コロナ渦で。
答えの出ない悩みを抱えたまま、自宅で一人、籠りきりでいると、
胸の奥が強く締め付けられているような感覚に陥り、呼吸が浅くなる。
政府からの外出自粛要請を受け、パジャマ姿にノーメイク。連日このような格好で生活している自分に苛立ち、今日を生きるために「何者」かにならなくてはと慌てて口紅を塗る。
このままでは正気を保てなくなるのではないかと怖くなり、眠れない夜を想像して、部屋を飛び出す。鏡に写る自分がやけに疲れて見える。
外に出て、深呼吸をする。
陽の光を浴びると、少し心が落ち着いた。青い空、揺れる木々を眺め、今、“孤独”であることを知る。
家族がいるから、恋人がいるから、孤独じゃない、とかそういう話ではない。家族がいても、恋人がいても、友人と話すと救われるし、見知らぬ誰か評価されたい。
今、私はとてつもなく、人との繋がりを求めている。
後ろ指を気にせずに堂々と生きていたい。
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