何に勝ちたいのか。何に負けたくないのか【気ままな一人語り07/僕の仮説80】
■自分本位はタイミングと使い方
サッカーの醍醐味とは何か。
ふと頭によぎった。チームスポーツだから勝敗がある。選手や監督、サポーターをはじめ、多くの関係者はここに一喜一憂する。ただ、これは一般論にすぎない。つまり、客観的観点からの意見である。
当事者としてのモノの見方は違う。
勝敗としてはチームが負けようとも、ゴールを決めたり、試合に出場できなかったり、個人としてそれぞれに思いがある。だから、チームが負けても、個人として活躍できたら満足感は得られ、感情論は別軸を持つ。
今、あなたは何に勝ちたいのか、何に負けたくないのか。
ジュニアサッカーの指導において、この観点は重要なことである。おそらく日本人が思う『個の指導』とは、ここを指すものだが、大事なことは感情論だけを切り取らないこと。これがポイントだ。
チームスポーツの結果(成長)
→個のレベルアップ
この大前提を抜きにサッカー指導を語ると議論が歪む。サッカーの世界で優先すべきはチームであり、個の表現ではない。字面だけを読むと「自分を表現するな」に見えるかもしれないが、そうは書いていない。
ここから先は
3,696字
/
2画像
¥ 330
「僕の仮説を公開します」は2020年1月より有料になります。もし有益だと感じていただけたらサポートいただけますと幸いです。取材活動費をはじめ、企画実施費など大切に使わせていただきます。本当にありがとうございます。