【ライブレポート】最初で最初のクラポライブ(上)
1.はじめに
2月5日にCROWN POP(クラウンポップ、と読む。以下、クラポ)のライブ「最初で最初の東名阪ツアー2023」東京公演に参戦しました。
クラポはスターダストプロモーションに所属する5人組のアイドルグループです。同じ事務所のグループでは、ももクロと私立恵比寿中学(以下、エビ中)のライブに参戦したことがあります。しかし、クラポのライブに参戦したことはありませんし、その存在を知ったのも昨年のことです。
この記事ではそんなクラポのライブについて書きます。
長いので、前後編に分けます。
2.いきさつ
発端は、2021年12月の大学芸会(年末に開催されるエビ中のライブ)に参戦したことです。初めて参戦したエビ中のライブでした。
会場で自分の席を見つけた時、右隣に男性が座っていました。仮にFさんと呼びます。以前書いたファミえん(夏に開催されるエビ中の野外ライブ)についての記事に出てくるFさんと同一人物です。そのことが縁となって連絡先を交換することとなり、その後もラインで色々と話すようになりました。Fさんはスターダストプロモーション所属のアイドルについて幅広く知っていました。
年が明けてから、クラポの現場に行った、という話を聞きました。そもそもクラポが何のことか分からなかったので、ウィキペディアで調べました。そして、クラポの存在を知りました。
ユーチューブで検索すると、公式チャンネルからライブの動画が多く上げられていました。初めて観たライブの動画は、2022年7月に開催されたワンマンライブ「豊洲に来て」の『夏キラリ☆』でした。衝撃を受けました。1人の歌声に圧倒されたからです。まだメンバーの顔と名前が一致していなかったので、Fさんに聞いたところ、三田美吹であることが分かりました。
――アイドルにはまだまだ知らない逸材がいる
それから、断続的にではありますが、クラポの動画を観るようになりました。とは言え、この時点では現場に行こうとまでは思っていませんでした。
ちなみに、Fさんとはその年のファミえんで再会しました。
現場に行こうと思ったきっかけは、noteを始めたことです。ももクロとエビ中に関する記事を書いたためか、スターダストプロモーションのアイドルに関する記事がおすすめリストに載るようになりました。その中にはクラポに関するものもありました。そこでは、現場の魅力が大いに語られていました。読んでいるうちに行きたくなりました。秋も終わろうとしていた頃の話です。
年末が近づいたある日、クラポのホームページを見ると、「最初で最初の東名阪ツアー2023」の告知がありました。先行は既に終了していました。東京公演のチケットを確保したのは大みそかでした。
3.液体部屋
リキッドルーム、というライブハウスをご存知でしょうか。恵比寿駅から歩いて行ける距離にあります。いかにも由来がありそうな名前ですが、あまり気にすることなく当日を迎えました。
東京公演は1部と2部に分かれており、私は1部に参戦しました。14時開演だったので、近くのサンマルクでランチを食べてから現地へ向かいました。場所はすぐに分かりました。開場時刻より前だったので、観客が敷地から歩道まであふれていました。歩道に出ないよう、係員が拡声機で呼びかけていました。
近づいて、後ずさりそうになりました。これまでももクロの現場に2回、エビ中の現場に3回参戦していますが、それらの現場とは異質の濃密な気配が感じられたからです。Fさんにラインで状況を説明しました。これからクラポを盛り上げていこう、というポッパー(クラポのファン)の熱気ではないか、との回答が返ってきました。
さて、このライブハウスは作りが独特です。入口のすぐ近くにある階段を上がり、2階で受付をします。そして、会場はそこから別の階段を下りた1階にあります。開場時刻からしばらくは、2階でチケットに書かれた整理番号が読み上げられるまで待つことになります。暇なので、周囲を観察することにしました。すると、アディダスがももクロとコラボして製作したリュックが目に入りました。どうやら、遠征していたモノノフ(ももクロのファン)のようでした。遠征が他にもいたことが分かったので、いくらか安心しました。
自分の整理番号が読み上げられたので、1階に下りて会場に入りました。液体部屋という奇妙な名前とは裏腹に、何の変哲もないライブ会場が広がっていました。前半分に椅子が並べられており、後ろ半分が立見エリアになっていました。私が入った時には、立見エリアも前の方は埋まっていました。
開演まであまり時間がありませんでした。急いでペンライトを準備しようとしたところ、電池を取り落としてしまいました。暗い中、何とか探し当ててペンライトにセットしたところで、入場曲が聞こえました。