【LCCは乗らないほうが良い!?】これからのエアラインパイロット事情
コロナ禍という状況の中で、最近のエアラインパイロット事情について少し思っていることを書いていこうと思います。
知り合いの某LCC運航部教官の話によると、
パイロットの能力水準が近年著しく低下しているように思えるそうです。
これまで何十年も訓練教官として多くの訓練生を見てきた中で、パイロットとしての能力低下はとてもはっきりしているようです。
以前は、国内エアラインが少なかったこともあり、パイロットとしての価値も高かったということ、そして中でも優秀なパイロットが優秀な教官に見極められていたこともあり、ここ何十年もヒューマンエラーによる事故は起きていません。(一部例外あり)
ところが、最近では、
LCCの台頭から国内エアラインの数も増え、エアラインパイロットのゲートが大きく開いた時期がありました。
その際、優秀な教官、パイロットはレガシーエアラインに留まり、高齢による健康面の悪化やパイロットを経験せず教官になった方、優秀という枠から除外された教官が多くLCCに流れてきたそうです。
上記のようになると、採用試験の実地教官のクオリティーも低くなり、受験生の能力を見極めることができず、やみくもにこれまで採用してしまっているのが現実のようです。
このような状態は、特にLCCで多く起きています。
上記の状態で訓練に入っている操縦訓練生は、中には優秀なパイロットもいますが、能力、理解力、適正がレガシーキャリアと比較して明らかに劣っているパイロットが劣っており、
なかなか副機長にチェックアウトできない訓練生で溜まってしまっているようです。
そのようなこともあり、この10年で事故が起きる可能性は極めて高いということも話していました。
この話の内容は、LCC訓練生が全て当てはまる、ということではなく割合的にレガシーキャリアと比べてそのような状態が起こっているという認識です。
もちろんLCCにも優秀なパイロットは多く存在していますので。
現在、各エアラインで定年年齢の引き上げ等の方法で教官人材の確保を行っているようですが、今後は能力がありや経験豊富なパイロットが訓練体制のボトムアップをしていくことが必要とされることでしょう。