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まったり過ごしたジョージア・トビリシとバトゥミ【前田家の世界一周】

トルコで、外を歩き回れる自由さに感動し、その勢いで次の国ジョージアに来ました。ここも、がっつり歩ける国と聞いているので、とても楽しみです。


ジョージアとは

ジョージアは、コーカサス地方に位置する東ヨーロッパと西アジアの交差点にある国です。黒海に面し、北にロシア、南にトルコ、アルメニア、東にアゼルバイジャンと国境を接しています。

Image by Debi Brady from Pixabay

中世にはグルジア王国して繁栄しましたが、様々な帝国からの侵略を受け、独立を失い、19世紀にはロシア帝国に併合されました。1918年に一時的に独立しましたが、1921年にソビエト連邦に編入され、グルジア・ソビエト社会主義共和国としてソ連の一部となりました。1991年のソ連崩壊に伴い再度独立し、今の国になっています。そのような過去があっての今のロシア情勢からか、割とジョージア内ではロシアに対するヘイトが高かった印象です。

今回のジョージア滞在では、首都トビリシと、海の街バトゥミに行きました。

私にとってジョージアとは、初めて来た国とは思えない親近感があった国でもありました。夫がノマドニアの共同代表なので、ジョージアというワードは週に何回か耳にしていました。多くの知り合いがジョージアにいましたし、初めて行く国とは思えない安心感がありました。

色んな人から、ジョージアは良いところだ。住みやすい。と聞いていました。ただ、実際に自分で行ってみないと、自分にとって住みやすいかってわからないですよね。半信半疑で行ってみましたが、たまげるほど過ごしやすかったです。私は、もっと人の言うことを信用した方が良い。


過ごしやすさ、とは

では、旅行者として滞在する国で「過ごしやすい」って具体的にどんなことを指しているか。細分化してみると、この4つだと思います。

飯の旨さ
交通の便
天気
店:人の割合が最高
干渉されない

飯の旨さと交通の便は、その通りで、ジョージアで食べたものは総じて美味しかったですし、トビリシ内における市内交通は使いやすかったです。

天気は、その時によるかもしれませんが、私が行った9月初旬〜中旬にかけては、雨が少なく、基本晴れ。気温も20度後半から30度くらいなので、暑いですが、暑すぎない。外に居やすい天気でした。

店:人の割合も最高でした。トビリシ・バトゥミにあるレストランをはじめとしたお店は、どこも混んでいません。たまに、予約する方が入りやすいお店もありましたが、基本的には空いています。

これが、国にとって良いか、悪いかは別として、イチ消費者としてはかなりありがたかったです。ついでも言うと、道も広いので、人の波に溺れることもありませんでした。

干渉されない、は、もしかすると1番大きいかもしれません。国問わず、やはりアジア人は目立ちますので、見られます。普通に道を歩いていても声をかけられます。チャイナ?コリア?と、国籍を間違えられるのは別に良いのですが、特に話の広がりもないのに声をかけられるのであれば、放っておいてほしいです。

ジョージアでは、一切そのような干渉がありませんでした。トビリシでも、バトゥミでも。唯一、カフェ店員のお姉さんが日本語を練習していると言うことで話しかけてくれましたが、それは「日本語を話したい!」といった願いの元なので、とても楽しく会話しました。

干渉されない=安全と考えても良いと思います。

では、ジョージアは完璧じゃん!って思うかもしれませんが、「はて」と思うこともありました。ゴミの分別はしていないし、運転マナーは向上の余地有りです。

でもやっぱり総合的にみると、圧倒的に過ごしやすかったのが、ジョージアでした。


滞在した宿

首都トビリシで滞在したAirbnbは、とっても居心地が良かったのでおすすめです。

滞在したAirbnbのページはこちら(下の画像をクリック)↓

部屋のデコレーションはモダンではないものの、家に必要としているものは全て揃っていますし、アメニティが充実していて、部屋も広々。地下鉄の駅「Technical University」の近くで、バス停も目の前。Wi-Fiも激つよ。色んな条件が揃っていた部屋でした。

近くには、Carrefour、SPARもありますし、日本食のスーパーも徒歩20分くらいの距離にありました。路上で果物や野菜を売る人も、周りに多くいるので、買い物に困ることは一切ありませんでした。

建物の外観は旧ソ連の住居っぽく、共用エリアもかなり古めかしいことだけが中々ディープな家だなと感じさせますが、これも味だと捉えると逆に楽しいです。

壊れる寸前っぽいエレベーター
乗るには0.5ラリ必要
小さな硬貨必須です

ホストさんは、丁寧なおばさまでした。英語も話せるので、コミュニケーションがスムーズです。Airbnbのページにも書いてありますが、ロシア派の人は受け入れませんという姿勢の方なので、その点だけ踏まえた上で予約をしてください。

私は、もっと滞在したかったなと思う物件でした。


野菜がうめえ!

