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それって...無茶なんじゃ…

ベビたん恋しいと
涙を心にためながら日々は過ぎ…

いつの間にか
ベビたん2号がお腹に宿った

「生まれてから連れていけばいいんじゃない」
事もなげにいう夫…

目がテン過ぎて開いた口が
文字通りふさがらない私

『ちょ、ちょっと待って…
あんた何言ってるか分かってんの?』
(心の中でツッコミ…)

イヤ、わかってない
わかってるハズがない

何をどうしたら
こういう思考回路になって
そんなことが言えるのか
今だにわかんないんだけど…

私は頭の中でベビたん1号と2号の
ご対面を想像してた

ベビたん2号がいる大きなお腹に
手を当てたり
話しかけてる
ベビたん1号と私

そして
『ここにベビたんもいたんだよ〜
そして生まれて来たんだよ〜』
なんてことを言いながら
お腹にいる2号との絆を感じて
誕生を心待ちにする

そんな光景を思い描いていたの

そうしたらきっと
ベビたん1号と2号は
最初からずっと仲良しの兄弟になるはずだから

お腹から出てから連れてきた2号を
「はい、あなたの弟ですよ〜」
とか言われても急に
感覚的に受け入れるのって難しいし
それじゃあ、感動のご対面〜や
同じお腹から出て来た絆を
感じられないやん!!

大人には理屈が通ったとしても
子どもはもっと感覚的に理解してるから
だから頭で理解するんじゃなくて
全身で感じてほしいと思って
それが兄弟の絆になるって
なぜか強く信じてたんだよね

そ・れ・で…
私は腹を決めた

1号を連れて帰って来れないと言うのなら
私が行く!!
そしてベビたん1号と2号の絆を結ぶんだぃ!
これをしないと母親として
あとで絶対に後悔する!!

どういうわけか
離れ離れになっているベビたん1号にも
新たに生まれくる2号にも
兄弟が生まれるってことで
寂しい想いはさせたくない!!
私にできる最善は
ベビたん1号のいる国へ行って
妊娠中のおっきなお腹を見せて感じてもらって
2号を生むこと!!そして2人の絆をつなげること!!

その時の状況の中で
もう〜それしか考えられなかった。。。

そういやその国へは私は行ったこともない
ベビたんのおばあちゃん(私には義母)とも
電話で話しただけ…

ベビたん1号以外なぁんにも知らない!!

そんなとこへ行って
ベビたん2号を生むなんて
その時の私には
初の親族会議なぞ開かれて
反対する母や親類の声は全く届かなかった

私が行かなくても
生まれてから1号と2号を会わせても
この2人の絆はつながるかもしれない…
けれど…理屈じゃぁなかった
あの時の私

『確かに妊婦1人で行くのは止めるよね〜』
って思えたのは
それから何年経ってからだったろうか…

自分の身の安全を考えろ〜とか
今の私なら言うんだけど
ある種のLove is blind 第二弾!!

レンアイよりも強い
母の愛ってヤツを感じちゃって
もうその時はあれだね
ベビたん1号と2号のことしか
考えられなかったのよ

そして私は
ベビたん1号の待つ
未知の国へ旅立っていったとさ


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