二度目の出雲に旅した話
10月21~23日、出雲・松江旅に出かけた。
出雲には3年半前にも出かけたことがあって、その時は土日を使って1泊2日の弾丸ツアーだったのだけど、今回は少しゆとりを持たせて2泊3日に。
旅の荷物はできるだけ小さくまとめたい派なので、着替えや洗面道具なんかを入れる小ぶりのボストンバッグ+散策中の貴重品入れにショルダー、という出で立ち。
1日目の話
有休消化中の私にとっては毎日が休日なのだけれど、世間にとっては即位礼正殿の儀にあたる22日以外は平日、特に初日は月曜日、ということでまず羽田にたどり着く途中で人身事故やら何やらで電車が止まってしまっては困ると思い、早めに家を出た。
…まあ、こういう時というのは道中何も起きないんだよな、うん。基本的に移動には余裕を持たせたい人なのだけど、さすがに出発3時間前に着くのは早すぎた。空港に着いてからゆっくり朝ご飯をいただいたけど、それでもまだ2時間弱余る。
待合ロビーにはどこかの女子校生らしき集団がたむろしていて、もしや同じ飛行機か、ほぼ団体用じゃないかと身構えたりもしたのだけど(うるさいの苦手)、隣の搭乗口から出る別の飛行機に乗っていった。修学旅行だった模様。
あとすごく個人的なことでどうでもいいけど、ANAって何で出雲に飛んでないんですかね…(普段はANA使いの人)。前に出雲行った時についたJALのマイルもとっくに消えたしさあ…。今回のもまた何もできずにそのうち消えるんだよ…。
さて出雲空港に着いて。
到着後の乗り継ぎ時間を考えてボストンバッグも機内持ち込みにしてあったので、そのままバス乗り場へ。の前に「縁結びパーフェクトチケット」を購入。3日間有効なので使い倒すつもり。出雲市行きの連絡バスに乗って出発。30分ぐらいかけて到着し、すぐに駅近のホテルに荷物を預けにいった。
初日の観光先は出雲大社周辺。バスで移動。あいにくの曇りだったけれど(ちなみに前回出雲に来た時は、バス移動中どんより曇りだったのが出雲大社に着くと雲一つない晴天で感動した記憶がある)やはりどこか澄んだ空気というか、神聖な気持ちにはなる。
御朱印をいただいて、お守りを買って、何だかよさげなおみくじの内容にそわそわしつつ、新しく付け替えた神楽殿の注連縄を凝視して、それからお隣の古代出雲歴史博物館へ。年明けにはトーハクで出雲関連の特別展があるので、出品のためもうすぐ一時休館になるそう。館内にあるカフェで昼ご飯。
その後、出雲大社の正門前を通って西へ。神迎の道をてくてく歩いて稲佐の浜へ。前回の出雲旅では大社からバスで日御碕灯台へ向かったので、ここには来なかったのだ。
南国土佐の生まれなので山や海を見ると俄然生き返った心地ぞする、な心境なのだけど、さほど信心深くない私でも「ここマジで神様来そう」と思うぐらいには神妙な面持ちになった。ちなみに10月なので島根は神在月だけど、神在祭直前でも神様はいるんだろうか、と思ったり。
引き返して、途中ちょっとした山に登って予定外の寄り道なんかもして、正門前まで戻ってきた。この時点で17時近い。神門通りをうろつきたかったのだけど、すでに店じまい始めてる店もちらほら…お土産買えず、無念。
出雲大社前から一畑電車を乗り継いで出雲市駅へ。
ホテル入りしてスマホの充電がてら少しのんびりして、それから晩ご飯へ。
前回来た時も同じホテルだったのだけど、晩ご飯も同じ店にしようと思い、18時の開店まで待ってホテルを出た。やっぱ旅先のうまいもんは食べたいよね、ということで出雲そば。
2日目の話
ホテルは朝食付きにしてあったので、開店直後に食べに行った。バイキング形式。
この日は玉造方面へ向かう予定で、前もって旅程を立てた段階では天気が微妙だったので、少しゆとりを持たせて早めにホテル戻りのつもりでいた。が、1日目よりもいい天気ではないか…と。折りたたみ傘はホテルにおいて出発。
ちなみに世間では、この日は即位礼正殿の儀にあたる22日。東京は雨だ何だ晴れた虹だとTwitterのタイムラインでも色々言われていたね。
