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文豪缶詰プランに参加してみた話

いやもう、タイトル通りです。
行ってきたので簡単なレポなど。

文豪缶詰プランとは


旅館鳳明館サイト
(2020.8.23補足)以前リンク張っていたURLが削除されていたので、旅館のメインページにリンク張り直しました。こちらから「文豪缶詰プラン」をご参照ください。
オプションの合番がダブってますよ、とかそんなこともちょっと思ったのだけど、ただひたすら「面白そうだし家じゃ誘惑が多すぎて作業が進まん」ので、週末の1泊で予約を入れた。

数日後に予約確認のメールが届き、ヒアリングフォームに記入してくれという。
ヒアリング内容は「当日何と呼べばよいか」「希望のオプション」「今回の作業内容・目標」など。
本名呼ばれるのも何だかなあなので、普通に一次創作の時のPNの姓だけ書いておいた(名前の方は読みにくいっしょ…Twitterだと相手に誤字されることもあるし一応自衛した)。
オプションは、ほんと「ただひたすら邪魔されずに原稿したい」というのもあって、シンプルに朝食をつけたのみ。文机レンタルはちょっと惹かれたんだけど、お部屋にちゃぶ台あるっていうし「いらんかな」と。実用性をとった。
作業の目標は「新作小説のプロット完成、できるとこまで初稿を進める」。一次創作か二次創作どっちの原稿にしようかまだ迷っていた段階だった。

予約をしたのが3月半ばで、それからあれよあれよとコロナが大変なことになり…お宿のそばで工事をしていたらしいのだけど、それも押してしまって宿泊当日にも音がするかもとのこと。この時点でお宿からは日程振替や鳳明館の他のお宿への案内なども提示されたのだけど、音がうるさいぐらいなら特段…と思ってそのまま。
その後、例の「不要不急の外出自粛要請」を受けてまた連絡があり。お宿としては1人でも予約者がいる時点でプランの中止はしないが、キャンセルや日程振替は受け付けるとのこと。
正直キャンセルしようか迷ったのだけど(なお今回はキャンセル料は不要とのことだった)やっぱり面白いもの見たさというか、好奇心が最終的には上回った感じ。あと原稿が不要不急かというとそういうわけでもないし家で捗らんから泊まりにいくわけで…というこじつけ(自分で言うな)。
宿泊前日に最終確認メールが来たのだけど、編集者チームの人数編成を変更するとあったので、やはり予約キャンセルなり振替なりあったんだなあと。

いざお宿へ

宿泊当日は「夏か!」というほど暑くて、でも翌日は雪予報も出ていたので着ていく服に迷う。あと翌日の服。天気悪くなるなら荷物はできるだけ減らしたいしな…と、無印の肩が痛くなりにくいリュックに頑張って詰めた。重かった。
オプションで翌日の朝食はつけたけど当日の夕食はついてないので、最寄り駅に着いてからコンビニで軽食を調達。ちなみに家からおやつを色々と、甜茶入り(重症花粉症なので)の水筒を持参している。
東大キャンパスの脇を通ったのは初めてだった(私に最高学府に入れるほどの頭はない)。この界隈って古書店多いのね。

大きな通りを途中で曲がるらしいと地図で予習していたのだけど、実際どこで曲がるのかよくわかってなくて。たまたま細道のほう見た時に道案内があったのでそちらへ。
少し歩くと工事の音が聞こえてきた。あーこれかあ、と納得。ちょっと古めかしい建物が右側にあって、どうやらこれが目的地らしい。角を曲がる。
出迎えたのは、企画者の公式Twitterでも上がっていたのと同じアレ。

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入り口に入ると早速編集者らしき女性が声をかけてくれて、本名を名乗る。…そういえばヒアリングシートにPN書いたのでそっちのほうがいいのかと名乗り直す。
下駄箱に各先生方の名前が貼られていて、そこに靴を入れると待っていたのはアルコール消毒。かなりブシャーッと手にやってくれた。梨汁か。
場所を移して、最初に喋った女性編集者からプランの説明とオプションの確認。ちゃんと名刺まで作ってあったよ…徹底してる。
なお支払いは当日現地でとのことだったので一応現金用意しておいたんだけど、カードも使えるそうなのでそっちにした。
トイレと風呂は共同で、部屋に向かう途中で大浴場の場所を案内してもらう。コロナの影響もあって各先生貸し切りにした模様。早めに行けばかぶることはないな、と思ったり。

部屋は8畳。奥に布団がすでに敷いてあって、手前にちゃぶ台。お茶セットもあって、お湯入りのポットが置いてある。あとお宿から「本日の茶菓子」とやらも。金庫や小さい冷蔵庫、卓上ライトも部屋に備え付け。あとドライヤーとテレビ。
今これ打っててふと顔上げて気づいたけど、部屋の電話がめっちゃ懐かしい奴だった。ジーコロ回す奴、で通じるかな…このタイプ最後に使ったの30年以上前だぞ私…。ここに翌朝モーニングコール(という名の進捗確認)がかかってくるのね。
まずは荷ほどきなど。ちゃぶ台にiPadとポメラをセットして、あと水筒とかお菓子とか。コンセント遠いかもなーと思って、USB充電用のACアダプタ(USBが4個同時にさせる奴)を念のため持ってきたのだけど正解だった。