先ほどの、飯の旨さの話とつながりますが、ジョージアは本当に野菜がおいしかったです。特にトマト!みずみずしく、プリップリ。味も濃くて、トマトと塩だけでパクパク食べれます。自炊も捗りましたが、外食が楽しくて仕方がありませんでした。

野菜は量り売り
行く日によって野菜が全くない日もあれば、質が悪い日もあった
日によりクオリティがまちまちなのも新鮮な証拠?
ちなみにジョージアのおばさまたちは、めっちゃ量買う
これは果物のプラム
サイズがちょうど良く、歯応えがあるフルーツで
甘すぎず、ちょうど良くて毎日食べていた

そもそもジョージア料理自体が好みの味だと分かり、この旅で初めて、日本食レストランがあるのに、あえてジョージア料理を食べに行く、なんてこともしたくらいです。noteを読んでくださっている人ならわかると思いますが、私は基本的に、外食は日本食かアジアンが多めです。

それくらいジョージア料理にはハマったのも、野菜が理由でした。特に、「ジョージアサラダ」。

中身は、トマト、玉ねぎ、きゅうり、にんにくが基本。ここに、コリアンダーなど、少し香りがあるハーブが乗り、オイルとお酢で味付け。至ってシンプルなのですが、なんでだろう。毎食食べたくなるくらい、おいしかったんですよね。

どのお店でもおいしかったのですが、特にこちらのサラダは最高でした。今でも思い出す味です。ぜひ食べてほしい。


上のお店を含めたトビリシで外食・カフェのおすすめは、Google Mapの情報と共に、こちらにまとめております。もしよろしければご覧ください。


とはいえ、アジアンも食べてる

ジョージアには、合計で17日間滞在していました。外食する機会が多く、アジアン料理も食べていました。そもそも、トビリシにはいろんな国の料理がり、日本食のレストランも何軒もありました。そこまで大きな街でもないのに、食の多様性があるのは興味深い。


トビリシのリバティ・スクエア近くにあるタイ料理レストラン「Tom Yam」は、タイ人のオーナーを持つ小さな食堂でした。

一通りのタイ料理メニューは揃っていて、それぞれの具材は、豚・牛・鶏・シーフード・ベジから選ぶことができました。私は、もちろん麺です。濃ゆく味付けされた炒め麺は熱々で提供され、すごくおいしかったです。生春巻きは、エビが大きくて食べ応えたっぷり。

お値段の設定は少し高めでしたが(合計で2000円くらいした記憶)、本格的なタイ料理が食べたくなったら、おすすめです!


ジョージア在住の知人とご飯を食べた時に行ったお店です。中国人の方が多く訪れる中華でした。

普段のメニューは、普通の中華料理ばかりなのですが、裏メニューで火鍋があるようで、知人が頼んでくれました。1人、ひと鍋スタイルなので食べやすかったです!具材は、野菜、きのこ、お肉などたくさん。火鍋ならではのタレを作る調味料も大量に出てきます。

辛いスープと、辛くないスープが選べるとのことで、辛い方を選んだら本当に辛くてびっくりでした。たくさん食べたかったんですが、辛さでお腹が膨れてしまい、多くは食べれず。ご飯が終わったら、若干お腹が痛くなってしまったくらいでした。不服!

辛いスープも美味しいことに変わりはないのですが、辛くないスープにすればよかったー!


最後は、ファブリカの隣にある中華です。メニューの数はそこまで多くないけど、麺は手打ちで作っているお店でした。麻婆茄子や、野菜炒めなどありますが、おすすめは、やはり麺。刀削麺みたいな。

キッチンが席から見える場所にあり、出来立てが必ず出てくる点は非常によかったです。しかし、お値段に対する一皿の量は割と少なめ。中華といえば、安い!早い!うまい!のイメージが強いので、それとはかけ離れたお店だったかな〜という印象でした。


夫以外の大人と話す

ジョージアには夫の知り合いが多く住んでいます。私たちと同時期にジョージアに来ていた旅人たちも多く、色んな人とご飯やお茶をする機会がいつもより多めでした。久々に夫以外の大人と話すことになりました。ちょっと緊張する!

