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感動の言葉づかい✙表情

女風のお兄さん|性のメンタリスト さんのこの記事があまりに面白く、そして、私の強烈な体験を思い出させてくれたので、筆を執って(キーボードを叩いて)います。

 記事の面白さは、是非、読んで味わってください。登場する言葉遣い(言い回し)は素晴らしいものばかりですが、私的に特に気に入ったのは

 ※ヘアカットが「守りファンキー」

 ※用意したホテルが「カプセルホテルだけどファーストクラス」

の2つです。「守りファンキー」にカットしてもらいたくなります。「カプセルホテルだけどファーストクラス」には、ホテルを取ってくれた人のお茶目な好意がこもっていて、実に微笑ましい。

で、私が遭遇した言葉遣い(言い回し)ですが……

 先日、あるクリニックを予約して出向いたところ、なんと、予約時間から1時間半も待たされたのです。私は大人しいので「じっと我慢の子」していましたが、受付にブツブツ言いに行く人がいる一方、診察券を出しつつ待合室を見回し「1時間だね」と見積もり「じゃ、ちょっと用事」と出て行く強者もいて面白かった。面白かったのですが、診察が終わったころにはヘトヘトでした。

 支払を済ませ次回予約をする段になって、驚きが待っていました。受付の女性が10分刻みで時間を提示してくるのです。

私、思わず、彼女の手元の予約表を見ました。すると、確かに、1時間に6枠ある!

「診察時間って、10分なんだ」

と声に出して驚き呆れる私に、二十代前半に見える受付の女性が返してくれたのが

予約的には10分ですという言葉+まったく悪気のないピュアな笑顔

でした。

 これ、言葉だけだったら、悪印象しかなかったと思うんですよ。でも、そのときの彼女の笑顔が良かった。私の拙い筆では描写できず残念でならないのですが、ともかく、怒りとか悪印象とか、そういった邪悪なものをすべて打ち祓ってしまう、濁りのない素敵な笑顔だったのです。

 そして、彼女的には、それで良かったのだと、私は思います。すまなそうな顔をする必要なんか、全然ない。
 だって、10分刻みはクリニックの院長がビジネス的に(医も算術)設定したことで、それを守らないのは担当医の勝手で(守らないことで患者のメリットになる面も否定できない)、どちらも彼女の力の全く及ばないことです。ニュートラルかつ無邪気にニッコリ笑うのがベスト対応です。
 
 後でわかったのですが、彼女は、自分の力が及ぶところでは、実に患者想いでした。私が満喫で時間をつぶしているところに電話をくれて、見積もりよりも早く診察が進んでいると教えてくれたのです。

 結局、私がいちばん感動したのは、彼女の物事に臨む姿勢……のようなものかもしれません。

 ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。


 



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