【回顧録】虹の下で過ごす4年目(下)

4.マイレージラブサマー


 全国ツアーは『マイレージラブツアー』と名付けられました。このツアーは9都市10公演(東京だけ2公演)で構成されており、そのうち米子公演と宮崎公演では航空便とホテルがセットになった、メンバーとの交流イベントを含む旅行商品が設定されていました。『マイレージラブサマー』に引っかけた名前が示す通り、メンバーと旅に出る、というコンセプトなのだと思われます。ツアーがANAと提携して開催されていることからも、そのことが察せられます。
 『マイレージラブサマー』。先述の通り、6月8日にミュージックビデオが公開された2023年の夏曲です。ANAの協力により、ミュージックビデオの一部が格納庫で撮影されています。テンションの高さの中に影が垣間見えるこれまでの夏曲とは違い、これから訪れる夏への抑えることができない高まりを感じさせる曲です。何度も聴いているうちに癖になります(虹コンの夏曲は例外なくそのパターン)。
 8月31日には格納庫でのシーンが増えた新しいミュージックビデオが公開されました。この時には正規メンバーに昇格した5人の担当カラーも決まっており、撮影に使われた衣装に反映されていました。感慨深いものがありました。
 過ぎていく夏を惜しむような残暑の中、『マイレージラブツアー』が始まりました。

ミュージックビデオで愛梨ちゃん手にしていたパスポート……のようなメモ帳。9周年記念ライブにて購入

5.秋


 『マイレージラブツアー』は9月1日の東京公演から始まりました。参戦できたライブは東京公演だけです。他は開催地と日程の関係で行けませんでした。有給休暇を取得したこの日は意気揚々と会場、渋谷のO-EASTに向かいました。
 セットリストの先頭は『マイレージラブサマー』でした。衣装は新しいミュージックビデオで使われたもので、背後のスクリーンでは古いミュージックビデオが再生されていました。その時には曲がなじんでいたので、サビに合わせて振りコピを楽しみました。いつの間にか「会いたい」と連呼する部分で「会いたい」とコールしながらジャンプする習慣が定着していました。私も加わりました。1曲目から楽しいライブでした。
 前回のライブでも思ったことですが、やはりライブハウスも良いものです。メンバーの顔が良く見えました。しかも、ステージにはいくつか踏み台があり、そこに立った時はさらによく見えました。そして、空間に余裕がないことで熱気も伝わりやすかったです。
 さて、終演後に1つの決心をしました。武道館ライブのブルーレイディスクを買いました。色々な感情で記憶が乱されて、内容をろくに覚えていない武道館ライブ。見たら精神がどうにかなってしまいそうだったので買っていませんでしたが、見ようと思える位の余裕は持てるようになっていました。

 それからしばらくは虹コンの現場に行けませんでした。ユーチューブの公式チャンネルの更新を楽しみに過ごす日々が続きました。
 そんな11月22日、ミユミユとチャンスの卒業が発表されました。ミユミユは12月21日の生誕ライブが、チャンスは1月10日の『マイレージラブツアー』ツアーファイナルが、それぞれ最後のライブになる、とのことでした。どちらも参戦できる日程ではありませんでした。チャンスにはライブであと1回会えます。しかし、ミユミユにはもう会えません。渋谷公会堂でミユミユが再加入した時のことを思い出しました。

6.冬


 『マイレージラブツアー』東京公演の最後に、『全国美味いもの征服ツアー2023~食欲の秋冬編~』の開催が発表されていました。これは『マイレージラブツアー』と並行して開催される東名阪ツアーです。私が参戦したライブはその東京公演でした。
 12月16日に行われたこのライブは、年内最後の虹コン現場というだけでなく、年内最後のアイドル現場でした。チャンスの姿を目に焼き付けようと決意し、ステラボールに向かいました。武道館ライブとは違い、精神は安定していました。華鈴先輩とねも先輩の卒業(華鈴先輩は戻ってきたが)を乗り越えて、少しは成長したのでしょうか。

ステラボールで購入したアクリルスタンド。アクリルスタンドをお迎えしたのはこれが初めて

 席はステージの近くでこそありませんでしたが、真正面でした。そして、この日はいつもよりコンディションが良かった気がします。年末に悔いを残さないよう、思う存分ライブを楽しみました。もちろん、いつもより意識してチャンスを見ていました。ペンライトの色は愛梨ちゃんの紫でしたが、ラストの『トライアングル・ドリーマー』だけはチャンスの水色(公式には青。ただし、水色にしか見えない)にしました。笑顔でステージを去っていくチャンスを見届けると、ライブ後の疲労感と共に満足感を覚えました。

 虹コンに関する活動はそれで終わったかのように思われました。しかし、最後にサプライズがありました。
 12月23日、ツイッターで9周年記念ライブの映像の有料配信が発表されました。次に参戦する予定が立っていなかった私はすぐに入金しました。
 実際に見たのは、仕事納め翌日の12月29日でした。画面の中にはミユミユもチャンスもいました。画面越しではありますが、最後の最後にステージでのミユミユを見ることができました。もう見ることは叶わないと思っていたチャンスもです。これ以上ないクリスマスプレゼントでした。

7.最後に


 以上が2023年の振り返りになります。

 最後まで読んでくださった方はどのような方でしょうか。だいすきマンの方でしたら、2024年の現場でご一緒できたら幸いです。そうでなければ、この記事に出会ったのも縁ということで、虹コンに興味を持ってくだされば、と思います。

 お付き合いいただき、まことにありがとうございました。

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