冬の俳句~#鳥と恋の饗宴
冬の俳句、第3弾ということで。
急遽、こちらの企画に参加してみることにしました。
実は、秋の「みんなの俳句~#白杯」の際に、橘鶫さんに取り上げていただき、密かに「鳥の俳句」を読み込む機会を伺っていたのでした(笑)。
一句目
そんなわけで、まずは一句目です。
季語:ゆりかもめ
冬の「上野公園の不忍池」のほとりで、デートするカップルを、ゆりかもめ目線で詠んでみました。
実際に、不忍池のほとりでは夫婦やカップルを見かけることもしばしば。
上野公園の「不忍池」は私も動物園に足を運んだ際に、時折散策するのですが、野鳥の宝庫としても知られています。
特に冬場は蓮が枯れるからなのか、バードウォッチングに適しているらしく、ゆりかもめもよく見られるようです。
※不忍池は、カップルで行くと……なんていう、不穏な伝承もあるようですが(苦笑)、それを突っ込むのは野暮というものでしょう。
二句目
季語:善知鳥
これは、以前に別の投稿で、紹介したことのある海鳥です。
この「白髪や突起」は繁殖期のみに現れるということなので、やはり「恋」の時期ならではの姿なのでしょう。
「映像イメージ」としては、冬の青森辺りの岩礁の合間を漂っているイメージです。一説によると親子の情の深い鳥だそうで、青森市には「善知鳥神社」もあるのだとか。
擬人化のイメージとしては、「世間の荒波にこれから揉まれるであろう、若い恋人たち」でしょうか。
善知鳥がマニアック過ぎて?カップリングの写真が見当たらず、残念ながら、単独での登場です(苦笑)。
もう一つ口惜しいのが、綺麗に「五・七・五」に収まらず、字余りになってしまったこと。色々足掻いてみたのですが、「たゆたふ」がどうにも置き換えができなくて……。
三句目
すみません。これは21日の投句からの転用です。
季語:鴨(尾長鴨)
最初は「丹頂鶴」をモチーフに詠むつもりが、他の方とかぶってしまうことに気づいたもので^^;
こちらも、少しマニアックな「鳥」をモチーフに、ということで、尾長鴨の恋をしたためたものです。
尾長鴨は、地元の水鳥の飛来地でよく見かける、カモの一種です。
写真の奥がオス、手前がメス。
冬は尾長鴨にとって、恋の季節。
繁殖期になると、オスは夏の頃から様相を変えて、上の写真のように変身するのだとか。
詳しくは、上記リンクよりどうぞ!
よく見ると、エクリプスの時期は、雄の尾羽根も短いんですよね。この姿で現れても確かに見た目が地味で、雌として心惹かれることはなさそうです。
ですが、秋も近づいてくると徐々に羽が生え変わり、雄は変身していくのだとか。
尾羽根も徐々に伸びて、最盛期には上記の写真のように、ピンと伸びた立派な尾羽根に。
この尾羽根が長いほうが、雌にとっては魅力的に映るのでしょう。
僅かな恋のシーズンのためだけに、変身しなければ恋の勝者になれないなんて。
人間だけでなく「鳥の世界の恋」も、大変よね~と感じてしまうのです。
そんなわけで、「鳥と恋」の世界からの俳句でした。
あまり「恋」のときめきは入っていませんが(苦笑)、人間の恋に限りませんものね😅
☆応募期間が短いので、今回は早めに参加表明しました。