テクノロジーの力で、暮らしにとけ込む新たな保険体験を- Finatextグループ保険事業の取り組み
8月24日に、Finatextグループ子会社のスマートプラス少額短期保険から
産前・産後ママ向け医療保険「母子保険はぐ」をリリースしました。
(リリースはこちら)
私自身、「事業を通じて、人々の生活をちょっとよくしていくことに、貢献していきたい」という思いでFinatextに入社し、
そこから約1年半、イチから仕込んできた事業がやっとスタートラインに立てました。
(備考:私がFinatextに入社した理由はこちらの記事にまとめています)
そこで今回は、Finatextグループの保険事業で目指す方向性について、ご紹介したいと思います。
(注:この内容は、私河端が2020年2月12日にInsurTech Startup Meetupでお話しした内容に一部加筆して記事化したものです。)
はじめに:Finatextグループご紹介
2013年末創業で現在6歳の会社です。
日本だけでなく海外でも事業を展開しており、
これまでは主に、証券・投資系のサービスを展開してきました。
我々のグループミッションは「金融を”サービス“として再発明する」です。
業界への問題意識として、
「金融がわかりにくい・とっつきにくいものになってしまっているために、金融が果たすべき社会的役割・使命を果たしきれていないのではないか?」ということを抱えております。
逆に言うと、わかりやすくて身近な金融サービスを作ることで、金融はもっと人々の生活や人生に役立つのではないか、と信じて事業を行っています。
Finatextグループが保険事業を通じて実現したい姿
商品・販売・手続きに渡る
保険のすべてのプロセスを、今一度、お客様視点で見直すことで、
新たな保険の顧客体験を作っていきたいと思っています。
具体的には、こんなイメージです。
グレーの四角にあるような、ライフイベントやライフシーンを支えるサービス(例えば、結婚だと情報サイトや、旅行や映画だと情報サイトや予約サービスなど)の利用体験の中に溶け込んだ形で保険が提供されるようにしていきたいと思っています。
それによって、サービス利用やライフシーン・ライフイベントにまつわる、
ちょっとした不安やためらいを払しょくして、生活をより前向きに充実できるようにサポートしていきたいと思っています。
なので、保険商品としては、
従来の死亡、がん、自動車、火災といった、単価の大きいものよりは、
その周縁のニッチで小さな商品を中心に提供していくことを考えています。
スキームとしては、先ほどの円を縦に並べたイメージです。
toCの生活サービスと、それにあった保険商品を用意し、
システムを通じてシームレスに提供していきます。
保険事業の現在の取り組み
Finatextグループとして、今、取り組んでいることは大きく二つあります。
一つは、保険を生活サービスに溶け込ませる仕組み「保険クラウド(基盤システム)」の開発です。
これは、これまでも様々なFintechサービス・システムの開発実績がある株式会社Finatextが開発しています。
多種多様な保険商品が扱えて、外部のサービスにシームレスに埋め込めるような仕組みを作っています。
スマートプラス少額短期保険株式会社の基幹システムも、もちろんこれを利用していますが、
外部企業様にシステムだけを提供していくことも考えています。
もう一つは、困りごとにきめ細かく応える、
マイクロ型の保険を提供するための少額短期保険会社の立ち上げです。
Finatextホールディングス傘下に、
スマートプラス少額短期保険株式会社を立ち上げ、
第一弾商品として、妊娠~子育てに渡ってサポートする女性向け医療保険「母子保険はぐ」を8月24日にリリースしました。
(「母子保険はぐ」についてのご説明資料はこちら)
「母子保険はぐ」についての詳細説明はここでは致しませんが、
ご関心ある方は、よろしければこちらをご覧ください。
母子保険はぐサービスサイト・note・Instagram・Twitter
チャレンジ
1.保険クラウド、2少額短期保険会社、それぞれのチャレンジを以下のように考えています。
1.保険クラウドのチャレンジ:柔軟性と拡張性の担保
「柔軟性・拡張性」にも二つの意味合いがあります。
一つは、外部接続の柔軟性・拡張性です。toCサービス側・保険会社側ともに、多様なプレーヤーの間をいかに断絶なくつなげるようにするか、という視点です。
もう一つは、将来進化への柔軟性・拡張性です。商品はじめ将来の保険ビジネスの進化に、いかに対応できるようにしておくか、という視点です。(こちらの方が技術的にはより重要で難しいと思っています)
例えば、すでに出つつあるP2P型保険はじめ、リスク細分化、保障のマイクロ化、ダイナミックプライシングや、新たな保障など、
今後、保険の仕組み自体が進化していくので、予測可能な部分だけでなく、現時点では予測しきれない未来にも対応できるようにしておく必要があると思っています。
実際、この保険クラウド上で販売する商品として今回リリースした「母子保険はぐ」も、保険商品としては結構新しい設計を取り入れていて、
システム的には相当難易度の高いもののようだったですが、
それでも、かなりの短期間できちんと載せて実装することができています。
(保険の基幹システムとしては、相当斬新な発想・設計で、優れたものだと自負しております。)
2.少額短期保険会社のチャレンジ:顧客中心主義の徹底
これは言葉で書くと、ものすごく簡単ですが、本当の意味で「徹底」するのは相当難しいと思っており、究極的にはこれをやり切れるか否かが、我々の存在意義を果たせるかを左右すると思っています。
少し補足すると、我々は下のイメージの右側のスタンスを徹底することを大事にしています。
どうしても、供給側にいると、
「こうした方が、利益を出しやすい」
「営業の売りやすい商品をいかにつくるか?」
「従来、こういうやり方でやってきた」
といった議論が多く出てきて、
ともすると無意識のうちに左側の思考に寄っていってしまいます。
私たち自身も、ふとした瞬間に、
左側の頭で考えたり議論してしまうことがありますので、
そうならないように、いかにしつこく、一人ひとりが意識を高めて、
右側のスタンスにこだわり続けるかという点に重きを置いています。
保険業界でFinatextグループが果たしたい役割
最後に、意気込みを書かせていただきます。
「InsurTech」ということばを、「Insur」と「Tech」に分けて考えたときに、
我々は、「Tech」側から新しい価値を仕掛けていくプレーヤーだと思っています。
つまり、Insur側=保険の枠組みそのものに変革を起こしにいく、という動きよりは、
Techとユーザー目線から、既存のInsurの仕組みがもっと世の中に役立つようにしていく動きをすることで、日本の保険業を少しでもアップデートしていければと思っています。
最後に恒例の宣伝です
この度Finatextグループは、保険事業に本格参入を果たしました。
しかし、
保険が人々の生活に溶け込むために、そして、保険がもっと人々の生活に役立つために、
今やっと、スタートラインに立った段階です。
これからどんどんビジネスを加速して、目標を実現していくために、
エンジニア・テック系職種~事業開発・推進系職種まで幅広く、
志を一緒にしていただける方を積極募集しています。
*現在は、保険商品をスピーディに開発していくために、商品開発経験のある方を特に積極募集しております
まずはカジュアルにお話ししたり、会社の様子を知っていただくだけでも構いませんので、ご関心あれば是非お気軽にご連絡ください。
▼採用サイトはこちら
https://finatext.com/ja/career
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