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絵本と童話のおはなし1.「ぼくは、ういてる。」なかがわちひろ作

子どもの頃の私は、何かが人と違う、みんなとうまくやれない、そんな違和感を覚えることがよくありました。
今、そのことを思い出して、でも、その経験を生かして何かができないかと、作品作りをすることがあります。

ちょうどひとつの作品を書き上げたとき、同じようなテーマで書かれたこの本に出合いました。
周囲から「ういてる」子ども、一平くんが主人公。面白いのは「物理的」にも「浮いてる」ってこと。20センチだったり、30センチだったり。そのときによって違う。
つい、暗く、重くなりがちなテーマを、軽やかにユーモアを交えて書かれていて、心惹かれました。こんな書き方もあるんだなあ、と感銘を受けたのです。

「ぼくは、ういてる。」は「すてきなひとりぼっち」の続編で、こちらも読後感がすがすがしい。思い悩んでいた子どもの頃の自分に読んでほしい本でした。

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