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タイガーモス号
"船頭多くして船山に上る"
この諺(ことわざ)は"リーダーが沢山いると見当違いの方向に進んだりうまくいかない"という意味です。妻が海外を飛び回っていた頃、この諺が常に頭にあった、という話を以前聞いたのですが、私はこの意味を知らず、次のようなトンチンカンな解釈をしていました。
"皆がリーダーシップを持つことで、船は山に上ることもできる"
勘違いの原因の一つに「リーダー」と「リーダーシップ」の混同があります。
「リーダー」の語源は「導く人」
導き手は1人の方が、皆を同じ方向に向かせやすいですよね。
「リーダーシップ」とは「組織をまとめる能力」
これは1人ではなく皆に求められる能力ですよね。
某報道番組で、コメンテーターの最後の言葉がいつも「総理にはリーダーシップを持って対応されることを期待します」で閉められることへの違和感。
「リーダー」と「リーダーシップ」は異なります。
「リーダー」が導くことができれば、「リーダーシップ」を持った皆が、自身の専門分野を活かして空を飛ぶための知恵を皆で出し合い、皆を乗せた船は山に上ることだってできる!のかも知れませんね。
[2021.04.12投稿]いいね:57