出雲市駅から山陰本線で玉造温泉駅へ。タクシー送迎をお願いして、いずもまがたまの里 伝承館へ。前にこのお店で買ったストラップの石部分が切れてしまったので、新しいものを購入。
伝承館から温泉街にも無料送迎あるのだけど、なぜか今回は30分ぐらいかけて歩いた。温泉街に入って割とすぐ、通りがかった店の張り紙に「しじみマドレーヌ」とあって何じゃそら、と思っていたら後ろを歩いていた二人組も「しじみマドレーヌ…!?」と。考えることは皆同じなのか。
前回来た時に姫ラボで買ったハンドクリームがいたく気に入ったので(つけてすぐさらさらなのに潤うという、仕事で紙を扱う私にとってはまさに理想的な一品)今回もお買い上げ。あと最近地味に石けんジプシーしてるので、試しにお買い上げ(人気ナンバーワンらしい)。今ある石けんが切れたら使うつもり…気に入ったら通販もありかなあ。
湯薬師広場で美肌温泉ボトルに温泉水を詰めてみたり、どっちが長く浸けてられるか足湯チャレンジしてる女子二人組を橋の上から眺めたり(すっごい熱いらしいので猫肌の私は浸からなかった)、玉作湯神社で伝承館で買ったグッズに願掛けしてみたり。
一通りうろついてまだ12時前だったので、例のしじみマドレーヌを売ってるお店まで戻ってお土産に買って、松江駅までバスで移動。そこからさらにバスを乗り換えて八重垣神社まで。鏡の池で占いしたけど、沈むまで5分ちょっと。はてさて。
この時点で14時ぐらい。めちゃくちゃいい天気なのにそのままホテルに戻るのもなあと思い、急遽バスで松江しんじ湖温泉駅へ。そこから一畑電車で1時間ほどかけて出雲大社駅へ。宍道湖おっきいね! あと平地でスイッチバックあるの知らなくて、ちょっとびっくりした。
というわけで、前日にはあえなく敗北した神門通りリベンジしてきました。食べ歩きと、欲しかったお土産をゲットして、再び電車に乗ってホテルへ。
なお、しじみマドレーヌ。しじみの形をしたマドレーヌで、レモン味以外はしじみエキスが微量に含まれるそう…私の舌ではわからなかった。
3日目の話
最終日は松江方面へ。というか小泉八雲記念館に行けたらあとは軽くうろついて早めに空港に行く、という感じのほぼノープラン。
前回も武家屋敷うろついた(しかも歩きメインだったので松江駅に戻る時に若干道に迷った)のに、なぜか行かなかった八雲記念館…。映像紹介もわかりやすかったし、一人の人物の記念館でこれだけ展示が充実してるって凄いなあと。隣にある旧居にもお邪魔した。
しかし本当に最終日の旅程を「小泉八雲記念館に行けたらあとは成り行き」にしてあったので(松江城は前回登ったのと先の2日間でかなり歩いて疲れたので今回は見送った)手持ち無沙汰になり、早めの昼ご飯先を探し始める。
結局、駅まで戻って軽めの定食を食べて連絡バスで空港へ移動した。この時もやはり出発3時間前到着。何なんだ。
帰りは特に時間の制約もないのでボストンバッグを機内持ち込みにせず預けたのだけど、さて夕方出発の便までどうしたものか、どこかでデザートでも…と探したところ、おいしそうなホットケーキのあるお店を見つけたので入ってみた。めっちゃでかいトッピングでびっくりした。おかげで満腹。しかし苦手な生クリームががっつり使ってあったので、その後少し気分が悪くなった。
とっとと保安検査場も抜けて待合ロビーでうたた寝しつつ(さすがに2日歩き回って疲れたのと何だかんだ早起きで眠かったらしい)、無事飛行機にも乗り…到着時間にはすっかり暗くなっていたのだけど、上空から見る街の明かりがきれいだった。普段は日中にしか飛行機移動しない人なのでかなり新鮮。
今の仕事(といってももうすぐ辞めるんだけど)に就いてからふらふらと国内旅行をするようになったのだけど、裏を返せば出雲はきっと今の仕事してなかったら行く機会なかったかな、と。憧れだけで終わるか、そもそも行きたいと思っていたかどうか。
他にも行きたいところはいくつかあるのだけど、しばらく大きな休みがとれなくなるのでまた落ち着いた頃にでも。
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