超妄想:Sono-01 Z細菌素子誕生
超がつく妄想です。
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〇年〇月 海底資源開拓最中に、「水素を与えると光を励起、光にさらすと水素を発酵する細菌」を発見(仮にZ細菌とする)。
研究者は、それをもとに、「すべての技術をこのZ細菌を活用して社会を構成する」ことを想念。やがて、この科学者が日本の頂点に立つ日が来る。
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Z細菌は1㎛の大きさで、互いに引き合い構造化する性質を持つ。かの研究者はその構造をフラーレンチューブ様式に再構築する技術を開発。そのチューブの空洞部位に水素を常時流し込むとその量により、励起光の出力を加減することが可能となった。
そして、励起光の波長を4段階に変調できる技術を開発。出力レベルを明確な4段階にし、高速デジタル化を可能にした。
波長ABCDには、ACとBDが組み合わさることができ、DNAやRNAなどと同じ作用を持つ特徴がある。出力レベル4段階は、波長結合の強固さを示し、ランダム周期に波長結合羅列の一部が突然変異を起こす。
この特徴を生かし、タンパク質と同等の情報の塊を構築し、その情報の塊から、さまざまなプログラムおよび物質を作り出すことに成功。
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すべての電子機器類は、Z細菌素子に置き換わり、仮想たんぱく質理論とZ細菌素子が作り出した炭素系高分子の組み合わせにより、人工細胞を作り出すことに成功する。
この人工細胞は、波長ABCDのDNA・RNA様組み合わせにより、高機能なたんぱく質構造を形成し、人工造形と自律型仮想・疑似生物へ進化していく。
また、先端コンピュータは量子コンピュータよりZ細菌素子と相性のよい「DNAコンピューター」に置き換わり、論理・物理の変換のない情報交流を生み出した。
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光と水素で社会は成り立ち、「動の世界」はZ細菌素子が作り出す自律型仮想生物とそれらが相互に情報交換する情報通信世界となった。
むやみにナノ・ピコ・フェムトを競う社会ではなくなり、人間が取り扱いやすいマイクロ単位の世界で、高度な文明を築くことができたのである。
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ここまで到達するのに30年ほどの時間を要した。Z細菌素子が起点となり、奇跡のコンピュータ「Z-DNA」が誕生し、あらゆる最適化がここでシミュレーションされ、そのまま、動的情報に置き換わり、物理的な生産へ流れていった。
人間の生活様式も根本から変わった。人々は「Z-DNA」に連なる存在になろうとし、自身のDNA・RNAと接合を乞い、自身を改造していった。
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ということで、不定期ですが、「Sono-02 Z-DNA と 人間」を書いていこうと思います。
#日経COMEMO #NIKKEI
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