裸の社長となるなかれ
ちなみに今回のお話しは福祉のような福祉じゃないようなそんなお話しです。
教習所で教わった「自分の行動の大切さ」
僕が18歳の時、車の免許を取りに自動車教習所に通っていた時の話。
その時の教官に言われた教えがまだ僕の心に残っています。
「車から外に出るためドアを開ける時、
後方から車が来ていないかを確認すること。
もし、ドアを開けた時にタイミングが悪く後方から車が来たら
大惨事な事故を引き起こしかねない。
それを知らない3歳はもちろん、
知らなかったら83歳も3歳と同じだ」
と教えられました。
3歳はたしかに子供なので分かりますが、
たくさんの人生経験を積んでいる83歳でも
知らなければ3歳と同じ行動をとる可能性がある
ということを知りました。
83歳はとても極端な例だったかも知れませんが、
その例えが43歳や53歳でも同じです。
車を運転したことのない人は
運転する人よりも危険を回避する意識が低いかも知れません。
今回のお話しは車の事故防止ではなく、
大惨事を起こさないことを意識した
自分の行動の大切さ
をお話ししたいと思います。
本当の自分が見えなくなる環境
社長という立場になって早くも20年近くになります。
社長を20年もしていると周りからは
『しっかりしてるね』『凄いね』
などといった声がちらほら聞こえたりもします。
毎月必死にお金を稼いで（集めて）
お給料などを支払い
必死のパッチでこなしてきただけの20年だった僕にとっては
周りからの評価と自分自身の評価にギャップがあります。
だからそんな言葉に対して天狗にならずに済んだのかもしれません。
今まで社長になりたいだけの社長をたくさん見てきました。
社長同士、すなわち会社同士で会話をする場合に
失礼な態度や発言に対して指摘をされることはありません。
従業員からももちろん注意受けることはありません。
誰からも注意や指摘をされることなく、
怒られない日々を過ごしていると、
知らず知らずのうちに『裸の王様』のようになってしまいます。
気付かされた出来事
僕は昨年、会社のパンフレットを封筒に入れずに
裸のまま渡した事がありました。
というか
『封筒に入れるのが当たり前、
入れないと失礼にあたる』
なんて知らなかったのです。
まさに冒頭で書いた
『知らなかったら3歳も83歳も同じ行動する』です。
パンフレットを裸で渡した
そんな僕の行動の誤りを
指摘してくださった救世主がいました。
同席していたテレビ局の人です。
その方から
『パンフレットを裸で渡すのは相手には失礼なことなんだよ』
と言われました。
その時、僕の心はとても嫌な気持ちになりました。
『なぜ嫌な気持ちになるんだ？』
『注意されるのが久しぶりだったからなのか？』
知らず知らずのうちに
【注意されない人】
になっていたことをそこで認識したのです。
怒ってくれる人は神様
社長になると自分の行動や発言が間違えていても
誰一人注意してくれる人、
いやもっと直球で言うと怒ってくれる人はいません。
子どもの頃は親や大人たちに
『挨拶の仕方が悪い』と怒られて
正しい挨拶の仕方を覚えていきました。
従業員さんには偉そうに
『挨拶がなっていない！』と注意しても
自分ができていない場合は従業員さんから怒られることはありません。
『お前もできてないのに何を言ってんねん』
と心の中で思われていても
そんなことも知らないまま王様が裸になっていきます。
怒ってくれる人は神様です。
めちゃくちゃ感謝しかありません。
従業員に怒らないといけない時、
『自分勝手な想いで怒っていないか、
従業員のため、会社のためになるから叱るのか、
そしてなにより、自分はできているのか』
このことを自分の中で確認してから注意することにしています。
常に謙虚に、感謝の気持ちを忘れず、
『命をかけて従業員、その家族、会社に関わる全ての人を幸せにするんだ』
というこの情熱を忘れずに
社長が終わる日まで裸にならないよう服を着ていたいと思います。
おまけ
ChatGPT画伯のボツ作品
「車から外に出るためドアを開けようとしている。 後方から車が近づいていてぶつかりそうになっている」という絵をオーダーすると
「こちらのイラストは、車のドアを開けようとしているときに後方から車が近づいていて、ぶつかりそうになっている危険な状況を描いています。ご確認ください。」
と自信満々にイラストを提示してくるChatGPT画伯だが・・・
「後方から車が来る」がわかってもらえず、
それならばと、後方の車に乗っている運転手目線の絵をオーダーした結果、
採用した本編2枚目の画像となりました。
最初から最後までツッコミどころ満載・・・