プロティアンな著名人 ~長嶋一茂~
プロティアン大運動会、プロティアンだ思う著名人の紹介です!
今日ご紹介する私がプロティアンだと思うひとは長嶋一茂さんです。私も小学校の頃はそりゃもうサッカーなんかより野球が大好きで、中日ファンとして10.8は忘れられない一日です。そんな巨人全盛の中でひっそりと引退していったのが一茂さんでした。素人目にはパッとしない二世だなあ、くらいにしか思っていませんでしたが、ここ数年テレビ番組で見る機会も増え、自分なりの考え方を物怖じせずに言う姿勢に驚かされます。
野球の世界ではこれ以上ない家系に生まれ、六大学でも二期連続ベストナイン、ドラフト一位で入団、と順風満帆にきたものの「プロ入り後の目標がなかった」ためにキャリアプラトーに陥ります。彼は引退後のキャリアの模索の中でタレントとして「テレビでは視聴者とは違う見方、視点」を持てる人間になろうと思ったといいます。
簡単に聞こえますが、その実践に至るまでには元プロ野球選手としての辛酸だけでなく、極真空手の取組みから始まった格闘技関係の仕事、そしてもらえる仕事は何でもやるという結果始まった情報番組など、ビジネス資本の蓄積がありました。自分のスタイルを固定せずに常に求められるものとやりたいことを適応させてキャリアを更新し続けている姿はまさにプロティアンだと言えます。
経済面やネットワークは一般人よりも恵まれていたでしょうが、それでも大スターの息子というイメージを覆して自身のアイデンティティを確立していった姿は、我々がキャリアを考えるときにもとても参考になるでしょう。