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Finatextグループの保険事業について ~SaaSによる保険DXへの挑戦~

Finatextグループ保険事業責任者の河端です。
ここでは、Finatextグループへの入社を少しでも考えてくださっている方向けに、弊社保険事業の概観について、ご紹介したいと思います。
保険・金融領域未経験の方も大歓迎ですので、少しでもご関心お持ちいただけた方は、お気軽にご連絡をいただければと思います。

自己紹介

新卒では広告代理店に入社し、その後コンサルティング会社を経て、2019年2月にFinatextに入社しました。
私自身もFinatextに入社するまでは、保険や金融領域での経験はほとんどなかったのですが、Finatextグループの掲げる「金融を“サービス”として再発明する」というミッションに共感し、入社しました。

詳しい経緯にご関心をお持ちいただけた方は、以下リンクの記事も是非読んでみてください。

Finatext入社後は保険事業の立ち上げに奔走し、そのまま現在まで保険事業の推進に関わっています。

Finatextグループと保険事業の紹介

では、Finatextはどんな会社で、どんな事業をしているのか?
そして、保険事業ではどんなことをやっているのか?
について、ご紹介させてください。

Finatextグループの紹介

Finatextグループは、2013年末に設立されたFintech企業です。
「金融を“サービス”として再発明する」をミッションに掲げています。
どこか小難しくて、堅苦しくて、とっつきにくい金融(投資や保険など)を、ユーザー目線で便利でわかりやすい形で提供することで、もっとくらしに身近なもの・人生に役立つものにしていこうとしています。

事業としては、主に
・金融インフラストラクチャ事業(金融システム基盤や金融機能の提供)
・ビッグデータ解析事業(消費等のビッグデータ解析・活用)
・フィンテックソリューション事業(金融サービス・アプリ開発)
の3事業を展開しています。

その中で保険事業は「金融インフラストラクチャ事業」に入ります。

保険事業の紹介

保険事業においても、グループのミッションである「金融を“サービス”として再発明する」を軸に事業を推進しています。

商品・販売・手続きに渡る保険のすべてのプロセスを、今一度、お客様視点で見直すことで、新たな保険の顧客体験を作っていきたいと思っています。

これを実現するために、ライフイベントやライフシーンを支えるサービス(例えば、結婚だと情報サイトや、旅行や映画だと情報サイトや予約サービスなど)の利用体験の中に保険が自然と溶け込んだ形で提供されるようにしていきたいと思っています。
(昨今は「Embedded Insurance(組み込み型保険)」と呼ばれています)


そのために、Finatextグループ保険事業で取り組んでいることは大きく二つあります。
下の図は、上の円を開いて縦に並べたイメージです。この図に沿って、保険事業の2つの取組みを紹介します。



取り組みの1つめは、保険会社(スマートプラス少額短期保険)の運営です。身の回りの困りごとにきめ細かく応え、前向きな行動を後押しするための保険を開発・販売しています。

2つめは、保険を生活サービスに溶け込ませる仕組み(保険クラウドInspire)の提供です。このシステムは、Finatextグループのスマートプラス少額短期保険だけでなく、他の大手保険会社や少額短期保険会社にもご利用いただいています。(SaaSビジネスとしてサービス提供しています)

以降では、新しいメンバーを積極的に募集している「保険クラウドInspire」の事業内容について、詳しくご紹介したいと思います。

保険クラウドInspireの紹介

向き合う課題

現在、保険クラウドInspireの主なサービス提供先は、保険会社や保険代理店です。

保険業界でもDXの取り組みは活発化しており、多くの保険会社や保険代理店が
「保険をデジタルサービスに溶け込ませて提供する」
「保険の販売や契約後の手続きなどの顧客体験をデジタル化する」

といった取り組みを始めています。

この取り組みは、まだ「正解」や「正攻法」はありません。試行錯誤をしながら、答えを探っていく段階にあります。こうした新しいチャレンジを前にすすめるためには「小さく生んで、成功と失敗を重ねながら、徐々に大きく育てていく」といったアプローチが必要です。

