AI・AI
「AI」って何の略かご存知でしょうか?
「人工知能:アーティフィシャル・インテリジェンス」というのが一般的な「AI」なのですが、今日紹介したいのはもう一つの方。「アプリシエイティブ・インクワイアリー」です。
真・善・美などの価値を判断する「アプリシエイティブ」と、探求する「インクワイアリー」が合わさった言葉。意訳をすると「良さの探求」だそうです。
この「AI」は、組織の活性化をもたらす組織開発(OD)の流れで注目されてきています。
従来型の組織活性化は「組織の成果を上げるために、何が課題なのか」という問題解決型のアプローチが主流でしたが、これは製造業の品質改善に用いられる発想のため、モノの品質を高めるために役にたっても、人や組織の質を高めるのには、あまり役に立ちません。
反対に「AI」は、組織と人の持つリソースや強みに目を向けて、その長所を最大限に活かそうとするポジティブ・アプローチです。
欠陥や弱み、ミスや課題に対処するネガティブな発想ではなく、強みと可能性を探求するポジティブな発想で臨む。
否定的で固定的な認識の枠が外されるため、面白くて柔軟な発想が生まれる。
「アプリシエイティブ・インクワイアリー」とよく似た「フューチャーサーチ」という手法もありますが、どちらも大事なのは「対話」であり、そのテーマに「問題点」ではなく「ありたい姿」や「夢」を掲げること。
"オラ、ワクワクすっぞ"
という気持ちを内側から起こす場を作ることができれば、後はメンバーで勝手に歯車が回るようになる。ファシリテーターとしては大成功ですよね。
《参考書籍》
ゼロから考えるリーダーシップ
高橋潔 著
(補足)
ちなみに「AI崩壊」という邦画がありましたが、主題歌は「AI」が歌っています。東大の松尾教授に監修を依頼されるなど、監督のこだわりですかね。
[2021.04.11投稿]いいね:53
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