【回顧録】虹の下で過ごす4年目(上)
1.はじめに
12月16日のステラボール(東京都港区のライブホール)での『全国美味いもの征服ツアー2023~食欲の秋冬編~』東京公演をもって、今年の虹コン現場は最後となりました。
年末ということで、この1年間を振り返ります。
前回の振り返りはこちらになります。こちらは3年分なので、なかなか長いです。重い内容が含まれますので、ご注意ください。
前後編に分けます。
2.春
今年初の虹コンのライブは2月5日のものになりました。3曲を初披露するというライブでしたが、残念ながら配信での参戦となりました。先に別現場のチケットを入手していたからです。その時のレポートはこちらになります。
現場での参戦は4月7日の中野サンプラザでのライブからになりました。全国ツアーのファイナル公演です。このライブの特筆すべき点は、それまではラストかラスト近辺で歌われていた『トライアングル・ドリーマー』がセットリストの先頭だったことです。いつも心と体が十分に温まった状態でコールと振りコピをしていたので、ついていくのが大変でした。昨年12月の野音以来現場に行っていないことも大きかったようです。ただし、そのおかげでいつもより早く温まりました。
ツアー初日の2月1日に予科生への加入が発表された栗原舞優と澤村光彩(さわむらきらり、と読む。通称、レボちゃん)を、この時初めて見ました。野音で披露された川端優と共に虹コン最初期の曲、『女の子むてき宣言!』を歌っていました。ベテランの域にさしかかっている既存のメンバーでは出せない初々しさが発揮されたパフォーマンスでした。
ライブの最後に、9周年記念ライブの開催が発表されました。昨年末に入会したファンクラブ会員特権を活かし、早々にチケットを確保しました。
中野サンプラザには5月20日にも行きました。このライブは中野サンプラザが7月2日に閉館することをうけて、様々なミュージシャンが日毎に行っていたものの1つです。バンドじゃないもん!とでんぱ組との3マンライブでした。
このライブで初めてでんぱ組を観ました。でヲタ(でんぱ組のファン)に圧倒されました。『Future Diver』はユーチューブで見たことがありましたし、コールがすごいことは知っていました。しかし、実際目にすると迫力が違います。平日で、しかもでヲタ以外の観客も多い状態でも熱量は高かったです。貴重な体験ができました。『でんでんぱっしょん』が聴けたことも良かったです。
虹コンのステージはいつも通り楽しかったです。
3.夏
9周年記念ライブ『虹コンは9に止まれない!』は7月8日に東京ドームシティホールで行われました。
東京ドームシティの敷地は広大でした。しかも、その日はプロ野球の試合が組まれていて混雑していました。ただでさえ迷いがちである私は、しばらく敷地をさまよいました。何とか会場にたどり着いた時には、開演が迫っていました。
さすがに9周年記念にふさわしく、また東京ドームシティホールという会場にふさわしいライブでした。多数のサーチライトを使った光の演出が印象的でした。
アンコールでは華鈴先輩と、同時期に予科生に加入した尾林結花(通称、かわゆいか)と石浜芽衣(通称、めめ)と原田珠々華(通称、ずーちゃん)、そして舞優ちゃんが正規メンバーに昇格することが発表されました。やはり予科生と正規メンバーでは扱いが違うのでしょうか。華鈴先輩は泣き崩れてしまい、発表の後も泣きながら歌っていました。
そして、9月から新しい全国ツアーが始まることが発表されました。当然のように、ファンクラブ会員特権で間を置かずに東京公演のチケットを確保しました。
その8日後の7月16日、渋谷のO-WESTでワンマンライブが行われました。全曲ソロ公演、という触れ込み通り、大半の曲がソロで歌われました(何人か欠席していたためか、全曲ではなかった)。クラブハウスでの虹コン現場は2年以上行っていなかったので、ステージとの距離の近さが新鮮でした。スペースにゆとりがあるホールも良いですが、窮屈なライブハウスも良いものです。
ステージでミユミユを見たのはこれが最後となったのですが、この時はそのようなことは想像もしていませんでした。
さて、9周年記念ライブの前後に神田で展示会が行われていました。私は最終日の7月22日に訪れました。会場は武道館公演の前に行なわれていた展示会と同じでした。前回は華鈴先輩とねも先輩の卒業が迫っていたことで精神がかなり不安定でしたが、今回は10年目が始まった希望に満ちていました。展示内容はこの年の夏曲『マイレージラブサマー』のミュージックビデオのロケで撮られた写真と、メンバーが着ていた水着でした。メンバーも会場を訪れたらしく、壁には落書きが描かれていました。それらをひとしきり眺めた後、感想ノートに9周年を祝うメッセージを残しました。
――戻ってきて良かったな
心からそう思いました。