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#34 天草時代の鉄道撮影~湯布院撮影旅行

 天草に住んでいた時、泊まりで湯布院に撮影旅行に行きました。その時の記録が出てきたので、ほぼそのまま載せてみようと思います。

 平成5年12月21日・22日

 7時25分、家を出発。バスはオーソドックスタイプだった。7時40分、無事出発。天草五橋を渡ってもまだ薄暗かった。熊本に着くと雨が降っていた。オレンジカードで切符を買い、ホームへ。列車はキハ65+シーガイアの二両編成だった。もちろんデラックスなシーガイアに乗り込む。売店でのど飴とジュースを買う。いよいよ本当の出発だ。

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 10時24分、4分遅れで列車はすべり出した。車内は暖房がすごく効いていて、暑かった。あっという間に立野に着く。南阿蘇鉄道で、阿蘇下田城ふれあい温泉駅へ。温泉はとても良かった。休憩室で昼食をとる。再び立野へ。

 30分くらい坂を上ってようやく撮影地をみつける。しかしあいにくの天気で、シャッタースピード1/45秒、絞りf4.5がやっと。あそ3号は二両編成だった。機材をたたんで、立野駅に向かっていると、地元のおばさんに会い、駅への近道を教えてもらう。雪が舞っている。小学生も元気にあいさつ。駅で硬券入場券と切符を買う。オレンジカードの使える券売機は無かった。宮地行きと熊本行きが同時に入る。シーガイア+キハ58の二両編成だったが、シーガイアは喫煙室だったのでボックスシートのキハ58に乗り込む。

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 赤水で8分停車。外へ出て写真を撮る。晴れ間が見え、阿蘇五岳も顔をのぞかせた。宮地に着く。バスの時間にはまだだいぶ時間があるので、とりあえずトイレへ。ちょっと風邪気味かな?と思ったので、薬を飲む。少し待った後、バスが来る。ほっとしてシートに深くこしかける。

 やまなみハイウェイは九重の山々こそ無理だったが一面の銀世界でとてもすごかった。しかし思わぬ出来事が。バスに酔ってしまったのである。吐き気などで地獄のように苦しく、風景を楽しむどころではなくなってしまった。結局無事に湯布院へ到着。榎屋旅館はすぐ近くだった。まず部屋へ行き荷物を置き、汗まみれの服を脱ぎ捨ててお風呂へ。露天風呂もあった。社会人の4人組が来る。とてもおもしろい人たちだった。次に食事をするがこれがものすごい量。肉から魚から野菜から水炊きから次々にデザートのシャーベットまで。結局、胃薬をもらって飲む羽目に。夜はあまり眠れなかった。

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 7時頃布団から這い出る。山が見えたので何枚か写真を撮る。着替えて朝食をとるが、これまたすごい量。特に牛乳は500mlくらいあった。9時過ぎにチェックアウト。タクシーを呼んでもらう。

 だいたいこの辺という所で降ろしてもらい、あとは歩いて撮影地を探す。20分くらいで見つかる。由布岳がバックに入る(ハズの)いい場所だった。しかしものすごい寒さ。2時間がものすごく長く感じられた。12時頃「ゆふいんの森」を撮影。頼んであったタクシーが来たのであせって機材をたたみ、ダーッと駆け出す。バサッと何かが落ちたので振り返ると、なんと大事な切符とそのほかの物だった。あわてて拾う。何とかタクシーに乗り、空想の森に向かってもらうが、急に走ったので足がパンパンになってしまった。

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 美術館は山の中だったが、とても素敵なところだった。1時過ぎまで本館、フォト館、きのこ館などを見る。雪が舞っていた。タクシーを呼んで駅へ向かう。「本当の湯布院はこんあじゃないんだがなぁ、今年はおかしい。」と運転手さん。

 駅前でみやげと弁当(バッテラ)を買い、列車を待つ。駅舎や周辺を写したところでフィルムが終わる。コンパクトカメラのほうが数枚残っており、ちょうどよかった。列車が入る。比較的すいていたが、やはり確実に座れる指定席はいい。

 窓の外は雪景色。列車は快調にとばして、とても心地よかった。久留米で乗り換え。特急でパーッと行こうかとも思ったが、まあいいやと普通を待つ。しかしその普通が、残念なオールロングシートだった。上熊本に着く頃にはくたくた。駅で夕食を買う。サンドイッチが2つ残っていて、ひとつ買うと売れ残っていたおにぎりをつけてくれた。市電で交通センターへ行くが、ものすごい混み様だった。バスはデラックスタイプでトイレがついていた。なんとか本渡に着き、帰宅。長い旅(?)は終わった。

1993年のアルバムより。


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