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うさぎとかめ

数字のニュースですが数字には触れず、また感情のコメントが多いのですが感情的にならず、今日は「2つの思考」についてコメントします。


イソップ寓話にもある「うさぎとかめ」は、知らない人はいないですよね。人間の思考回路にも、うさぎ(早い思考)とかめ(遅い思考)の2つがあります。

早い思考は自動モードとも呼ばれ、簡単な計算や目の前に現れた状況からの印象で直感的・反射的に、無意識に働くもの。

遅い思考は手動モードとも呼ばれ、複雑な計算や熟考、努力、秩序を要する、意識的に働かせるもの。

コロナ禍でフラストレーションが溜まる毎日ですが、目の前に飛び込んでくるメディアの解釈やニュースのワードに反射的に過剰反応していませんか。皆さん「うさぎの思考」になっていませんか。

か な ら ず、最後に愛は勝つー!
・・・ではなくて、最後にかめが勝つ!

というわけではありませんが、"ちょっと待てよ"と状況を見つめ直し、論点整理する、深く考える、という「かめの思考」つまり「批判的思考」が、情報が錯綜し複雑化する今、一番必要な考え方です。

新型コロナによって引き起こされる問題は、刻々と回り続けるルービックキューブのような複雑な問題。6つの面は医療、経済、心理、社会、あとはなんでしょう?

マスコミはこの複雑な問題の専門家ではありません。本当の問題は「何」のはずが、サルでもわかるように切り貼りして伝えようとするため、ニュースというフィルターを通すと「誰」にすり替わっている。

目の前に飛び込んでくる情報で「うさぎ」になるのではなく、本当に専門家が発する一次情報に自分からアクセスし、ゆっくりと深く思考する「かめ」になる。

そうすれば、今何が問題なのか、何をすべきなのか、あれこれ言われなくても自分で考えられると思います。

深く考えることで、誰かに強制される意識ではなく、自分から意識と行動を変えることに繋がります。

すると、元に戻そうという慣性の力(イナーシャ)は抑えられ、次の波も抑えられる。

"意識変容と行動変容により感染拡大を抑える"という、政府が目指す好循環のメカニズムが実現できますね。


「早い思考」が得意なのは東大王かも知れませんが、「遅い思考」は誰でもできること。プロもノンプロも、社長も平社員も学生も関係なく、誰でもできること。

深く、考えましょう。


[2021.03.16投稿]いいね:41



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