大塚愛の弾き語りLIVEを観て
一日経った今も微かな余韻を味わっている。
昨日のAIO PIANO vol.8(大塚愛のピアノ弾き語りLIVE)のトキメキが今も忘れられない。
甘くてほろ苦くて黒い食べ物がやり取りされる日に横浜のビルボードでしかもフィジカルで開催されたんだけど、こんなにも始まる前から楽しみでワクワクしたのはたぶん、初めてだと思う。
それもそのはずで、一番メディアに出てた頃、自分は高校生で、尚且つCDとかも買ったりするぐらいのファンだった。
その頃は高校生という事もあってLIVE等で実際に見る事はなかったんだけど長い年月を経てこうやって一目見れたのは嬉しいじゃ表現出来ないくらいだ。
LIVEが始まってステージに立っている姿を見ているとメディアにたくさん出ていたあの頃の若さはないけれど、可愛さや元気さは変わらず「大塚愛」だったし、あの頃の歌を唄うとその当時が振り返ってくるし、なんなら始まってすぐ半泣きになってしまったし。
もちろん中には知らない歌も多かったんだけど、それでも聞き入ってしまう魅力が確かにそこにはあったような気がする。
こうやって文章を書きながら思うのは、あんなに感動したのに意外と言語化するのは難しくて、本当の感動は言葉では説明できないエモーショナル性があるという事。(ただ単に語彙力の話かもしれないが)
ビルボードっていうのもめちゃくちゃよくて、LIVEって二時間立ちっぱなしで、尚且つ騒いでたりすると疲れるなって思ってたんだけど、カウンターに座ってお酒を飲みながら音楽を楽しめるというのは今まで経験した事のは喜びだった。
また今回思ったのは、大塚愛はシンガーソングライターではなく「クリエイター」であるという事。
SNSのプロフィールにも書かれてある「創りや」という言葉がまさにぴったりだと思った。
他のアーティストと違ってクリエイターであるという事はとても強みで、例えばTikTokだったりインスタのリール機能やIGTVに適応させる事ができるという事。
そこら辺がしっかりとした枠がないと活躍の場を広げる事ができない他のアーティストとの差別化であると思う。
だからこそ数年経った今でも味があったり、深みが増してるんだろうなぁと。
音楽って本当に面白くて、ただ音楽を聞くだけじゃなくて、音楽ってその当時の思い出とかと結構紐づいてると思うんだよね。
この曲を聞いてた当時はこういう事で悩んでたなぁとか、あの曲を聞いてた時は誰の事が好きだったなぁとか。
物だって人だって古びていくのは当たり前だけど曲と共に一定の鮮度を保ちつつ思い出を保存できる音楽はとても凄いと思う。
最後に。
老いていく中で、高い声も出しづらくなって、輝いていたあの頃と同じとは言えないかもしれないけど、イントロが流れた瞬間に「青春」が一瞬にしてフラッシュバックする大塚愛サウンドはやっぱり素敵だと思った。