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地域クラブが持つ『共通認識』とは何か?【Weekly Column】

ジュニア指導は生きる術に通ず

2024年度の指導要項を作成しました。

目的はクラブが基準を持つこと、何が価値観かを共有することです。属人化からの脱却を訴え続けて5年が経過し、ようやくスタートラインに立つことができました。

ここにたどり着けた理由は、代表の理解と経験が伴ったこと、価値観を共にできるスタッフが集まったことです。時間がかかりましたが、「雨降って地固まった」感じです。

5年かかって実感したことは、子どもの育成とサッカー選手の育成とを区分することです。当然、区別しない方が効率的な指導ができます。

ただ区別せずに指導できるほど、日本のサッカー指導は成熟していません。いまだ体系的かつ構造的な指導要綱を具体的に提示できないJFAを見てもわかる通りです。

それゆえジュニアサッカーというカテゴリーで、どんなチームでも必要不可欠なサッカー指導が最低限行き渡るように独自に指導要綱を作成しました。

・スポーツをできる心技体(頭を含む)
・サッカーをプレーできる心技体(頭を含む)

私の中では、上記を区別しながら作りました。資料上では、意識しないと分かれていることに気づきません。そこも工夫しました。なぜならコーチによっては劣等感を抱くからです。

人間が社会の中で他者と交わりながら、楽しく自分の挑戦を行う。

この観点から行動指針とプレーする姿を言語化し、クラブ内で具体的に共有することから始めました。

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