南仏・ニースを目指して、何千里?【前田家の世界一周】
ヨーロッパ圏に入ってからというもの、圧倒的に外食が多くなりました。だって、食べ物はなんでもあるし、全部美味しいんだもの。とにかく贅沢三昧しています。ここからフランス、イタリアとグルメ国が続くので、テンションが上がります。
スペイン→フランスへ
美食の街、サン・セバスチャンをスペインの最後の街とし、次の国、フランスへ向かいます。
スペイン・バルセロナは以前に来たこともありましたが、改めて来てみて、やっぱり好きだなと思いましたし、初めてのサン・セバスチャンは、いろんな人にお勧めしたくなる素敵な街でした。
次に向かうフランスは、私にとって憧れの国であり、初めて訪問する国です。すごくミーハーに「おしゃれそう」だし、パリジェンヌの仲間になりたい!とずっと思っていました。本来であれば、おしゃれな服を調達して、バゲットを自転車のカゴに入れながら、ベレー帽をかぶってパリを周りたいですが、今回の目的地は「ニース」。パリを通り過ごします。
フランス旅 Part. 1 のスケジュールとルート
パリは、5月下旬に戻ってくる予定です。そのため、今回のフランス旅はPart 1として、6日間滞在します。スケジュールはこんな感じ。
出発地点となるスペインのサン・セバスチャンは、スペインの北部にあります。目的地のニースは、ほぼ間反対に位置しているため、一気に行くのではなく、トゥールーズで1泊してから、ニースに向かいます。
サン・セバスチャン→トゥールーズはFlixbus(6時間)、トゥールーズからニースはBlaBlaBus(8時間)を使いました。やっぱり陸続きだと、バスで安く移動できるのでありがたいです。なお、スペインもフランスもEU加盟国であり、シェンゲン協定内の国なので、出国および入国審査はありませんでした。
ちょいとトゥールーズ
サン・セバスチャンから6時間かけてトゥールーズへ来ました。トゥールーズのバス停(Google Mapのリンク)は、セントロエリアから若干離れている場所にあります。
トゥールーズとは
トゥールーズはフランスの内陸側にあり、パリ、マルセイユ、リヨンに続き、4番目に大きい都市です。エアバスの本社もあります。
有名な観光地といえば、キャピトル広場、市庁舎、サン・セルナン・バジリカ聖堂などがあります。が、それらは一切行かずに、街ブラをしてしまうのが我らです。でも普通に歩いているだけで、ロマンを感じてしまうのはフランスマジックです。
滞在したホテル
一泊だけの滞在だったので、バス停近くのホテルに宿泊しました。
Hôtel Raymond 4 Toulouse (Google Mapのリンク)
全体的に古めなホテルでしたが、内装はモダンで清潔に保たれていました。Wi-Fiはサクサクではないですが、YouTubeは見れる感じです。
トゥールーズの街並み
トゥールーズの別名は、「バラ色の街」。建物の多くで使用されているテラコッタ色のレンガに由来するそうです。
トゥールーズの道路の広さと、横に長い建物が多いこと。そして、都市である割には人が多すぎず、混み合っていないことから、フランスで住むならここかも?と思うほど「しっくりきた」場所でした。
(((あと、ユニクロもある)))
トゥル移動
トゥールーズには、バス、地下鉄、トラムなど、様々な公共交通が走っています。私たちは、地下鉄を利用しました。
地下鉄の場合は、日本と同様に改札の前にある券売機でチケットを購入できました。
地下鉄はきれいに保たれていて、乗客もいわゆる普通の住人が乗っていました。乗客数に対して、1回に来る電車の車両数が少なく、車内は若干混み合いますが、日本人であれば許容範囲内でした。
トゥル飯
1泊2日の滞在だったので、ご飯は全て外食。そして、フレンチは食べないという、相変わらずの献立です。いや、パリに行ったら食べるし!
