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詩画3
「山鳩」
窓辺の小さな巣で その翼は卵を抱いていた。
冷たい雨の夜も照りつける日差しの下でも。
それなのに カラスに追われて鳩は卵とともに姿を消した。
懸命に集めただろう小枝を捨てられずに
私はただ 空っぽの巣を眺めている。
だけど 翌日になって鳩は戻ってきた。
そうだ! 母は強いのだ!!
困難はいつだってある。
それでもきっと
きみの笑顔は母が守って見せるから。
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(2021年の夏に描いた作品です。完成品は色鉛筆で文字を入れています。我が家の窓辺に巣を作った山鳩を見ていて思ったことです。この時は抱卵に失敗してしまいましたが、翌年は成功。雛が巣立つところまで見守りました。その様子はブログでご紹介しています)