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南アフリカで夫ダウン【前田家の世界一周】

私たちの愛犬(だったら良いなと強く思った)ラックスに別れを告げ、ウィントフックから、南アフリカのケープタウンへ向かいます。

会いたいな


ケープタウンへ

南アフリカエアリンクで2時間ちょいのフライトです。LCCだと思っていましたが、普通のエアラインで、2時間のフライトなのにも関わらず、お水、ジュース、サモサ弁当が出てきました。

入れ物が可愛い

南アフリカ共和国(South Africa)は、アフリカ大陸の最南端に位置する国です。ついに、最南端へ!

南アフリカには3つの首都があり、行政首都であるプレトリア、司法首都であるブルームフォンテーン、立法首都であるケープタウンです。南アフリカが1910年にイギリス帝国から独立し、「南アフリカ連邦」を設立した際、当時の主要都市間の対立を解消するための妥協策として、3つの異なる都市がそれぞれ異なる政府機能を担うことになりました。

今回、向かうのはケープタウンです。

南アフリカで最大の都市といえばヨハネスブルグですが、治安の悪さに関する前情報があまりにも多すぎたのと、ヨハネスブルグは金融や経済の中心地として知られているため、観光業がより盛んなケープタウンへ行くことにしました。


ケープタウンの滞在

見てください。Jo Maloneです。これが、ケープタウンのモールにありました。私にとっては、富の象徴だと思っているブランドです。昔、丸の内の支店で、ハンドソープを無邪気に買ってみたら8000円くらいして、一瞬、胃液が喉に上がってきたのを思い出します。

ケープタウンは、他のアフリカ諸国と比較すると、かなり欧米化されていて、いわゆる「アフリカっぽさ」が薄い場所でした。

これは、地理的な優位性を持つ場所であったことから、17世紀より、イギリスをはじめとしたヨーロッパ諸国の植民地として存在していたこと。特に19世紀からは貿易拠点としても発展したことにより、多くの西洋人や商人が集まり、欧米的なビジネスモデルや文化が根付いたことによると言われています。

Jo Malone以外の雰囲気も、アメリカの港町を思い出させる爽やかさがあり、居心地は良いけど、他の国と比較した際の差が大きすぎて、なんだか違和感も感じてしまいました。


ケープタウンの滞在先とおすすめのエリア

アパートスタイルのAirbnbで滞在しました。とても良かったです!

内装はおしゃれで、窓からはテーブルマウンテンを眺めることもできました。

キッチン、ベッドルーム、リビング、シャワールームが広々としていて、窓から入る陽も多く、かなりおすすめのAirbnbです。


部屋に雑誌や本も置いてありました。滞在中に読み耽った本はこちらです。

南アフリカにおける平和と平等の象徴ともいわれる、ネルソン・マンデラさんの自伝です。

ケープタウンには、1994年に南アフリカの大統領に就任した、ネルソン・マンデラが服役していた牢屋がある「ロベン島」の場所でもあります。

マンデラは、南アフリカ初の黒人弁護士の1人になり、2回結婚・離婚を経験し、27年間投獄されただけでも十分すぎるくらいの人生ですが、1990年に釈放された後、1994年に行われた南アフリカ初の全人種参加の選挙で大統領に選出されています。この時、75歳。

信じられないバイタリティでした。まだまだだ人生長いですね。


Airbnbの場所は、Gardens地区にありました。若くてお金を持っている人向けの地区のようで、真ん中にはKloof Streetと呼ばれる、バー、カフェ、レストラン、ヨガスタジオなどが並ぶ道が通っています。

無闇に外を出歩くことは避けていましたが、日中であれば、私1人でも余裕で歩けました。Kloof Street沿いは、若干ホームレスっぽい人が多かったので、注意度を上げる必要があるくらい。

Kloof Streetからはテーブルマウンテンも見えました。ちょっと曇っているけど。

初、南アフリカで滞在するのに不安がある方は、Gardensエリアは良いかと思います!


夫が体調を崩しました

ケープタウン滞在は、合計で8日間。ケープタウンは比較的に安全な雰囲気があったので、観光することを楽しみにしていました。テーブルマウンテンとか、ペンギンが見れるボルダーズ・ビーチとか。

でも、夫が珍しく体調をぶっ壊しました。熱が引かず、嘔吐もあるような状態だったので、最寄りの緊急外来がある病院へ行くことに。

直近、ナミビアをはじめとしたアフリカ諸国で遊んでいたこと。特に、ザンビアは蚊が多かったこともあり、マラリアの可能性もありました。

お高めの私立病院だったこともあり、設備や先生の対応すべて良く、親切に診察してくださいました。結果、マラリアは陰性。細菌性の何かが体内に入り、嘔吐や熱に繋がってそうであるとの診断でした。お薬を病院内の薬局でもらい、2時間後に帰宅。

ケープタウン滞在は、ほぼほぼ自宅で過ごし、私は最寄りのスーパーやベーカリーと家の往復をしながら、家で本を読んでいました。Airbnbのクオリティが良かったので、これはこれで、リラックスできました。最終日前には、夫の熱も下がったので安心。


思えば、数ヶ月前に、私もボリビアのスクレで体調を大きく壊しました(詳しくはこちらのnoteをご覧ください)。長旅なので、体は壊しやすいですし、壊した時の振り幅も大きいです。

私は面倒くさがりなので、体調が悪くても、病院に行くことがあまり好きではありません。そこで、たとえ何か診断結果が悪かったら、病院に通わないといけないし面倒だな、とか考えてしまいます。その度に、夫に言われます。

