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ご報告です。世界一美しい海は、フィリピンのエルニドで決定しました。
タイのチェンマイ、香港と、比較的に観光しやすい地域を渡ってきました。イージーモード。全てが楽。便利。
便利なのは良いことです。不便を経験したからこそ思います。でも、この旅を通して、不便を楽しむことを覚えてしまった私は、その不便さを欲しがるようになってしまいました。
最後の「不便」を体験できるかもしれない場所、フィリピンのエル・ニドへ行ってきます。
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いざ、エル・ニドへ
香港を後にし、まずはフィリピンのプエルト・プリンセサへ向かいました。
プエルト・プリンセサは、フィリピンのパラワン島の中心部に位置し、この島の玄関口とも言われています。エル・ニドは同島の北にあり、陸路で5〜6時間、直線距離で175㌔離れた場所にあります。
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マニラからエル・ニドへ向かう飛行機もあるようですが、便数が少なく、コストも高いです。そのため、ちょっと長い移動ですが、プエルトプリンセサからの陸路移動でエル・ニドへ向かうことにしました。
陸路で移動するには、長距離バスと、シャトルバンの2通りがありました。長距離バスの方が多少安いですが、途中で止まる駅も多く、時間がかかります。より早く移動できるシャトルバンで行くことに。
ただ、このバン予約、ちょっとミスりました。Klookで予約していたバンの会社が、前日になっても音沙汰がなく、こちらから連絡をしても激無視スルー丸。Klookのカスタマーサポートに事情を説明し、キャンセル期間は過ぎていましたが、全額返金してもらえたので金銭的なロスは無かったものの、ダルかったです。
(((ちなみに、この会社です。気をつけてね)))
最終的には、プエルト・プリンセサで滞在していた宿の経由で、翌日のバンを予約しました(2人で1,100PHP)。
宿のオーナーさんの助言で、めっちゃタメになったのは「早めに出発する便を予約すべし」ということでした。いくら8時の便を予約しても、人が集まらなければ8時に出発しないようで、2〜3時間平気で遅れることもあるそうです。どういうこっちゃいと2割くらい思いつつ、まぁそういうこともあるかって思えたのは旅慣れた証拠。私たちは、朝7時の便で出発しました。実際に出発した時間も同じくらい。
ちなみに、プエルト・プリンセサ---エル・ニド間のバン移動は人気のルートなので、いくらでもバンが見つかります。それぞれの会社の質も正直そんなに変わらなそうです。
なぜなら、行き帰りとバンに乗りましたが、両方ともにバンの乗り心地は下の上だったから。
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キツキツの座席でクネクネの道を爆走します。バンはずっと縦と横に揺れるので、お尻はスライドするし、頭は窓にぶつかるし。かろうじてエアコンがついていたのと、途中で長めの休憩がありましたが、確実にHPが削られる仕様でした。
くぅ〜!!!痺れる不便さ!(不快さ?)
なお帰りのバンは、現地でこちらの会社を予約しました(こちらも2人で1,100PHP)。Google Mapの評価は散々ですが、私の経験はかなり良く、ホテルの前まで送ってくれましたし、運転も行きよりは上手でした。おすすめ!
約5時間のマリオカートを経て、エル・ニドに到着しました。
トライシクル、楽しい
到着する場所は、上のバス会社ら辺で、いわゆるエル・ニドの街中からはちょっと離れた場所にあります。私たちが滞在する予定の宿は、街中から更に離れた場所にあったので、エル・ニド名物「トライシクル」で移動することにしました。
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今でも思い出深い「トライシクル」。普通の2輪に人が座れる箱を乗っけて、バイクで箱ごと引っ張るような仕組みになっています。上の写真で見て分かる通り、2人がギリギリ乗れるくらいですが、ここに2台のスーツケース(大)も乗せて走りました。
え?走れる?って思うじゃないですか。走ったんですけど、明らかに、バイク1台で引っ張る許容範囲を超えていました。エンジン音が今にも爆発しそうなうねりをあげていて、上り坂を登ったときには、頼むから今止まらないで!!!って必死に応援したくらいです。
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なおトライシクルの料金は、出発・到着場所と、外国人か否かで固定されていました。現地の人の足としても大活躍しているので、現地人価格は、外国人価格の2割程度。大分やってんなぁ!って思いましたが、これで豊かな生活を送ってくれよな、って願いながら乗りまくりました。
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外国人料金はHIRE RATEです