BAMBOU
お店の場所:Google Mapのリンク
夫が大好きなあんこが食べれる、中国系のお菓子スタンド。大判焼きを買いました。夕方に行ったら、あんこ入りがラス1でした。
Bohēbon Jeanne d'Arc - Love & Poke bowls
お店の場所:Google Mapのリンク
野菜と生魚が食べたくて見つけたポケ屋さん。店内の雰囲気が、まるで原宿にでもありそう。タッチパネル形式でオーダーができました。15ユーロ以下で食べれます。
SHIN-YA RAMEN
お店の場所:Google Mapのリンク
ヨーロッパのラーメン屋さんは他に行ったことがないけど、ここがNo.1で良いと思います。そもそも、海外のラーメン屋さんで、つけ麺を出しているお店はとっっても少ない中で、SHIN-YA RAMENでは貴重なつけ麺が食べれます。麺は全粒粉の中細麺。手打ちだそうです。味玉はもちろん、半熟。
お店の雰囲気も日本っぽく、カウンター席の周りに少しだけテーブル席が置いてありました。席の下には荷物入れもある(これ、日本っぽくないですか)。
夫はしょうゆラーメンを頼みましたが、これもシンプルながらにコクたっぷり。油そば、味噌ラーメンもあります。
超人気店と口コミで読んでいたので、私たちはオープン前に行って1番乗りで入店しましたが、出る頃には外に列ができていました。全員、現地の方でした。すごい。
クオリティに対してお値段はお手頃で、味はめちゃめちゃ美味しいラーメン・つけ麺でした。全力でおすすめです。
そろそろ、日本の味をそのまま楽しめる世界のラーメン屋さんリストでも作ろうかな。
トゥールーズ→ニースへ
トゥールーズ、もう少し滞在したかったかも?と後ろ髪引かれつつ、ニースへ移動します。
ニースとは
ニースは、フランスの地中海沿岸に位置する都市で、フランス南東部のコート・ダジュール地方にあるリゾート地です。Uberに乗った時に、ドライバーさんに「Have a nice vacation!」と言われたくらい。
そもそもニースに来たのは、南仏の雰囲気を楽しみたかったというのもありますが、近郊にあるモナコに行きたかったからです。ニース滞在中に、日帰り旅行としてモナコに遊びに行くこともできました。
トゥールーズからニースへ移動する
今回お世話になるのはBlaBlaCarが運営する、BlaBlaBusです。
BlaBlaCarは、フランス発祥のライドシェアで、自動車を持つ人と、旅行者を結びつけるサービスを提供しています。自動車を持つ人が、車の空いている席と行く日付、行き先をプラットフォームに載せ、旅行者がそれを予約すると同乗できるようになっています。
その会社が運営しているバスが、BlaBlaBus。
この後も1度BlaBlaBusを利用しましたが、運転手さんやスタッフの方が非常に優しく、好印象のバス会社になりました。
BlaBlaBusのトゥールーズ→ニース便は、目的地がニースの街中ではなく、空港のみでした。ニースの主要空港であるニース・コート・ダジュール空港(Nice Côte d'Azur Airport)とニース市内の距離は、10㌔ほどで、車であれば30分ほどで移動できます。
ニースに到着した日は深夜だったので、Uberを使いましたが、出発した日はトラムを使い街中から空港へ移動しました。
Line2のトラムは、空港と街中を1本で繋いでいます。
片道1人、10ユーロで移動ができるので、とても便利です。ちなみに、空港行きでなければ1.7ユーロです。
ニースで過ごした日々
ブーランジェリー、パティスリーが最高
フランスといえば、パンとスイーツのイメージがありましたが、そのイメージを全く裏切らなかったのがニースの滞在でした。
滞在していた場所の周りには、2ブロック内に最低5件くらいのボーランジェリー(パン屋)とパティスリーがあったのですが、その中で特にお気に入りになったお店がこちらです。5日間の滞在中、3回行きました。
Boulangerie Patisserie Vialle (Google Mapのリンク)
甘い系のパンから、硬めのパン?が売っていて、ランチに食べれるようなサンドイッチもあります。
そもそもパンはあまり食べないので、今までこだわりが無かったのですが、ニースに来て初めてパンの美味しさを知った気がします。サンドイッチのパンが、外側はパリッとしているのに、中はしっとり。小麦感がパンの中身を邪魔しないけど、噛んだ時の甘みがある。う…うまい!!!
