乃木坂46と言葉を考えていく
最近、卒業が多いなぁと思いながら人間に新陳代謝があるように、組織にもまた世代交代というのは付き物だから必要不可欠なものなのかなと感じる。
幸いなのは自分の推しではないという事だけ。
今回は乃木坂46と言葉について思った事を書いていこうと思う。
外国語は分からないから偉そうな事は言えないけど、日本語は同じ意味でも表現の仕方がたくさんあるように感じる。
例えば「相手」を表現するだけで、あなたなのか、お前なのか、貴様なのかあんたなのかで第三者の受け取り方は良い方にも悪い方にも違ってくるという事。
そんな中で乃木坂46のメンバーはおそらく受け取り手側を尊重するような言葉遣いというのを意識してやっていると思う。
どんな所にそう感じるかというと、「させて頂いている」とか「してくださっている」を結構多用している所だ。
多用し過ぎているあまり時々おかしな敬語みたいな話し方になっている時もあるが、丁寧に話そうとしている気持ちは伝わるから悪い気はしないのだろう。
「〇〇の仕事をさせて頂いている」とよくメンバーの方々が口にしているのをメディアを通してみるが、誰だって「させて頂いている」と言いたくなるほどの仕事をしている人はそう多くはないんではないだろうか。
ましてや一般会社員ではなくアイドルだ。カエルを持ったり、ヘビを巻かれたり、ヒット祈願で過酷な事をやったり。
そういう場合、大抵の人は「〇〇の仕事をさせられた」と表現するのではないだろうか。
「させられた」とまでは表現しなくても「〇〇の仕事をしている」とか「周りの人が手伝ってくれる」と表現するのが割と耳にする話し方であって、させて頂いているとか、くださるのような表現はなかなか使わないように思う。
ただやはり丁寧に話された方が受け取り手側は気持ちが良いものだし、印象も良くなるのは事実ではないだろう。
印象が良ければもちろん仕事の依頼も多くなるかもしれないし、ファンも増えるかもしれない。
そしてその丁寧な言葉遣いを徹底しようとしているのも凄みはある。
なぜ徹底しているように見えるかというと、最初は普通に喋ろうとして途中から丁寧な話し方に直してまた話を始めるという光景をよく見ているように感じるからだ。
そんな過剰にならなくても普通に敬語が使えていたらそれでいいんじゃないのか。そう思う人だってたくさんいると思うが、やはり徹底した丁寧に話す姿勢というのは誰だって気持ちよく感じるだろう。
これは会社の中でも意識して使ってみると面白くなりそうな気がする。
「仕事を手伝ってくださってありがとうございます」とか地味な仕事依頼された時でも「この仕事をさせて頂いて感謝しています」とか。
たかが言葉と思うか、されど言葉と思うか。