夫がノマドであり、旅人なので、お会いする方も現役ノマドだったり、現在進行形で世界一周をしている方ばかりでした。いわゆる、オフィスでフルタイムの会社員をしている人は、1人もいません。ノマド、世界一周をしている人って、全体の人口からしたら少ないと思いますが、今回会った方で言えば、ノマド、世界一周をしていない人の方がマイノリティです。

不思議な世界線でした。

学校を卒業して、会社に入って、仕事をする。これは、どの国であっても普通の人生だと思います。それ以外のことをするのは、勇気がいることだと思います。私も、会社員を辞めて、1年間旅をする決断をした時は、とても怖かったです。

でも、私と同じような決断をした人や、そもそも会社員じゃない人が大半を占める環境で過ごすと、これが普通。色んな生き方があるし、どんな生き方でも、大丈夫。こうあるべき、とか無いなーってふと思った滞在でした。

あと、夫の友達は、皆さんユニークで、素敵な人ばかりでした。出会えてよかったです。


バトゥミ旅行

トビリシから少し飛び出し、バトゥミという街へ、3泊4日の小旅行に行きました。

バトゥミは、黒海沿岸に位置する美しいリゾート都市で、アジャリア自治共和国の首都でもあります。アジャリア自治共和国は、ジョージアとオスマン帝国(トルコ)との間で支配が入れ替わった地域でした。1878年のベルリン条約により、アジャリアはオスマン帝国からロシア帝国に割譲され、その後はジョージアの一部として編入されています。

1990年代から2000年代初頭にかけては、半独立的な状態が続いていましたが、2004年の「バラ革命」後、ジョージア中央政府の支配が強化され、現在では、ジョージア政府との協調のもと、自治が認められています状態です。

アジャリアには、オスマン帝国の影響でイスラム教徒のコミュニティがあります。ジョージア全体を見るとキリスト教徒の方が多いため、少し珍しい地域です。

夫はバトゥミに行ったことがなかったため、今回行くことにしました。


散々だったトビリシからバトゥミへの移動

トビリシからバトゥミの移動は、本来であれば電車で行くことがおすすめです。出発する1週間前くらいに電車のチケットを予約しよう(Georgian Railway のオフィシャルサイト)と思いましたが、すでに売り切れ。しょうがなくバスを予約しました。

メトロジョージアのバス予約サイト↓

バスで向かう方が経済的ですが、Metro Georgia社のトビリシ発バトゥミ着のバス運転手さんは、シンプル嫌なやつでした。そして、予約していた2列の座席が、なぜか1列に…

分かれて座るのは良いですが、なんの予告もなく平気で変えてくるとは。

加えて、バス内では飲食禁止。バレたら、高速でバスを停めてでも大声で注意しに来ます(他の人がそうされていた)。

帰りもMetro Georgiaだったのですが、バスが全然来ず、出発が1時間半遅れました。遅延理由の説明も何もありませんでした。

バス自体のクオリティは良く、席は座りやすくて、清潔です。充電ポートは壊れていましたが、一応、ある。設備面は問題ありません。

そして、Metro Georgiaのメール問い合わせ窓口は、必ず30分以内に返事をしてくれる優秀さです。日本であっても、メールの問い合わせ窓口って返事が来ない確率が高いですが、ここは何故か返信してくれます。

なんやこの会社!このバス会社だけが、ジョージアで唯一、本当に嫌だったことかも。


気を取り直して、バトゥミへ向かう道のりのお話です。

バトゥミ行きのバスが出ているターミナルはここ↓

首都にあるバスターミナルなので、もう少し整っているかと思いきや、平家で軽食が買えるお店が数件ある程度のところでした。電子掲示板などは無く、乗り場はチケット売り場の方に聞くスタイルです。

これは帰りのバスで、2x2でした

6時間以上の移動ですが、休憩は1度のみ(やっぱりキツぅ)。ただ、休憩所で売っていたシャワルマのコスパは最高。顔サイズで10ジョージアラリ=500円くらいです。

おいしいねえ

バトゥミのバスターミナルはこちらですが、実際に降りたのはバトゥミのロープウェイがある場所の前でした。なぜかはわかりませんが、Metro Georgiaなので、もう何も期待はしません。

