【レポ】ssmonline #2に、参加しました。

お疲れ様です。inoです。
今回は、先日一部参加させて頂いた、ssmonline #2)の、参加レポートを執筆したいと思います。
宜しくお願いします。

まず、ssmjpの概要について。。。
以下を参照ください(大雑把w)。
https://ssm.pkan.org/

さて、今回はスペシャル会(運用会)でして
波田野さん、沢渡あまねさん、國武さんによる、パネルディスカッションが行われました。

togetter


https://togetter.com/li/1551591

各々の内容を僕のTwitter実況を中心に、肉付けして纏めていきます。
※togetterと、内容がかなり被っていますが…

パネルディスカッション"運用の価値"

ーー運用の価値とはーー
「サービスを継続的にデリバリすること」であり、運用業務の本質は
「事業継続性の実現」
「事業継続」に貢献しているかどうかで、運用の価値が決まる

ーー運用に対する見方/対価ーー
・(会社説明会やコミュニケーションの話題でよく出てくる、
 要求と成果物の違う木ブランコを出しながら)
 お客様の期待しているサービスと、提供しているサービスのギャップ問題
・後だしじゃんけん。さあ納品するぞー、という段階で急遽要求される
・運用に対して、ちゃんと費用/予算をもらえているか?
 他業務の片手間的に、ついでとしての扱いをされていないか?

ーーサービスカタログの提案ーー
・サービスカタログは社内、社外どちらでも
コミュニケーションの手段として有効
・業務を抽象化し、個人にしかできないことにしてしまうことで
属人化が進んでしまう。
・理解の及ばない、腹落ちしない部・人に対してどうするか

ーーゲートウェイーー
・その他で部長を部長を窓口に、
 上司をデフォルトゲートウェイにしちゃえ!
・サービスカタログは組織のミッションを決めるもの。(トップダウン)
 作業カタログは作業の一覧を網羅するもの。(ボトムアップ)
 サービスカタログ→作業カタログ、の順番が正しい

ーーチケットーー
・テレワークはチケット大事。
 口頭伝達は論外。
 メール洗い出しは闇。
 チャットはさらに闇。流れてしまうので、チケットを起票し
 ナレッジとして蓄積する
・ドラクエ的チケット起票の提案。
 チケットに きひょう しますか?

 はい ←
 いいえ

ーー業務のお葬式ーー
・組織改編のドタバタでどさくさに紛れて
 誰が見てもなくしたほうが良い業務は
 積極的に終わらせにかかるとか

ーートホホ経験ーー
・失敗したことでしか得られない経験がある
・トホホ経験値
・実感ですけど
 トホホをトホホとしか思えない、そこから何かを
 学ぼう/振り返ろうとしない現場は
 同じような失敗を繰り返しますね

ーーチケット駆動ーー
・魂の入っていない仕組みはダメ。
 チケットの場合、チケット番長的な役割が必要。
・チケット強制クローズは必要だが
 それが多い人にはペナルティーを。
・チケット設計できる人が、チケット番長をやる
・放置したチケットは部長へエスカレされる仕組みづくり、とか
・Amazon SQSは一種のチケットシステム

パネルディスカッション"システムの作り逃げ"

ーー作り逃げーー
・20年前のネタでアクセストップ。歴史は繰り返す。
・逃げ遅れたがために運用…
・作り逃げ=未来の時間泥棒※下図参照

画像1


・俺つえー奴によって作られた成果物
 (でも中身は運用できない引き継げない)で、未来の時間泥棒が産まれる

ーー手段としてのSaaSーー
・内製(内政?)にこだわる情シスによって
 現場では必要ないコード/ツールが量産される
・SaaSを考えるにしても、業務設計ができてから。
 枯れた業務には、枯れたSaaS

ーー自分だけで頑張れるところは頑張る。それ以上は切り捨てーー
・自分が変えられる部分は経験になるが、自分だけでは不可能なら
 次に行ったほうが良い。
 くさった組織は、一回ころさないと。
 優秀な人の間で揉まれよう。そのほうが楽しい。
 ダメだこりゃ、次行ってみよー。(byいかりや長介)の精神

