【ライブレポート】最初で最初のクラポライブ(下)
4.王冠とアイドル
あらかじめことわっておきますが、私はクラポの曲を多く知っているわけではありません。ユーチューブの動画で数曲を聴いた程度です。この記事は誤った情報や不正確な情報を含んでいる恐れがありますので、ご留意いただきたく思います。
前置きが長くなりましたが、本編に移ります。
ユーチューブで聴いた軽快な入場曲と共に、赤い衣装をまとったメンバーがステージに出ました。クラポのイメージカラーは青であり、衣装の色は青だと思っていた(実際には、青くない衣装もライブ動画で確認できる)ので、意表を突かれました。この衣装は昨年12月に発売されたアルバム『LIVE』のジャケットで着ていたものだと、後で知りました。
さて、困ったことに、私の立ち位置はだいぶ後ろで、しかも左側に寄っていました。メンバーの顔がよく見えず。誰が誰だか判別できません。
――次からは先行でチケットを買おう
教訓を胸に刻みました。
1曲目は『たけのこにょっき』。エプロンのような衣装のメンバーが、たけのこモチーフのキャラクターと踊っているミュージックビデオがとても印象的な曲です。
雪月心愛が冒頭で「にょきにょきするだけにょ」と簡単そうに説明してくれますが、振りコピをするには予習が必要でした。練習用の動画もユーチューブに上がっていますので、参戦を考えている方はぜひご覧ください。ちなみに、藤田愛理が『夏キラリ☆』の振り付けを解説してくれる動画もあります。分かりやすい上、観ていて気分が明るくなるので、こちらもおすすめします。
さて、振りコピができなくても、『たけのこにょっき』は楽しい曲です。メンバー(誰だったかは忘れた)の指示でペンライトが緑で統一されていたため、後ろから見た客席は壮観でした。それと、ミュージックビデオで歌割りをある程度覚えていたので、遠目でもメンバーが判別できるようになりました(いぶいぶは歌声で判別できる)。
次に『OMD』。オーマイダーリン、と読みます。前奏のクラップで度肝を抜かれました。コールが入りそうな場所をいくつか見つけましたが、残念ながら解禁前でした。解禁後に現場で聴きたい曲の一つです。
『DRINK TIME』をはさんで『なりたいガール』。「私あなたのマスクになりたい」という衝撃的なフレーズで始まる曲です。とは言え、メンバーもポッパーも楽しそうだったので、深く考えずに見よう見まねの振りコピで楽しむことにしました。
『恋椿』をはさんで『夏恋スコール』。この記事を読んだだけでは、いぶいぶの歌声がどうすごいのか分からないと思います。「豊洲に来て」の『夏恋スコール』のライブ動画がユーチューブに上がっているので、そちらを観れば分かります。動画でも圧巻ですが、現場で聴くとさらに圧巻です。初参戦のライブで『夏恋スコール』が聴けたことは幸運でした。
『To Do』。前奏に聞き覚えがありました。公式チャンネルがユーチューブに上げている『3分で分かるCROWN POP』の冒頭で使われていました。
――この曲だったのか
前奏から先は聴いたことがありませんでした。かっこいい曲です。
ここで、次に歌う曲を投票で決める、という企画がありました。ペンライトの色で聴きたい曲を選ぶ、というものでした。『キミリプホリック』『SnowyShinyDay』『LIFE』の三択です。全て知らない曲でしたが、メンバーが大まかにどんな曲か解説してくれました。初参戦の観客にも配慮してくれることに、少し感動しました。選ばれた曲は『LIFE』でした。感染症で活動が制限されていたことを歌った曲です。私もライブに行けずに鬱屈していた時期があったので、胸に刺さりました。
『君色ロード』をはさんで『NARIYAMANAI』。これがアンコール前のラストです。「鳴り止まない、鳴り止まない」と繰り返し歌う冒頭が印象的な曲です。クラポにはキャッチーな曲が多いです。この頃には何も考えずに体が動くようになっていました。
アンコールで歌われたのは『僕らの証』と『応援SONG』の2曲です。
『僕らの証』は「豊洲に来て」で初披露された曲です。その時のライブ動画がユーチューブに上がっています(クラポの運営は気前が良い。感謝)。これまでの軌跡を振り返りながらさらなる前進を誓う、力強い決意が伝わる曲です。
『応援SONG』は「がんばれ」とひたすら呼びかける曲です。後で調べたところ、作詞作曲が村カワ基成でした。虹のコンキスタドール(以下、虹コン。主現場)の代表曲『トライアングル・ドリーマー』を作詞作曲した人物です。思わぬ所に接点がありました。勢いにまかせてごり押しをはかる、『僕らの証』とは対称的な楽しい曲でした。
このようにして、初めて参戦したクラポのライブは終了しました。一見でも十分楽しめるように考えられたライブでした。満足感は高いです。
さて、ライブの後には特典会が開かれました。一見はメンバー全員と無料で撮影できることを事前に聞いていたので、参加することにしました。
列はどこまでも続いていました。1階の撮影が行われる場所から階段の下まで続いていました。階段の下から上まで続いていました。階段を上がり終わってからも、さらに続いていました。
――帰るか
速やかにその場を立ち去りました。
6.最後に
クラポの存在を知ったのは偶然の積み重ねです。偶然予定があったので参戦した大学芸会で、偶然隣り合ったFさんに存在を教えてもらいました。そんな偶然の積み重ねがなければ、この日のこの現場にいることはありませんでした。
偶然出会った人や物は、もしかしたら思いがけない何かをもたらしてくれるかもしれません。そうしたことを考えながら、日々を過ごそうと思います。
続きます。
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