帰りのバスは、こちらのターミナルから乗りました。バトゥミにはバスターミナルが2つありますが、2024年9月時点はこちらでした。


バトゥミ宿

バトゥミ宿は、バスターミナルから離れていました。市内バスも通っていますが、私たちはBoltで移動することに。

市街地を通り抜け、高層アパートが建ち並ぶ地区へ移動し、Booking経由で予約したアパートスタイルの宿へ。Banana Apartmentsと呼ばれるくらい、テーマがある宿でした。

旧ソ連あるあるで、建物の外観は古いところでしたが、部屋の中はモダンで清潔でした。そして、かわいい。

おさる!

そして、ベランダから見える景色もめっちゃ良かった!すごい!夜景と海がきれいで、思わず窓から外へ出てしまう宿でした。おすすめです。


バトゥミ街歩き

バトゥミはビーチタウンなので、海水浴などを目当てに来る人が多いと思いますが、街を散歩するだけでも十分に楽しめる場所でした。海沿いに長く続く歩道と自転車用の道が準備されているので、風を感じながら歩けます。

このような自転車を借りて走ることもできる

バトゥミの街並みで興味深かったのは、ある意味、未来的?とも言える高層ビルの形でした。先進的すぎて逆に昭和みも感じます。

妙に丸っこい
超高層アパート

あとバトゥミのビーチは、石のビーチでした。丸い石なので痛くはなさそうですが、猛暑の日は焼け石の上を歩くことになりそうです。

サーフィンもできるのか?

ビーチを離れて内陸側へ行くと、レストランやお土産物屋さんがある地区があります。ヨーロッパ広場がある場所です。背が高くてモダンなビルも見えますが、割と古い建物が多いエリアでした。こっちの方がやっぱり好きだな。

ヨーロッパ広場

バトゥミは、近未来的な建物と旧時代の建物が混じり合う街で、なんだか不思議な雰囲気でした。現在進行形で、道路が工事されていたり、新しい超高層ビルが次々と建てられていたのも印象的です。1年後に行ったら、全く違う街並みになっていそうですが、私は、昔ながらの景観を残しながら街づくりをしてほしいなあと勝手に思いを馳せています。


バトゥミ外食

どでかいヒンカリが食べれる、ジョージア料理のレストランです。ヨーロッパ広場の真裏くらいにあります。

ヒンカリだけではなく、オジャクリ、ハチャプリ、ハルチョーなど、一通りのジョージア料理を食べることができます。観光スポットからアクセスが良く、店員さんも英語が話せました。

ハルチョー
手のひらサイズ!

英語メニューがあるくらいなので超観光客向けですが、妙にロシアに対するヘイトが高いお店でした。電子メニューで「ロシア語」を選択するロシアの国旗アイコンに「ロシアはテロリストの国だ」と書いてありました。まるで、ロシア語のメニューを見るためには、それを認めさせるような踏み絵状態。

さすがにやりすぎでは。食事に政治を持ってきて欲しくない人は、やめておいた方が良いかもしれません。


バトゥミおすすめカフェ

バトゥミのビーチと、観光スポットであるヨーロッパ広場から徒歩圏内にある静かなカフェ。店内には、なぜか日本の映画のポスターが並んでいました。デザート系もあるので、お散歩中の休憩にぴったりでした!

クッキーシュークリームの、クリームが固めの感じ!


滞在していた宿の近くにあったカフェでした。2階はPC禁止っぽかったです。アイスコーヒーにオレンジが入っていて、爽やか。


ジョージアまとめ

ジョージア、沼りやすい
ジョージア、飯うまい
ジョージア、同時期に山Pがいたらしい

残念ながら、生山Pを見ることはできませんでしたが、それでも、最高にゆったり、まったりした滞在をすることができました。

スペイン、フランス、イタリアほど観光スポットは多く無いですが、街並みはヨーロッパチックだけど、それらの街と比べたら安いし、人が少ない。ちょっと日本と雰囲気を変えて、のんびりしたい人には最適な街、ジョージア・トビリシ。

また次回、ジョージアサラダを食べることを楽しみに、旅を先へ進めます。


\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

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