旅を長く続けるためには、まず健康であることが大前提。マラリアなんかは、死にも至るよ。単純に、僕も心配なんだから、ちゃんと診てもらってきて。

あまり怒らない夫ですが、これだけは、しっかりと目を見て話されます。ごもっとも過ぎるので、ぐぅの音も出ず病院へ直行せざるを得ません。そして病院で薬を貰えば、倍の速度で回復するので、総合的に見ると「面倒臭い」はずはなくて、効率的なんですよね。

健康、だいじ。病院、いけ。これからも、このフレーズを忘れずに、旅を進めます。あとケープタウンには、また戻ってきたいと思います。


余談:マラリアの検査キット

南アフリカでは、病院に行かずとしても、簡易的にマラリアの検査ができるキットを薬局で買うことができます。内容としては、指先から血を取り、それを検査棒?みたいなもにに垂らして、色の変化を観察するものです。

このキットを買って、夫の検査をしようと思ったのですが、この検査キットの使い方がなかなか難しい。指の血を採血するための針が見つかりませんでした。ネットで調べても出てこない。夫は熱があるのでベッドで苦しそうにしている。早く検査をせねば。焦りました。

どうやらこの針。ただの太い棒に見えていたモノを押し出すと、針が出てくる仕様でした。これを知らずに試行錯誤をした結果、自分で自分の指をブッ刺していました。自分の血が大量に流れ出してきました。めっちゃ痛い。

人差し指の先から流れ出る血を止血すべく、強く押しながら、夫に「検査キットの使い方がわからないから、病院へ行こう…」と言ったのはこの瞬間でした。

皆さんも、もし検査キットを使うことがあったら、気をつけてください。とんでもないところから針が出てくるかもしれません。


ケープタウン おすすめの場所

そんなこんなであまり外に出てませんが、いくつか行った場所があるのでご紹介します。

カフェ

Kloof Street沿いにあった「Shift Espresso Bar」は、ケープタウンで始まった家族経営のコーヒーショップです。市内に何店舗かあります。

広々とした店内で、コーヒーと軽食が食べれるようになっていました。Wi-Fiもあるので、PCを開いている人も多かったです。店員さんも優しかった。

久々にラテアートをされたカフェラテが出てきて、なんだか嬉しくなっちゃいました。


ベーカリー

ここもKloof Streetにありました。通っていたスーパーの隣にあり、気になって立ち寄ったら大当たりだったベーカリーです。

お店の中は小さく、カウンターの後ろとディスプレイに並ぶパンを選んで買うスタイルでした。超隠れ家ですが人気店で、夕方の頃にはパンが売り切れていました。午前中に行っても、売り切れのパンがあって全種類が揃っていないくらい。

安いベーカリーではなく、ちゃんとお金を払って美味しいパンを食べたい人向けです。味は確かなので、Gardensに来た時はぜひ行ってほしいです。



シーフードレストラン

体調が少し回復した時に行ったレストランです。ウォーターフロントのエリアにあります。

牡蠣はいろんなサイズのものが乗っかったものが3000円くらいで食べれて、その他にもシーフードを使ったパスタや、寿司など国籍問わずなメニューがありました。寿司は、「Dragon Roll Reloaded」(写真奥)が美味しかったです。

ウォーターフロント

ウォーターフロントは、1番最初に載せたJo Maloneが入っているモールや、ショップ、レストランが多く並ぶエリアです。シアトルかと思うような港町エリアでした。ここで1日のんびりショッピングをするのも楽しいと思います!


ベストお土産ショップ AAFRICAA

AAFRICAAは、ケープタウンのV&Aウォーターフロントにあるコンセプトストアです。アフリカ大陸のトップデザイナーによる手作りの工芸品、ファッション、ホーム用品などを見つけることができます。

お値段は安くはないですが、おしゃれで、質が良い物が揃っているので、大切な友達へのお土産を買うお店としておすすめです。私も何かを買いたかった!


仕立て屋さん

こんな所にテーラーさんってあるの?と疑いたくなる場所にありますが、腕とスピードは確かな仕立て屋さんです。半地下の駐車場の奥にお店があります。

モロッコで購入したサマーコートが、またほつれたので、お直しに出しました。色々と補強してもらい、150R=1,200円ほど。3時間で仕上げてくれるスピード作業です。お店の名前にもなっているWellingtonさんは、物腰柔らかで、なんとなくピース&ラブな雰囲気があったおじさまでした。

もう、これで、サマーコートを直すのは最後にしたいな。


良かったマッサージ

夫が体調を崩すなか、わしはマッサージに行く!と言って出かけた薄情者は私です。

ただ、ここ、安くて良いタイマッサージだったんです!80分で550ランド=4,400円くらい。場所は、Kloof Street沿いです。

ベッドの上でタイ古式をやるので、なかなかスリリングな時もありますが、ちゃんと伸ばして、押してくれます。部屋とセラピストさんの手はひんやりしていますが、総合的には満足でした!

メールで予約ができて、カード支払いもできます。コスパよくほぐしたい方は、ぜひ。


ケープタウンまとめ

特に何をしたでもない場所、ケープタウンでした。でも、少しだけ見る限りは、隣国とは全く違う雰囲気がある場所でした。欧米化されすぎていて、アフリカらしさを求めてくる場所では無いと思いますが、リラックスするには完璧です。

また戻ってきて、今度こそテーブルマウンテンやボルダーズビーチに行きたいな。


\私はこんな人です/

プロフィール:
1987年生まれ。埼玉出身、11歳まで大宮で育つ。そこから親の仕事の都合でアメリカ・ニュージャージー州へ。2011年に帰国し日系メーカーに新卒入社。そこから外資金融メディア→外資製薬→外資メディアへ転職。2021年7月11日(セブン・イレブン)に前田塁と入籍し、2023年8月に仕事を退職し夫と世界一周、新婚旅行へ。

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