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タイ・チェンマイで、本場のタイ古式マッサージを学んでみた【前田家の世界一周】
私はマッサージを受けることが大好きです。特に、タイ古式マッサージは身体に合い、伸ばし、押されすることが堪りません。好き過ぎて、いつか自分もタイ古式マッサージを学びたい!そして、なぜ自分の身体に合う理由を知りたい!と思うようになりました。
世界一周を無職でやっている特権は、時間だけはたっぷりとあることです。せっかくなので、本場・タイでタイ古式を学んじゃえ〜!ということで、タイ・チェンマイに訪れたタイミングで、スクールに通ってみることにしました。
久々に、建設的なことをやってみます。
スクールについて
タイ古式マッサージを学ぶスクールは、チェンマイに複数あります。私は、International Training Massage School (ITM) で受講しました。
International Training Massage School (ITM)の公式サイト
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あまり比較検討をせず、割と即決しました。そのため、なぜITM?と言われると、正直よく分かりません。
が、一応ITMには、いくつか特徴があります。
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ITMは、タイ教育省および公衆衛生省の認定を受けているスクールです。そのため、修了証にもその旨が書かれています。なんとなくオフィシャル感が強いです。
また、日本にも支部があるくらい日本との親交が深いスクールのため、日本でも授業が受けられますし、タイのスクールでも日本語クラスがあります。英語やタイ語が話せなくても、学ぶことができます。
コース内容(スケジュール・費用など)
ITMでは、マッサージを教える側になる先生を育成するコースから、初心者向けのコース、単発の週末コースなど、その人のニーズに応じたクラスが準備されていました。
私は、初めてタイ古式マッサージを学ぶため、「タイマッサージの基礎、レベル1(Foundation of Thai Massage Level 1)」に参加しました。
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レベル1のコースは頻度高く、毎週月曜日に開催されています。概要はこんな感じです。
コース期間:5日間(月〜金)
受講言語:英語
受講料:6,000バーツ(1,000バーツはデポジットとして前払い)
含まれているもの:テキスト代、毎日のクラス受講料、マットレスや枕などタイ古式マッサージに必要な器具、クラス後に使える練習室の利用料(ITM系列で近場にあるマッサージ屋さんの一角を使える)、毎日飲めるお茶・お水、テストの日に出される朝ごはん、サウナ利用(1回)
コース概要:身体の前面を基本とし、足裏から頭までのタイ古式マッサージの基礎を学ぶ。「エナジーライン」と呼ばれる気?の流れ、陰陽のコンセプトの基礎を学ぶ。
修了条件:宿題を完了する(テキストの色塗り←ガチ)。クラスの90%を受講する。テストを80点以上で合格する。
同時並行で、レベル2、レベル4、先生コースなどが同じ建物内で開催されていました。
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私はレベル1のみの参加でしたが、レベル1に参加していた方の半分は、次週に続けてレベル2も参加していました。そこから1割程度が、レベル4まで続けて受講。
クラスは12名受講者がいましたが、途中でドロップアウトした人も2名ほどいました。勿体無いことするわね。
受講者は、イギリス、カナダ、台湾、イスラエル、ドイツ…など世界中から集まっており、年齢層もかなりバラバラ。60歳オーバーの方も3名ほどいました。性別は半々くらいで、1人で参加している人がほとんどでした。私のクラスには、たまたま台湾から来ていた3人組の男性がいたくらいです。
1日の流れ
レベル1のコースは、月曜日から金曜日まで、9時から16時の間で授業が行われます。
9時〜10時 準備体操
10時〜12時 午前のクラス(座学、先生のデモンストレーション)
12時〜13時 お昼休憩(外で自由に)
13時〜16時 午後のクラス(座学、練習時間)
1日のスケジュールは、その日に学ぶこと、それぞれのコースによって若干異なりますが、どのコースでも概ねこのような流れのはずです。
初日のみ、8:30頃に登校し、生徒の登録やレッスン費用の残金の支払いを行いました。なお、レッスン費用の支払いは、デポジットも残りの費用もカード支払いOKでした。
追加で別のクラスを受講したい!となった際も、その場で登録→支払いができました。そのため、レベル1のみネットから申し込みをして、気に入ったらレベル2以降を続けることもできます。
登校〜準備体操
毎朝、8:40くらいにスクールの建物が開きます(結構ギリギリ)。靴は、建物の外で脱いで、裸足で入ると、足を洗うエリアが準備されています。
タイ古式においては、足裏を施術する側もされる側もよく使うので、石鹸やブラシを使い入念に洗います。この期間中は、多分私の足が過去一きれいでした。
荷物は教室内にあるロッカーに入れ、準備運動まではゆっくりタイム。9時頃になると、全コースで受講している生徒が集まり、準備体操を行います。
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準備体操の内容は、曜日によって異なりましたが、大体ヨガか、太極拳+ヨガでした。タイ古式でも、太極拳が準備運動なんだ〜と思いながら、中国のおじさんおばさんみたいに、ゆっくりと息を吐きながら手を前に押し出していました。
