3番目の風、そして卒業
今までとは違う向きに吹き抜けろ
乃木坂46の3期生楽曲の歌詞の一部だ。
乃木坂46が結成されて10年、結成からあまり時間を置かず2期生も加入しているのでほぼ同じ時を過ごしている。
3期生が加入したのは、結成から約5年経ってからの事。
5年も経てば大抵の組織はマンネリ化してくると思う。
そんな中、この歌詞のインパクトはとても大きいのではないだろうか。
同じ方向に向いて更に力を加えていくのでは、今までとは違う向きに行く。
そこに経験とか、過去のデータは関係ない。
観測史上最大風速初めての存在になろう。
間違いなく3期生の加入、そして活躍はとても大きかったのではないだろうか。
加入から5年、12で活動してきた中で3期生からは初めての卒業メンバーとなる大園桃子さん。
寂しい気持ちはあるだろうし、3期生のファンはまだまだ卒業とかは大丈夫だろうと思っている人は多いのではないだろうか。
ただ一息置いて考えてみるとこれはとてもすごい事で、企業の新卒は3年で30%が退職する言われることもよくある。
5年が経って退職率0%なんて企業はなかなかないのではないだろうか。
しかも一般的な職種よりも恐らく大変で特殊であろうアイドルという仕事で。
ただ3期生でもそろそろ卒業メンバー出てきてもおかしくはないだろうという事実は受け止めなければならないことは確かでもある。
なぜなら3期生は確実に使命を全うしているからだ。
3期生の使命、そうそれは「光」を作る事。
そしてその4番目の光は着実に実力をつけ、成果を出し始めている。
27th、28thシングルと連続してセンターに立ったのは4期生だ。
この「風」が作った「光」という存在はとても美しいと思う。
そしてなお5番目の存在も出てこようとしている。
これはこれで楽しみで違う向きに吹き抜けて来た風が徐々に止んでいくのか、また新たなる方向に吹き抜けて存在感を見せつけるのか。
ただ現時点では3期生は未だ衰えない強い風だし、そんな中の主要メンバーの卒業というのは意外でもあったというのが率直な感想だ。
もちろん表の輝きの反面、裏の大変な部分は多いのだろう。
むしろもっと早くに卒業すると思っていた人もいるのかもしれない。
「推すことはできなくなるけど、応援し続けることは出来る」と本人が言っていた。
多分、光を作った風は新たな場所で新たな方向でそよ風となって吹いているのだろう。
ファンはどこかで吹く風を応援し続ける事が彼女に対してできる事だ。
そして、風が作った4番目の光は5番目の存在をどのように導いていくのだろうか。
これからも彼女たちの活躍から目が離せない。