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一隅を照らす人になる

故・江田五月元参議院議員のお別れの会に参加させて頂きました。


江田五月さんの後継者として挑戦した参議院選挙からちょうど1任期が終わる6年が経ちました。

この6年間、私は、「次、選挙に挑戦する時は、『国を絶対に変えねばならない』という明確な争点が持ててから」と考えてきました。
同時に、「今の日本は、色んな細かい問題があっても、大きな問題はなく動いている。だから政権交代は起こらないのでは」と、漠然と感じていました。

しかし、江田五月さんについて語る登壇者のお話を聞いて、「日本が問題ない幸せな国」なのではなくて、「本当に困っている方の声を聞けていないだけなのでは」と感じました。

江田五月さんについての話で、印象に残ったのは以下の3つでした。

ハンセン病療養施設長島愛生園に、江田三郎さんが国会議員として初めて訪問した話。
当時は、皆、感染防止のために専用の長靴と服を着て訪問していた中で、一人、普通のスーツと革靴で訪問し、施設に暮らす皆さんと語り合われたと。

部落解放同盟の皆さんの気持ちにも寄り添われ、選挙の応援をしようと話をしに来てもらうたびに、逆に皆さんが元気をもらっていたという話。

政治学者の山口二郎さんが、江田五月さんと改めて接点を持ったのは、朝日新聞に寄稿した際、いきなり「その視点は素晴らしい」と手紙が来て会ってからの付き合いだという話。

本当に困っている方々は、政治組織化もされておらず、声もあげられていない。
江田五月さんは、そういった方々の声を探し、自ら聞きに行き続け、寄り添い続けてきた人生だったんだと改めて感じました。

私自身も少しずつ、本当に困っている方々のお声を聞きに行き続け、自分自身が色んな形でお役に立てることを模索し続けたいと思いました。
まずは、一隅を照らす人になりたい。

江田五月さんに書いて頂いた「志」を忘れず、「すべての人が、未来に希望を持てる社会」を模索し続けたいと思います。


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