長い日は1時間くらい準備運動をやるので、やんわりと汗が出ます。
準備運動の後は、10分ほど休憩があるので、スクールが準備してくれているスナックやお茶を飲みながらまったりします。
午前のクラス
レベル1の午前クラスは、タイ古式マッサージのテクニックを1つ1つ先生がデモンストレーションをしてくれます。テキストが渡されるので、テキストにメモ書きをしながら、動きの流れを学びました。
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20ポーズ以上と、それらの流れを覚えていくので、内容を頭に入れるのが大変でした。あと、途中で眠くなりました。寝ている人もいました←
テクニックを覚える以外にも、タイ古式にまつわるコンセプト(気の流れなど)やマナーを学ぶ時間もありました。
お昼休憩
お昼の休憩は1時間あります。多くの人が、外に食事をしに行っていました。クラスメイトと行く人もいれば、1人で行く人もいて、人それぞれでした。
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スクールがあるエリアは、チェンマイの中心部から若干外れた場所にありました。そのため、レストランの数はそこまで多くありません。気に入ったレストランを見つけたら、そこを連打していた人がほとんどでした。私は、食べることが命なので、周辺を冒険し、毎日のように新しいお店を開拓していました。
ちなみに、スクール近くにある、おすすめのレストランはこちらです!
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12時からお昼休憩であれば、きっかりと13時から午後の授業が始まることが多かったです。
午後のクラス
午後のクラスでは、午前中に学んだ内容を、ペアワークで復習しました。
先生を育成するコースに参加している「プレ先生」みたいな人や、講師の方がペアワークを見ながら、指導してくれます。
単純なマッサージのポーズでも、足の置き方によって押す強度が変わります。ポーズ①→②に遷移する時の動きも気にする必要がありました。また、タイ古式は施術者側の全身を使います。繊細な動きを取りつつ、全身を使って相手の身体を動かしていく。難しい。
ペアワークの相手も毎日変わります。柔軟性がある人。お年を召しているので、膝まわりがうまく動かない人。自分より身体が大きい人。マッサージなので当たり前ですが、施術をほどこす相手によって、施術者側の動きも大きく変わります。
毎回、相手の身体と向き合いながら、全身を使ってマッサージをしていくのは貴重な体験でした。人の身体っていろいろ!
16時頃には授業の時間が終わり、また全コースを受講している生徒が集まり、タイ古式のマントラを唱え、終わります。
実技試験
レベル1の最終日である金曜日は授業がなく、終日、実技試験に使われます。いよいよ、です。
朝は特別仕様なので、準備運動の後は、フルーツたっぷりのご飯が振る舞われました。
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実技試験は、同じコースを受けている他の生徒とランダムでペアになります。午前と午後で、施術者と施術を受ける人を交代します。私は、午後の枠で施術者になりました。
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ちなみに、相手になったのは、身長2メートルのカナダ人男性でした。マジかよ!!!大変じゃん!!!(大変だった。汗めっちゃかいた。)
実技試験と聞くと、落ちたらどうなるの?って不安になると思います。
でも、正直、レベル1コースであれば無問題(モウマンタイ)です。多分、落ちません。授業についていけていなかった人も、合格になっていました。
1人の講師の方が、8人くらいの採点をします。細かいところまで見れないのだと思いますし、基本的には合格させる方針なのかと。テキストも見ながらテストを受けられるので、次に何をしたら良いのか全くわからない!なんてことはありません。
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レベル2以上だと厳しいのかもしれませんが、授業でしっかりと教えてくれますし、練習時間もあるので、あまり心配しなくても大丈夫です。
実技試験が終わると、全員で参加する卒業式がありました。次週に続けてコースを受講する人を除いた人が、卒業式でレイをかけられ、おでこに粘土みたいなのをつけられ、卒業証書が渡されます。
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何かを新しく学び、証明書を貰えるのは、大人になって初めてでした。めちゃくちゃくちゃくちゃ嬉しかったです。
タイ古式マッサージスクールに通った感想
学びが多かった5日間でした。
タイ古式は、思っていた以上に施術者側の頑張りが必要であること。細かい指の動きで、施術される側の感じ方が変わること。自由なマッサージに見えるけど、決められた動きがある程度あること。人の身体はそれぞれ全然違うこと。などなど。
あと、何かを、わかりやすく得た感覚を得ることができたスクールでもありました。たったの5日間だったけど、前よりも知識がついて、それを証明できる修了書もいただきました。
単純に、嬉しい!頑張った!
世界一周の中で、良い時間の使い方ができた数日間でした。
\私はこんな人です/
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プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。
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