たまーにまけてくれるドライバーさんもいました
そもそも、なんでバイクを真改造することになったのだろう。きっと、パラワン島の特性などを考えて、トライシクルに行き着いたのだろうな。他で見たことがない形状の乗り物だったので、面白かったです。
エル・ニドの位置関係
今回の滞在でよく行った場所の位置関係はこんな感じでした。
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プエルト・プリンセサとエル・ニドを結ぶバンとバスが発着している場所が、上の地図の下の方。この辺は、サンセットバーなどがありますが、栄えている場所ではありません。海側の中心地と丸で囲ってある場所が本丸のエル・ニドで、ツアーのほとんどがここから出ます。
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エル・ニドの中心部で印象的だったのは、やはり海。単純に透明度が高くて、美しかっただけではなく、山に囲まれた中に海がある雰囲気が、ロード・オブ・ザ・リングとか、LOSTに出てきそうで、とても好みでした。
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浜辺のビーチカバナで日差しを浴びながらリラックス、っていうよりは、スノーケリングやダイビングで、海をブチ楽しもうぜ!というようなノリ。洗練されたビーチリゾート、というよりは、未開拓な海を切り開く冒険みたいなノリ。
パラワン島は、「フィリピン最後の秘境」なんて言われていたりもしますが、手を加えられていない自然が残る海が印象深かったです。
滞在先
私たちが滞在していたのはVilla Libertadと呼ばれる地区で、中心地からトライシクルで10分ほど離れた場所にありました。トライシクルでいうと片道300PHP/2人くらいの距離です。
中心地から離れた場所にあったこともあり、かなり静かでした。家の半分が住居、もう半分がAirbnbとして貸し出しをしているようなお宅です。
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エル・ニドにあった宿は全体的に高かったですが、ここはキッチン付き(屋外、共用)、個室であって安め。全体的に清潔な宿でした。ネットはそこそこで、Zoom会議は厳しいかもしれません。美味しい朝ごはん付きだったのは嬉しいポイントでした。
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一方で、居住部分とAirbnbの区分が明確ではないこと(これは良し悪しだと思いますが、どこまで入って良いのかが聞かないとわからない)。宿泊費用は安いけど、トライシクルの移動で少しずつお金がかかるので、結局安いんだっけ??っていうのは思ったところです。バイクを借りたら良いのかな?
とりあえず安く泊まりたい人におすすめ!
アイランド・ホッピングツアー!
エル・ニドに来たら、とりあえず水のアクティビティです。それ以外は存在しません。
アイランド・ホッピングツアーのルートは4つあります。様々なツアー会社がありますが、どこも同じルートでした。
・ツアーA:ビッグラグーン、スモールラグーン、シミズ島、7コマンドービーチ
・ツアーB:スネークアイランド、カティアン洞窟、ピナグブタン島
・ツアーC:ヘリコプター島、シークレットビーチ、スター・ビーチ
・ツアーD:カドラオ・ラグーン、パサンディガン・ビーチ
何通りかのツアーがある際は、とりあえずAから行く方針の前田家なので、ツアーAに参加しました。今回はグループツアーです。
数日滞在する人は、いくつか違うルートのツアーに参加している人も多かったです。
当日の持ち物について
ツアー中は、夕方くらいまで海の上で過ごします。アクティビティはスノーケリングやカヌーです。終日、外で、海に囲まれて過ごすことを想定した服装と持ち物が必要になります。
必須
・水着
・帽子、サングラス
・日焼け止め
・水中用のシューズ
・濡れても良いカバン
・水
あれば尚良し
・タオル (身体が濡れても割と自然にすぐ乾きました)
借りれるもの(*付きは追加費用)
・スノーケリング用のゴーグル*
・フィン*
・水中シューズ*
・ライフベスト
・カヌー
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必須な持ち物で、「濡れても良いカバン」を挙げました。どんなものをイメージしているかというと、これです。
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このカバンは実は洗濯用のカバンですが、完全防水で、似た素材と形状のカバンがエル・ニドの街中のいたる所で売られていました。これ、買ってください。
必要な理由は、ボートの上で過ごすので荷物が濡れるからだけではありません。ボートに乗る前と、降りる時に150%荷物が濡れるからです。
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これ、見えます?
