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小さなクリエイターになる

 初めて買ってもらったLEGOはハリーポッターシリーズでした、どうも森田一成です。


 先日1年ぶりに阪急3番街で展示されているプロレゴクリエイター三井淳平さんの作品を見に行きました。
 展示作品数は多くはないのに、細かさと迫力に毎度圧倒されます。特に富嶽三十六景の立体表現(2枚目)は実際に見た時の迫力が画像で見る想像以上です!
 そして、LEGOの奥深さを感じます。


 16年間サッカーに打ち込んだ私ですが、LEGOとはサッカーより前に出会いました(物心がついた時なので正確にいつからかはわからないですが)。幼い頃は噛んでいたり、親に飲み込まないように心配されたりした記憶もありますし、実際モノとして噛んだ跡が残っているブロックもあります(笑)。
 そんなLEGOに今でも魅了される、ということは自分に大きな影響を与えている一つで、サッカー以上の部分もあるか、と思います。特に、建築を学ぶきっかけもここにあります。


 数ヶ月前の話ですが、コロナウイルスによって自粛生活が始まった際に、とても久しぶりにLEGOをしようと思ったことがありました。この「LEGOをする」という表現がどこかスゴさを物語っている気もします(笑)。話を戻しまして、特別何かを創りたいわけではなかったですが、カラーボックスを開けて始めました。しかし、数分後…目的のないまま手を動かすことはできず、何も創れませんでした。

 幼少期はLEGOを(買って)もらった当日に完成させ、完成品を飾ることなくすぐに分解し、新しく何かを創る、の繰り返しでした。何を創っていたか記憶はありませんが、イメージでひたすら手を動かしていたのだと思います。

 しかし、今回全く手が進まなかったのは、目的を持たず何かを創ることができなくなり、想像力も低下していることが原因なのではないか、と考えました。また、何か目標物を定めようとしても、足りないであろうパーツを言い訳にしたり、すごい作品を知ってしまっている分、どこかそこと比較してしまったりすることで想像力や可能性を自ら閉ざしてしまいます。(これはLEGOだけにとどまらず、何かをする時やした時に周りの目を気にしてしまうことに通ずる部分もあると思います。)

「あかん、何も創れへん」と思った瞬間こそ、子どもの"想像力"と"無知が故の強さ"を感じた瞬間でした。

『Inspire and develop the builders of tomorrow
(子どもの遊びに無限の可能性を)』

 これはヨドバシカメラで見かけたLEGOの広告です。この言葉はとても響きました。子どもの発想力は無限大だと思います。LEGOもそうですし、他の遊びに置いても0から1を多く創り出す、小さなクリエイターの方々です。

 それにも関わらず、LEGOはどうかわかりませんが、公園や外で遊ぶ子どもたちの活気は昔より減っているように感じます。それに、球技等自由度の高いことができるような公園の数も減っているのではないでしょうか。つまり、小さなクリエイターが減少しています。危険度の問題もありますが、転んだ際の経験やすり傷も含めて子どもの大きな成長に繋がると思っています。だからこそ、そんな無限に広がる可能性をもっと見たいですし、そのような場所創りに関わりたいです。(もしかしたら、子どもがいないからこのような理想だけを並べられるのかもしれませんが…)

 そして、私自身も何か達成したわけでもないし、作品があるわけでもありません。もはや現場にすら出ていません。つまり、建設業界では学生時代に少し建築をかじっているだけの無知で子ども同様です。もっと初心に帰り、子どものような発想力・想像力と良い意味での無知さを持って今後の活動に励んでいけたら、と思います。

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