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2023年6月28日【正気を失う】

朝から体調が悪かった。厳密に言えば、前日辺りから体調が悪かったような気がしている。

ここ数週間、声も出せないし、外への恐怖感も未だ拭えず、どこか焦っていたのかもしれない。その焦燥感が膨れ上がって、結果的に無意識のうちに無理をしていたのであろう。

リモートを久々に休んだ。今まで頑張り過ぎていたのかもしれない。
自分自身に向き合い過ぎて、過去のトラウマがフラッシュバックして溢れ出したのかもしれない。

その辺りから、僕は正気を失い始めた。

考えれば考えるほど、絶望感が巨大化してゆく。そして、その絶望感はやがて、強い希死念慮を運んでくるのだ。

気が付いたら、過呼吸の発作が出て呼吸困難になっていた。

とにかく混乱していたし、錯乱していた。訳が分からなくなって、この苦しみから逃れるためには死ぬしかない、という考えしか出て来なくなった。

具体的にどうやって死のうか?
そんなことばかりを調べている自分にハッと気づく。
そんな自分自身に対して恐怖を抱いた。
それでも、死んでしまえば全てのしがらみから解放されるから、別にそれでもいいや、という思考だったような気がする。

完全に正気を失っていたが、もうそんなことは、僕にとってはどうでもいいことであった。

夜を一人、この部屋で乗り切れるのか、それとも早まってしまうのか、そんなことを考えて怖くなって、それでも声が出せないから、叫んで助けを呼ぶこともできない。

今まで生きてきて、一番怖い夜だった。
本当に怖かった。
自分が自分じゃない感覚がして、本当に怖かった。

それでも、幸いな事に、スマホのメッセージでSOSを出すことができた。

完全に自我が崩壊していた一日だったと思う。
生きたいのか死にたいのかさえも理解できない、そんな一日だったのだと思う。

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