南の島のゆき坊
「よう！俺ァゆき坊っつうんだ！ここではあまり見ない顔だろ？」
「こっちで雪が降るっつぅのは珍しいことなんだぜ、昨日の夜からここまで積もるとは予測できなかったなァ」
「まァそれでもなけなしの雪をかき集めて俺を作ってくれたんだ！」
「顎が外れた時はどうしようかと思ったが…ハンサムに仕上げてくれて感謝しているさ」
「そういや引っ越してすぐ庭のナンテンも雪だるまに使いたかったとか言ってたな、洒落たボタンになったぜ！」
「ん？誰かやってきたみたいだ。また今度な～」
「お、会うのは朝以来だな………なぁに、平気さ…気にすんな…明日はよォ、晴れる気がするんだ…良かったなァ…」
「雪が降らなくたって…俺ァまだまだ…やれる……ぜ…………」
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