パンの他にも、至るところにあるパティスリーでスイーツが食べ放題です。多くのお店では、店の外に小さなカフェスペースを設けているので、外の景色を眺めながら食事もできます。
小麦、万歳。
街並みが最高
ニースの旧市街は、細い路地が入り組む中に、レストランやカフェが並んでいました。黄色、赤、深緑の色が多く、絵になる街でした。
旧市街にあるサレヤ広場まで行くと、マーケットが開かれていました。
野菜、果物、生花のほか、ポプリやスパイス、石鹸など、香り高い品物もありました。
ニースの街中からはだいぶ離れていますが、プロヴァンス地方にはラベンダー街道があります。その影響もあってか、ラベンダーを使った石鹸やオイルなどもありました。お土産にちょうど良いですね。
あと、これはニース特有の雰囲気ではないですが、オリンピック、パラリンピックに向けたグッズも多く見かけました。
東京オリンピックのグッズは全然欲しくならなかったのに、パリだと欲しくなってしまいますね。これぞ観光客の心なのか。5月下旬にパリに行った時に買ってしまうかもしれない。
ドラッグストアが最強
これもニース特有ではないですが、フランスの普通の薬局が最強でした。普通のマツキヨみたいなドラッグストアなのに、とてつもなくバラエティに富んだスキンケア製品が並んでいます。危うく豪課金しそうになりました。
日本でも人気のAvene、La Roche-Posay、Clarinなども売っていて、値段も日本で買うより安く売られていました。日本では売っていないブランドも多くあり、目移りします。コスメではなく、スキンケア製品だけでこれだけ製品が揃っていて、専門の販売員もいるってすごいですよね。
すっごく我慢して、爆買いの衝動を抑えましたが、次にフランスに来たときは危ないです。
ちなみに、TikTokで #frenchpharmacy と検索すると、ファーマシーで買えるオススメ商品を紹介する動画があります。今これを見ながら、買い物リストを作っているところです。
海岸沿いが最高
ニースに来る前も、地中海って聞いたことはあって、なんだか穏やかでありながらも、キラキラした海のイメージがありました。実際にこの目で見てみて、そのイメージは間違っていなかったことがわかりました。
3月中旬に行ったので、まだ泳ぐシーズンではありません。泳ぐような海というよりは、見る海でした。海岸沿いはサイクリング、ジョギング、お散歩ができるように道が作られていました。
また、ビーチでは地元の人や観光客がピクニックをしに来ていました。中にはヨガをするおっさんもいました。
若い女の子2人がピザを囲んでチルっていて、なんだかとてもエモかったです。こんな絶景を見ながら、友情を育むと、どんな大人に育つのだろうか。
この海岸沿いにある通りは、「プロムナード・デ・ザングレ(別名、イギリス人の遊歩道)」と呼ばれており、7kmもあるそうです。私も歩きましたが、そんなに長いとは知りませんでした。道の名前は、この土地が18世紀後半にイギリス人の富裕層向けの避寒地として出資され、使われていたからだそう。
それも納得できる、絶景の道でした。
Airbnbのお母さん
そういえばニーズの宿泊場所はここでした。
市内中心地と書かれていますが、実際には観光名所が並ぶ通りからは歩いて20分ほどで、地元の人が住む地区という感じでした。
Airbnbのクオリティは、共用バスルームとキッチンではありましたが、とても清潔・静かで泊まりやすかったです。また、ハイエンドな避暑地にしては9,000円/1泊で宿泊できました。
このAirbnbでの思い出は、そこのホストさんであるAntonietaさんでした。成人した息子3人を持ち、ベネズエラ出身で、他の家族はイタリアに住む方です。
宿泊前にAntonietaさんのプロフィールを見ていたときに、話す言語の1つがスペイン語であると読みました。到着した際にスペイン語で話しかけてみたら、とっっても喜んでくれて、その後もスペイン語で会話をしていました。仲良くしてくれすぎて、息子さんの転職相談をされたくらいです。スペイン語で、営業経験がない人が営業職に転職するためのアドバイスをするのは、さすがに厳しかった。
帰る時には大きなハグをされ、温かい言葉をたくさんかけてくれました。すごく嬉しかったなあ。
サルバドールのホストだったお母さんをはじめ、南米のお母さんは心優しいです。
ニースの総括
ニース、めっちゃ良かったです。観光名所は少ないかもしれませんが、マーケットや美術館もありますし、お隣にはモナコがあります(次のnoteでモナコ旅について書きます)。フランスっぽい風景とグルメに加えて、海の美しさが見れます。あと、多分パリよりは人が少ないです。オフシーズンだったからかもしれませんが。
ニースは、穏やかでとても好きな場所でした。また、行きたいなあ。
\私はこんな人です/