15時過ぎて、ロビーの売店(編集者が作ったお店)に行ってみようと部屋を出て階段を降りたところに編集者ガチャ発見。1人1回まで。

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どうやら売店の商品は日によって違ったらしく、この日は御目当てのミレービスケットがなかった。折角なので別のものを購入。持ってきたお菓子もあるのに食べ切れるのか自分。

作業アンド見張りアンド風呂

宿泊前日にふと、二次のほうの原稿でネタの切れ端が浮かんでいたので、作業のメインはそっちのプロットを立てることにした。一応、一次のファイルとかも持ってきてはいたのだけど…鉄は熱いうちに打ちたい。
ちょっと薄い座布団に座ってみると、工事の音は背中側から聞こえるようになった。音に合わせて振動もついてくる…眠気覚ましにはいいかと、ひとまず17時にアラームをセットして、そこまで作業開始。スマホもテレビも封印。

1時間半ちょっと作業して、17時ちょい手前にプロットというかあらすじが一通り出来上がったので小休憩をとることに。いつのまにかこの日の工事も終わったらしく、音は止んでいた。ただちょっと肌寒い。
部屋の入り口は閉めてあるけど、窓は換気のため最初から開けてあったので閉めにいったところ、少し離れた外の道路に編集者を数人発見。
あ、これもTwitterで見た奴だ——離れたお部屋の先生を外から見張っていた模様。
これ当事者じゃなくても面白いな。偶然だけど、見れるとは思ってなかった。

窓閉めて、ちょっとTwitter覗いて、それからコンビニで買った軽食を夕食がわりに腹におさめて、とうらぶのイベントを走らせた(17時に手形補給されるから…時差通勤の関係で今回ほとんどイベント走れてない)。
その後大浴場へ。ローマ風呂貸し切りであったまる。浴衣はお宿で何度か着たことあるけど、丹前って初めて着た。でかい。けどあったかい。

また作業、そして1日目終了

風呂から戻って髪乾かして、再びポメラに向き合う。あらすじ一通りできたので、初稿にとりかかった。アラームは21時にセット。
この日は文アルのアニメの第1話先行配信とやらが20時からあったのだけど、「いや缶詰」ということで見送ったので、21時ごろに小休憩がてら配信を見たフォロワさんたちの反応をTLで漁ってみる。
…何か凄かったみたいだね? しかも好評だね?
放映始まってからも私は配信勢なのでちょっと羨ましい。
ちなみに今回の作業でやってるのは文アル二次の原稿です。文豪ゆかりの町のお宿で文豪の二次創作とは。イベント参加は当分ないけどとりあえず頑張る。

小休憩のついでにここまでの様子を一旦打ち込んでおこうと、今これ書いてます。ただ今22時半。
これ終わったら歯磨きしてもうちょっと作業してから寝ようかな…平日はいつも22時までには寝るようにしてるので、週末もあんまし夜更かしはしたくないんだけど。
日付変わるまでには寝て明日また朝から作業かな。
その後、歯磨きしに部屋を出たらこうなっていた。

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モーニングコールからチェックアウトまで

翌朝はアラームで6時に起きて、顔を洗ったり何だりしつつ6時半に例のモーニングコールが鳴る。ジーコロ電話の音はやっぱりけたたましいな。あと電話口の編集者のテンションが朝から高かった。
顔洗いに部屋出ようとして窓の外見たら雨が降っていた。割とみぞれに近い。都内は降っても練馬ぐらいじゃないかとたかを括っていたけど、もっと冷えたらこれはもしかするかも、という危険信号が頭にちらつく。

朝ご飯は7時からにしていたのだけど、お宿の方が部屋に運んでくれた。薄味だけど美味しかった。人が作ってくれるご飯はやっぱいいね。

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とうらぶのイベントをまた少し走らせたあと、1時間ぐらい原稿進めた。何だかんだで最終的に本文は7000字ちょいまで進み、半日弱の缶詰を思えば自分的には上々の成果である。
それにしても寒いなぁと思って窓の外を見にいくと、案の定ぼた雪が降っていた…。

10時少し前にチェックアウト。編集者から例の封筒を受け取る。お宿の方にも礼を言って、割と雪降りの中お宿を後にした。

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鞄がキツキツだったので折角の封筒折っちゃってごめんね。
まあまだ道路が濡れてるだけで積もってないからマシかな、とは思ったけど、最寄りまで戻ったら見事に雪国だったよ…川端もかくや。

そんなわけで2日目のレポを家に着いてから書き足しておしまい。
なかなか有意義な缶詰だった。
もうちょっとオプションつけても良かったかなあと思ったので、次回機会があれば(あと財布に余裕があれば)その辺も検討してみようかなあと思った次第。

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