しかし、ここでこの取り組みの大きな足かせになっているのが「レガシーシステム」です。保険会社のビジネス基幹システムは、数十年間の増改築を繰り返してきたために複雑巨大化してしまっており、軽微な改修でも多大な費用と時間を要することが珍しくありません。新しいことをしようとすると大きな投資がかかるため、最初から大きな成果が求められ、失敗も許容されにくい状況です。
これが、「小さく生んで、成功と失敗を重ねながら、徐々に大きく育てていく」というDXの新しいチャレンジに必要不可欠なアプローチをしにくくしています。

そこで、Finatextグループは、軽いシステム(保険クラウドInspire)を提供することで、保険業界のDXの取り組みの後押しをしようとしています。

保険クラウドInspireの特徴

保険クラウドInspireは、一連の保険販売のプロセス(保険の申込み受付から保険金支払いまで)をワンストップで行える保険ビジネス基幹SaaSです。
保険会社や保険代理店が、既存システムの横に「出島」のような形でこのシステムを利用したビジネスを立ち上げることで、レガシーの制約に縛られない新たなチャレンジをしてもらおうとしています。

保険クラウドInspireは、デジタルネイティブな保険商品をスピーディにリリースしていけるように作られたシステムで、主に以下のような特徴を備えています。

1.独自のデータベース設計で、どんなトリッキーな保険商品にも対応
これまでの保険システムにはない独自のデータベース構造を持っています。
それにより、他のシステムでは対応できないような、これまで世の中に存在しなかった新奇な保険商品も扱うことができます。

2.SaaSモデルで、進化し続けるシステム
保険クラウドInspireは、原則として「シングルアプリケーション・マルチテナント」のSaaSとしてサービス提供をしています。これにより各社別のメンテナンスコストを抑えながら、Inspireの仕組み自体を進化させ、その進化の恩恵をすべてのSaaS利用者に提供できるようにしています。
SaaSとして保険業務に必要な基本機能はすでに備わっているため、通常の新規システム開発と比べて、初期費用・導入期間共に大幅に抑えることができます。

3.外部連携や機能追加の柔軟性・拡張性
保険をデジタルサービスに溶け込ませて提供したり、デジタルを活用して新たな顧客体験を提供したりするためには、外部のシステムやデータベースとの連携は不可欠です。そういった外部システム連携や新たな機能の追加・カスタマイズも可能な構成になっています。

保険クラウドInspireの導入実績

保険クラウドInspireは、2020年9月に正式リリースし、その後、複数の保険会社・保険代理店に導入いただいています。
2022年2月現在のグループ外の導入事例(導入合意含む)をご紹介します。

  • あいおいニッセイ同和損害保険株式会社様

  • 丸井グループ 株式会社エポス少額短期保険様

  • ニッセイ少額短期設立準備株式会社様

  • エムエスティ保険サービス様

受賞歴

保険クラウドInspireは、保険業界のDXを促進する国産ソリューションとして、日本のFintech / Insurtech界隈でも大きく期待されており、「Japan Financial Innovation Award 2021」や「FINOPITCH 2021」でも受賞しています。

今後の事業発展に向けた展望

保険クラウドInspireの事業はまだまだ走り出したばかりです。
今は、導入拡大を図りつつ、導入企業様のニーズに向き合いながら機能改善や機能拡張を進めている段階です。この数ヶ月間でも大小様々な機能が追加され、これからも進化を続けていきます。

SaaSとはいえ、現時点では、サービス導入には多少の開発(コーディング)や導入支援の稼働が必要な状況です。今後は、更にパッケージ化・セルフサービス化を進めることで、導入企業様がより早く・簡単に導入・利用できるようにしたいと考えています。

ご関心をお持ちいただけた方へ

まずはカジュアル面談だけでも、メッセージでの質疑だけでも大歓迎ですので、少しでも気になった方はお気軽にご連絡をください。

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