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銀座グルメ【銀座ろくさん亭】中央区 懐石料理 11月

しばらく行けていなかったが、ずっとずっと母親を銀座ろくさん亭へ連れて行きたかった。

みゆき族からバブルど真ん中まで、ずっとセンターに居た母親がキラキラした思い出に溢れた銀座。
何十年ぶりだろうか、と。
降り立ってすぐ、楽しそうにあちらこちらスタスタ歩く母親。
天気も良く、今日は絶好のランチ日和。

電通通り、中央通り、みゆき通り、並木通り…。
ザッツ銀座を確かめながらろくさん亭へ。

ちょい早めに着座。

ランチのろくさん亭。
前菜プレート、ローストビーフたっぷりの丼ぶり、デザートがついて¥3,850の「ローストビーフ丼」もある。

まずは「旬彩膳」がおすすめ。
これらコース、全て込み込み¥5,500。
是非見ていってほしい。

これでもフルコースではない

前菜

栗コーヒー
白子ポン酢
鮭親子揚げ
芹と舞茸胡麻和
占地酒盗焼
チーズ黄金焼

秋らしい彩り

・栗コーヒー
名前そのまま。
真っ黒の蒸し栗にほんのりコーヒーが香る。
恐らく蜜で似た栗をコーヒーに漬けたか?
カクテルにも使えそう。
ブランデー生クリームを足して、マロンコーヒーアレキサンダーにしたら美味いだろう。

・白子ポン酢
王道、文句なし。
ワカメが憎い。
こう見えてしっかりたっぷり入っている。
ポン酢がオリジナルなので、フレッシュ感満載。

・鮭親子揚げ
こんなに小さいのにとても仕事が丁寧なフライ。
イクラタルタルと鮭フライの贅沢な一口…。

・芹と舞茸胡麻和
クセとクセを合わせると、実はとても美味い。
シャクシャク食感を残しつつも、しっとり上手く混ざり合っている。
これは別の野菜を使って真似させてもらう。

・占地酒盗焼
なんで酒盗なんだよ!!!
誰だよこんなの考えつくの!!!
(おやっさん[道場先生]か料理長なんだよなぁ)
もっともっと食べたい…。
焦らしが憎いよ!!
キノコ全種類で真似させてもらう!!!!

・チーズ黄金焼
これだけはいつもお決まりの定番。
お土産に買って帰ることも出来る。
開幕から日本酒が必須。
ずるいんだよ。

とにかく見た目から美しい

今回は
・三千盛 2合¥2,000
・澤乃井 2合 ¥2,000
・八海山 1合 ¥1,400
をいただいた。

ろくさん亭の一合はガッツリ180mlパンパンに入った一合だ。
なのでこの値段はお安い。

いつも来るたびに思うけれど、おやっさんは日本酒への愛が本当に深い。
だから愛でる1人として深くシンクロできるありがたさに感謝している…。
しかも、銀座で美味しい酒を飲んでも飲んでもこの価格。
素晴らしすぎる。
母親も安心して飲んでいた。

御椀

白味噌仕立
牡蛎 黒七味

もうね、何が何だかわからないくらいに美味いよ。牡蠣が完全な「ただただ美味しい物体」ってすごい。

見てびっくり食べて納得

片栗粉をまぶした唐揚げのような、臭みが一切なく香ばしい牡蠣。
白味噌のクリーム煮に良質な油が程よく溶ける。
黒七味の後味が上品な余韻…。

造里

本日の一番魚
あしらい色々
鯛と鰤のお造り

日本酒を溶かす悪魔物体。
一皿一皿丁寧に目の前で盛り付けられる。

いつも安定した映え

鯛と蛸のカルパッチョ

蛸がさ、蛸がさ、全部悪い。
なんでこんなに日本酒がなくなるのよ。

こちらも定番

ピーナッツとあられの食感が楽しい、酸味と甘味のバランスが取れたカルパッチョ。
バキバキのルッコラが主役ばりに盛りを引き立てている。

焼物

ぐじ山椒味噌焼
里芋、蒟蒻、外

ぐじとは甘鯛のことらしい。

なんだよこれは…!

洞窟のような、紅葉をかき分けて探索させられる焼き物。
今回は特に季節を感じる仕上がり。
敷いてある昆布まで食べられるので、大切な味噌を残さず全ていただける。

具材がなんだか、もうどうでもいい。
甘鯛、すげー美味い!

歯応え最高のあわ麩。

トマト、蒟蒻、里芋、蓮根…まさか、いや、もしかすると…。
おやっさんのことだから、あまり物を片っ端から入れたら美味しかったパターンに違いない。
里芋と蓮根も今そこそこ安くはあるが、トマトは若干割高。
恐らく…。

煮物

鰤しゃか煮
大根、オクラ、白山掛け

またすぐそういうことする!!

鰤のカレー煮、山芋がけ。
インドということで釈迦煮。
どこにもそんなものは存在しない。
オクラ、ニンジン、大根、鰤。
ただの鰤カレーである。
(暴言 脱帽すぎて暴言)

カレー粉は家庭お馴染みのエスビー。
どうしようもないくらいに丁寧な家庭料理なのである。
スープカレー程度のほんのり味付けだが、後味はしっかりスパイスが残る。

もうわかって欲しい。
全て美味い。

食事

うどん冷温、カレーうどん
白米と赤だし、糠鯖茶漬けから選べる。
大体網羅したか。

赤出汁と御飯

安心する家庭のスタイル

ごくごくど真ん中の白米と赤だし味噌汁。
道場先生お得意の「ふりかけ醤油」付きか。
白菜の浅漬けはあっさり、かぶの甘酢はべったりしすぎない最低限の甘さ。


糖鯖茶漬

これが気に入っている

上のコースでも頼める、糠鯖。
完全にサービスメニュー。
ろくさん亭の定番目玉、三年熟成。

あとはわかるな。

水菓子

本日のデザート

料理長の粋な計らいでランクアップ!!

なんだよ!!
これは一体なんなんだよ!!
いい加減にしてくれ!!
もうギブだよ、無理。

見て「?」
食べて「?」
脳が全く理解していない。

どうやらこれは、マスカルポーネチーズのおしること、洋梨のタルト。
マスカルポーネ、と言われてもそれだけではなさそうだ。
さつまいもを溶いたようなどろっと濃厚な甘さ。
ミルキーでもなく、ただただ謎の風味が口に広がる。

おしるこにはブルーベリー、穂紫蘇、あわ麸が入っており、特にあわ麩には驚かされた…。
もっちり美味しい、まるで台湾のさつまいもボールのような食感。
(焼き物にもあわ麩が入っているが、これはまた別物とのこと)

洋梨のタルトはしっかり甘味のある安心スイーツ。
ミントがさっぱりまとめてくれる。


と冷静に書いたけれど、要は…。

全部信じられないくらい美味い!!

ただこれだけです。
今日もごめんなさい。

山本料理長
道場先生

ごめんなさい。
本当にありがとうございました。

母親も大満足だったようで、帰りの銀座もウエストの焼き菓子片手にうきうきるんるん歩いていた。

そんな、生きていてよかった感謝万歳のまま銀座を後にして、帰り道、私の大好きなカフェバー、豪徳寺の「ピコン・バー」へ。

はー 余韻の復習タイム

まとまった…。

全国区レベルには絶対ならない、偏差値の高いスイーツ


今日は本当にすみませんでした。
こんな日がたくさん過ごせるように、普段を踏み固めて生きていきたいと再確認。
美味いは正義。
それだけでいい。

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