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ライアー・ゲーム

数字のニュースですが、いつも通り数字のことは詳しい方にお任せし、今日は「嘘つき」についてコメントします。


"詐欺師が嘘を信じさせたいときは、とにかく同じことを言い続けること"なんだそうです。

聞き手にとっての「常識」「当たり前」という認識から外れたことを相手に擦り込むには"何度も繰り返すこと"が大切です。

1.
「狼少年」の寓話は、本当に嘘つきだったのでしょうか?街の人の常識から外れた「異常」を察知した少年が、危険を警告したうえで、問題を未然防止する。少年の努力が功を奏し、狼が来るという問題は起こらない。"問題が起こらない"から"少年の話=嘘"という論理が成立する。

「嘘」か「真」か。
当事者をどちらに置くかで、物語も変わるのではないか?
と考えてしまいました。


2.
「三密」「マスク」「新しい生活様式」
それまでの「当たり前」ではないことを、これからの「当たり前」として認識させるために"何度も繰り返すこと"を政府は行ってきましたが、初めから"嘘つき"という印象を与えられていたことが、アンカー(錨)として働き、そんな奴が何を言っても"全て嘘だ"というように捉える人達もいた、ということでしょうか。

繰り返される、誰かをバッシングする報道。
繰り返される、数字のニュース。

良いニュースよりも悪いニュースの方に感情が反応する。誰かに見てもらうための、今までの「常識」、ネガティビティ・バイアスに基づく報道の在り方によって、一方的に見せられるものから与えられた印象が、アンガー(怒り)を生み出すことに繋がっているとすれば、残念ですね。

報道の在り方をポジティビティ・バイアスに転換したら?
一年以上、ニュースを眺めながら、このことがコロナ禍の様々な問題を解決する鍵のような気がしています。


3.
"数字のことは詳しい方にお任せして"という始まりで、感染者数のニュースにコメントを続けてきました。半年以上継続することで、この書き出しはあの人だね、という印象を与えられたでしょうか。

ニュースや報道をストレートに受け止めず、一次情報を確認してから意見を書く。他の誰も書いていないことを、肩書きも学歴もない無名ピッカーが書いても、誰も信じてくれませんからね。


[2021.04.26投稿]いいね:23


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