びっくりのインド ● 37 ● チェンナイへの出張 - Part 2
チェンナイに到着!
...... した、はいいけど、空港から外へ出たら 凄まじい暑さ だった。
バンガロールの緯度は 12.97°N、一方チェンナイは 13.0°N、ほぼ同じなのに、チェンナイの暑さは、スーツを着てサウナに入ってスクワット する感じだった。
緯度から考えると、チェンナイの暑さがむしろ スタンダード で、バンガロールが非常に涼しいのだ。
この時のチェンナイは 1 月、グラフで見ると最高気温はバンガロールと変わりない。
バンガロールの 標高 (約 1,000 メートル) と 湿度 ( 60 % ) がバンガロールを涼しくさせていることがよくわかる。
私がインドで夏を過ごすことはなかったが、以前に びっくりのインド ● 15 ● 極楽の気候と洗濯 で紹介したように、夏にバンガロールいても 気温低め で 適度な湿度 があって極楽だっただろう。
さてチェンナイに話しを戻すと、街の様子は、混雑時の渋谷の交差点が延々と続く... 感じである。
そらそうだ、チェンナイの人口は 700 万人。
360° どこを見ても、当たり前だがインド人がいっぱい。
私は元々人混みが苦手なうえに猛烈な暑さで頭がぼーっとして、訪問先の会社に着くまでのことは不思議なくらい記憶にない。
熱風の中をオートリキシャで移動してやっと着いた会社は物凄く近代的なビルで、当然のことながら一歩中に入ると冷房が効いていて涼しかった。
サウナの後の水風呂の気分だ。
部屋割はアメリカの大企業と似ていて、いわゆる部長さん以上の人たちはアッパーフロアの個室にいて、それぞれの部屋はガラスの壁を通して中が見えるようになっていた。
そのうちの一部屋に案内されて、大きなデスクの後ろの大きな椅子に座っていた人と話しをした。
大体の話しは上司がしてくれたので、その部長さん (あるいはもっと上の人だったかも) がたまに私に質問をしたときだけ、知っている範囲のことを話した。
そこで何か大切なことが決まるわけではないらしく、始終和やかな感じで話しは終わった。
遠方まで出張したのが初めてだったのか、ずっと緊張していた上司は、その近代的なビルの外に出た瞬間にいつもの顔に戻って両肩がガクッと下がった。
「惠白さん、駅に向かいましょう!」 と言って、またオートリキシャに飛び乗った。
バンガロールまで帰路 6 時間の列車の旅が待っている。
チェンナイ中央駅 は壮大だった。
海外の都市を訪れたときに私がよく思うのは、昔に作った駅 は立派で、建造物として見るだけでも価値があるということだ。
列車がその国の発展にどれだけ重要だったかが 窺 える。
チェンナイ中央駅で上司と私が最初に向かったのはトイレ、普通の服に着替えるためだ。
男性用のトイレには 小 を足すための便器が並んでいて、個室は確か 15 くらいあった。
日本のトイレと比べると中は薄暗くて壁もピカピカではないが、大きなカバンを持ち込んで着替えても窮屈さを感じないくらいの広さがあった。
微かな記憶ではシャワーを浴びれる個室があったように思う。
インドは大きな国だから、列車を乗り換える駅でシャワーを浴びるのだろうか。
着替えを済ませるとすっかりリラックスして、上司と話しをするわけでもなく 30 ~ 40 分を待合室でぼーっと過ごした。
そして、ついに乗車時間になった。
それまでに私が動画で見たインドの列車を表現するなら、乗客が 鈴なり。
この動画の駅はムンバイ、わたしがいるのはチェンナイ。
これほど多くの人は構内にいないし、上司によるとファーストクラスの座席を予約しているそうだから、6時間の快適な旅になることを祈った。
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