ーー見極めと感謝とーー
・今ここでしか得られない経験があるなら居てもいい。
 自分を不幸にして、頑張れるかどうかを見極める。
 成長があるか、感謝があるか

ーーインフラ運用保守のあれこれーー
・インフラや運用保守はあまりやりたがらない。開発構築などの
 ついでに押し付けられる。
 一つのミスで猛烈に責められる。リスペクトされない
・ふりかえりの機会が設けられれば、運用保守も絶対楽しくなりますが
 どうやってその時間/実行権を得るかが課題ですね
・経営陣と運用現場の乖離問題
・運用顧問制度の提案
・できない子もできる子も経験しましたけど
 人間、結局適材適所です

ーー教育機能ーー
・運用保守は人を育てる機能も求められている。
 ドキュメントを用意すれば、できる子は勝手に読む。
・自分の暗黙知をドキュメントで見える化する。自身の経験にもなる

ーー炎上現場を経験した結果…ーー
・炎上現場で育つのはメンタル…?
 育つのは火事場根性と糞雑魚自己否定メンタルだけです…(僕の経験談)

ーーテンションーー
・テンションが上がる職場でないと、スキルも上がっていかない
・トラブル発生でテンションが上がる…わかりみが深い

ーーみんな運用デザインしようよーー
・みんなSaaSにして、運用デザインに切り込んでいったほうが幸せなのでは。
 →作り逃げ→業務デザインがないから、だから
  業務設計・業務デザインをしっかりやるんだ、という方向に
  わりきってしまうのもアリなのでは
・オンプレは置いといて次に行こうよ、IT屋さんは
 業務設計をやる人、ビジネスわからない人はエンジニアではない、
 みたいな割り切り

・ 今、運用やっている人/オペレータの目線低い問題

ーー金払い良いお客様はーー
・金払い良い客は話通じる。悪い客は捨てるのも選択肢

ーー教育相手ーー
・上司も教育する相手
 お客様も教育相手
 それも仕事の範囲。お客様を教育するのは、AWSが良い例
・お互いの仕事が見えていると強いので
 やっぱりサービスカタログが…

ーーマーケティング/エンジニアリングーー
・マーケティングできるエンジニアは一番強い。
 営業しかできない人は要らない
・マーケティングとブランディングで組織の価値をどう上げるか

ーー昔の負債ーー
・戦時中と戦後製造業の歪んだ成功体験が負債になっている
・運用でカバー。人でカバー。本当に悪しき習慣
・論理的に考える人/ロジカルに仕事をする人を増やさないと、
 ITは動かない。感情で仕事しちゃダメ
 →そもそもの日本の教育が問題。感想を強制的に書かせるのは良くない
  →(僕の話)国語の、特に現代文の筆者の考えを述べよ系の問題は
   苦手でした‥

ーーとにかく、書いてみるーー
・考えるより産む(この場合、書きだす)が易し、か・・

感想

・ssmjpのスペシャル会ということで、とても楽しい時間でしたが
 今、運用保守を行っていることもあって
 身につまされる/心当たりがあることばかりでした。
・チャットと課題管理のバランスは本当に頭を悩ませます。
 チャットだけで課題を把握するのは不可能
 (語弊があるかも知れませんが、言い切ります)ですが
 だからと言って、全部をチケットツールや課題管理ツールで
 やろうとすると
 起票/課題提起自体をすることが義務になってしまって
 やらなくなってしまって。
 チームの特性なんかも加味しないとダメなのかなぁ‥と考えてます。
 ※↑が人でカバーになってしまうのが、また悩ましいです。
・チケットもそうですし、議題の「作り逃げ」でもそうなのですが
 起票した/作成した!で終わりなのではなく、それを活用し
 業務を円滑にまわしていく。逆にそのために
 チケットやシステムがあるんだ、ということを再認識しなければ。
 と感じました。
 自分しか関係してないからこれで良いや…ではなくて
 成果物を周りが活用する。そのためにはどういった要素を盛り込む
 必要があるのか?
 そしてその活用のために、周りをどう教育していく必要があるのか?
 といった考え方をして行かなければ…と。
 業務でモヤっとしてた部分なので、やり方を見直す良いきっかけになりました。
・やはり運用系の会は熱量が凄くて、毎回凄く刺激を受けています。
 そろそろ受けてばっかりで申し訳ない気持ちになってきたので
 何か登壇のネタを考えて、登壇…してみようかな?(考えただけで緊張してきた💧)

以上です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!