ヒミツのはなし
人はヒミツを知りたがる。
例にもれず、ワタシもそうだ。
ゴシップニュース、大好き。
電車に乗れば、週刊誌の中吊り広告を
キョロキョロと探してしまう。
ただ、つまびらかにした途端に、興ざめることってないですか?
覆面レスラーの素顔とか。
アイドルの汚部屋とか。
着ぐるみの中の人とかとか。
秘すれば花。
世阿弥が書いた能の本に、そんな言葉があるようです。
多くの人を惹きつけるためには
ヒミツにすることも必要だっていう意味らしい。
そういえば、“寅さん”を演じた渥美清は、
私生活をいっさい明かさなかったって聞いたことがある。
これも“秘すれば花”の精神かもしれないな。
キレイな“花”を見ていたいのなら、
ヒミツをあえてヒミツのままにしておくってことも
大切なんですよね、きっと。
見ていたいのなら。