ジュニア育成で重要なのは臨機応変なゴール設計【Weekly Column】
実力主義は詰め込み教育に近い
サッカーをはじめ、ジュニアスポーツでは価値観が多様化した現在も「実力主義が正義である」かのような物言いをする大人が蔓延っています。
実力は「プレーは物差しの1つ」でしかないにもかかわらず、すべての選手をそれで測り、大人がレッテルを貼ってしまいます。
選手にとっては迷惑でしかなく、そのレッテルは何年経っても剥がれず、選手に付きまといます。そのせいで、選手は正当な評価を邪魔されることも数多くあります。大人の偏った見方によって苦しむ選手は大勢います。
ジュニアの実力を語る上で、前提としてそういう責任が負うことを知る必要があります。
もちろんスポーツにおいて、実力という物差しはなくてはならないものであることも、1つの軸として存在します。ただあくまで軸の1つであって、実力主義が正義でも、正解でもないことを理解しなければなりません。
その上で、実力主義で生き残った選手が何を求められるのかを想像してみましょう。
目指す場所を地域から市区町村、都道府県、全国と設定されます。全国が標準になると、世界を目指せといわれ、次に世界の厳しさを問われます。世界が常態化すれば、次はベスト16の壁とまわりに目標設定され、それを超えたら優勝だといわれます。
一般的に語られるサッカーの実力主義とは、そういう内容です。
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