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ツアー用のボートに乗り降りする時、ボートは砂浜の岸まで来るわけではありません。完全の海の上で待機しています。海の深さは1メートルくらいです。つまり、砂浜からボートに乗るまでの間は、荷物を頭の上に上げて、海の中を進む必要があります。
私は身長が154センチです。顔に向かってくる波とも戦いながら前に進むので、結構大変でした。濡れてもOKなカバンが無ければ、荷物は完全に終わっていました。
あ、なので水中シューズも必要です。サンダルだとかなり歩きづらいと思います。
いざ、ツアーへ
朝8:30にツアー集合場所のレストランに来ました。名前を受付で伝え、チェックイン。観光税を現金で支払い、乗船するボートの名前とグループを伝えられました。
その後、水中シューズ、スノーケリング用のゴーグルを借りて(これも現金支払い)、レストラン2階の待機場所へ。
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ツアーA〜Dに参加するお客さんが同じ場所に集まり、それぞれのボートの準備ができ次第、グループ名が呼ばれました。ここで1時間くらい待ったかな。
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待ち時間長いな〜と思いつつ、いざボートに乗ったらテンションが上がりました。同じボートには30人くらいいたかな?日本人の方も何名かいました。
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ここからビッグラグーン、スモールラグーン、シミズ島、7コマンドービーチと周っていくのですが、どこを切り取ってもとにかく海が美し過ぎて、水温もちょうど良い!日差しはきつかったけど、ボート内にいたおかげもあり、ジリジリと体力が削られることもなく、暑くなったら海に入れるので快適でした。
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要所、要所でスノーケリングをしながら、小さな魚や珊瑚を眺めたり、カヌーボートに乗ったり。水中の透明度が高いので、スノーケリングだけでも海の底まで見えそうなくらいでした。きれいだったなあ。
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私と夫は、正直なところ、海よりも山派です。海ってだいたい冷たいし、濡れた後の処理も面倒なので、進んで入ることはあまりありません。
エル・ニドの海は違いました。隙あらば、頭からすっぽり水の中に入りました。本当にめっちゃ良かったの〜〜〜!!!!絶対行ってほしい!!!
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終始ニッコニコで過ごし、お昼頃にはとあるビーチでランチを食べ、夕方頃には陸へ戻りました。
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海のアクティビティは山よりも疲れる気がするけど、このアイランドホッピングツアーはマジで行って良かったです。エル・ニドの海、推せる。ダイビングもできるらしいので、ライセンスを取ったら、また来たい!
エル・ニドで飲み食い
そんな海が最高なエル・ニドで、もう1つ良かったもの。それは、サンセットバーです。知り合いに勧められて、珍しくバーなんかに行ったりしちゃいました。お酒飲めないのに。
Republica Sunset Barは中心地から離れ、バス停からもさらに進んだ場所にありました。周りは木とビーチ。
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道路から階段を降りたところにバーエリアがあり、海を一望することができました。前・左右に何も遮るものがありません。太陽をまっすぐ見ることができたので、サングラスと帽子が無いと眩しかったくらいです。
ちょうど日没を眺められるようにバーカウンターが作られていました。太陽がゆっくりと海に降りていくのを、夫と2人でスムージーを飲みながら眺めました。
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この日は、帰国後の仕事が決まった日でもありました。このバーカウンターに座りながら、オファーを受ける返事をしたのを覚えています。人生の次の章が決まりました。12月16日。帰国まで3週間でした。
周りに誰もいない場所。「それ、どこ?」って思うような土地を渡り歩く旅が終わります。1年半、本当に贅沢な時間の使い方をしてきたなって思ったし、旅に出る一歩を踏み出さなければ、一生見ることがなかった景色ばかりでした。エル・ニドもそのうちの1つ。
世界一周に思い切って出てきて、良かった。
そんな思いに浸りながら、バーの後は中心地に戻り、シーフードレストランへ。
ここ、ツアーの集合場所として昼間に来ていた場所でした。夜になるとお店の前に魚や貝類が並べられ、好きな海鮮と調理方法を選んで、店内で食べることができました。
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おすすめされた魚をガーリックバターで焼いてもらって、シーフードパスタと一緒に食べました。窓の外には真っ暗の海。魚は柔らかく美味しかったです!パスタはまぁまぁ!
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この日は出歩きたい気分だったのか、食後は近くのカフェでコーヒーを。
ここのカフェ、多分エル・ニドの中で1番良いカフェです。値段的に高いとかではなく、強いネットと座りやすいデスクがある他、なんと、クレカが使えました。
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最初に書くべきでしたが、エル・ニドではほぼほぼクレカが使えません。とっても現金社会です。そんな中でクレカが使えるカフェなんて、超貴重。
ちなみに、ATMは街中にあるので、現金を引き出すことには困りませんでした。
エル・ニドって、オードリーの春日さんが新婚旅行で行った場所だよな〜ってことしか事前情報がありませんでした。行ってみた今、よくあんな遠くまで春日さん行ったな!?って驚きと、超センスあるやんけ…と感心しています。
海がとにかく素晴らしく、世界一だと感じました。ちょっと頑張れば行ける場所にある、手が加えられていない海ってここくらいかもしれないです。
とにかくきれいな海に行きたい!っていう人は、外せない場所。頑張って行って良かった〜!
\私はこんな人です/
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プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。
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