妄想:あの国はミサイルをグローバルサウス向けビジネスにする

朝鮮半島の北の国は、主要産業がなく国民は貧困にあえぐ。なけなしの金で軍事を最優先してきたが、宇宙への道筋におおよその未来が見えてきた。

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グローバルサウス各国が自国用の衛星を欲しがっている。世界から集まる投資資金を流用して、自国防衛のために宇宙からの情報取得に精を出す。それをバックアップする北の国。独自のロケット技術で、グローバルサウス向け衛星ビジネスを展開する。

徹底した技能研修によるロケット生産。人件費はどのグローバルサウスより値ごろである。一基発射で得られる利益率は高い。その利益から国内インフラ整備などの喫緊の課題に臨んでいく。

「チュチェ思想」。哲学およびマルクス主義の用語「主体」を朝鮮語に変換したものだが、主体は近年三代続いた王のことであろう。当初は「主体思想は『人間が全ての事の主人であり、全てを決める』という信念を基礎」にしていたが、「チュチェが王」となれば、王が主人となり、王は富の分配で国民の信任得るがごとく振舞うことになる。

「自主独立」や「自立精神」。隣国の超大国や北の軍事大国にも揺るがない体制。わずかな富の分配であっても喜んで追従する国民づくり。抜け目ない外交のハンドリング。敵対する諸外国に危険運転のように受け止められるが、その危険感覚はギリギリのところでグローバルサウスへのアピールにつながる。グローバルノースへの反抗が心地よいのだ。

あの国のサポートによって、グローバルサウスの最貧国は衛星を持ち情報を把握し資源管理の効率を上げ危険運転をしながらグローバルノースから利益をむしり取る。

グローバルサウス最貧国の教本となったあの国。

グローバルノースは危険運転に振り回されながら、急旋回できない巨体をもてあます。

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こうはならない、という妄想。ですが、どうでしょうか。反抗期の青年を大人が諭す映像を見るようで、何かのきっかけで青年が実権を握るというストーリィ、は皆無でしょうか。北と南。古くからある諍いは、地球の軸が逆転したような動乱の予感がしてならないのです。

#日経COMEMO #NIKKEI

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