘナタトゥーをしてみた

ふと思いつきました。「ヘナタトゥー、安くできそう。」思いついたら、やってしまうタイプの私は、宿の近くにあるヘナタトゥースタジオを見つけ、Whatsappから予約し、翌日にはタトゥが入っていました。


そもそもヘナタトゥーとは

ヘナタトゥーは、インドや中東、北アフリカをはじめとする地域で古くから使われてきた伝統的なボディアートです。ただ、タトゥーと名前はついているものの、1〜2週間で自然と落ちる天然の染料(ヘナ)を使っています。

ヘナタトゥーは宗教的な儀式やお祝いごとで使われて、結婚式では花嫁さんの手、腕、足などにデザイン(メヘンディ)とも呼ばれています。イスラム教やヒンドゥー教では、お守りとしての役割を果たすこともあるようです。

ヘナタトゥーは本来、特別なものですが、現代においては、文化的・宗教的な意味合いからファッション性のあるものへ変化してきてもいます。


行ってみた

ということで、Google Mapのレビューとインスタグラムのポートフォリオを見比べながら、気に入るヘナアーティストさんを見つけました。

日本でもヘナをしたことがありましたが、その時のデザインはワンポイントの可愛いものでした。アブダビでヘナ屋さんを探すと、そんなワンポイントを施すような場所はなく、手の表と裏にガッツリ模様を入れているところばかりでした。

おそらく、本来のヘナはこのようなデザインなのでしょう。無知だったので、最初はびっくりしましたが、これはこれでカッコいい。どんな柄を入れようか、インスタで色んなデザインを見ながら考えました。


予約をしていた時間に、指定された場所に到着。行ってみると、めっちゃ自宅サロン!ヘナのお姉さんが住んでいる家にお邪魔して、リビングにあるソファに座り、ソファのクッションの上に手を置いて始まります。何という、友達の家感。

お姉さんの過去のデザインを見ながら、やりたい雰囲気を伝えて、あとはお任せしますとお伝えし、始まりました。

ヘナのインクは少し冷たく、匂いは強くはありませんが、独特の香りがありました

お姉さんが過去の写真を見ながら、フリーハンドでどんどんデザインを作っていきます。ケーキのデコレーションをするような紙で作った絞り機を使い、インクを押し出す力に強弱をつけながら、線を描いていました。一度も躊躇することなく、スラスラと。すごい。

途中、おしゃべりもしました。

お姉さんは、実は23歳。パキスタン出身で、夫の仕事(某有名外資コンサル)の都合でアブダビに来ていて、移住1年目。ドバイは人が多くて好きではなく、アブダビの方が良いと言っていました。ご家族は、アメリカとオーストラリアに住んでいるそうです。身内に、日本人と結婚した人がいるとも言っていました。

パキスタンでは、ヘナタトゥーはかなり安く、アブダビでやるよりも半額以下だよと教えてくれました。そこらじゅうにヘナ屋さんもあるらしく、アーティストとしても激戦だそうです。


海外で色んな方と話していて思いますが、家族全員が、生まれた国で暮らしている人って、とても少ない。誰かが、その国ではないどこかで暮らしています。多くの理由は、仕事をするため。

生きるために母国を離れるって、私からしたら、とても勇敢で大変な決断です。日本人でその決断をする人って、あまりいないと思います。そういった決断をしなくて良いからかもしれないし、その一歩が踏み出せないのかもしれない。

ただ、あまりにも多くの人が、外の国へ仕事のために住んでいる姿を見て、生きるための移住は、そこまで大きな話でも無いのかも、と思ってきました。仕事があるところに行って、住むことは、むしろ、当たり前。

色んな生き方があるなぁ。


1時間半ほど経つと、デザインが出来上がりました。

夫いわく、「クラピカみたい!」HUNTER x HUNTER を読んだことがないので分からないのですが、クラピカみたいなんですかね。

この後、インクが乾くまで、しばらく何も触ることができず、ホテルの備品にも色が移るのではと恐々でした。色が定着するまで1日はかかったので、タオルは自前のものを使うことに。手のひらまでデザインを入れている人は、最初の1日ほどどうやって生活をしているのだろう。

今までやったことはない、複雑なデザインをしてくれたので、すごく気に入りました!


アブダビまとめ

アブダビは色々と高かった場所でした。その分、質のリターンはありましたし、快適だったのは言うまでもありません。暑いけど。

アブダビの隣にあるドバイにも、次は行ってみたいな。また戻ってきたいと思えた国でした!


\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

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